「縄文女子」と「ヨーロッパ男子」「縄文女子っぽーい」「ヨーロッパ男子だね〜」こんな話題が日常会話に溶け込んでいる──そんな少し先の未来をイメージしながら、この本を書いています。「縄文」「弥生」「アジア」「ヨーロッパ」という4つのキーワードが螺旋のように絡み合いながら、私たちひとりひとりの個性は築かれています。それらの生まれ持った性質や特性をDNAから読み解くツールが、最古であり最先端の個性心理学『DNA占い』です。人生100年時代が、いつの間にか私たちの当たり前になりつつあります。しかしながら、100年という時間が霞んでしまうほどの悠久なる歴史
それが私たちには「刻まれて」います。刻まれている。そう、「DNA」にです。2000204この3つ、いったい何の数字だと思いますか?実は、この数字。あなたの中にある「DNA」にまつわる数字です。<2000>6万年前にさかのぼる最古の人類から、私たちへ脈々と受け継がれるDNAの扉が、最先端の科学によって開かれたのは、1987年。ミトコンドリアDNAに着目した研究から、私たち現代人につながるすべての人類は、アフリカの1人の女性を起源にしているという「アフリカ単一起源説」が唱えられ、世界を驚かせました。そして、2000年。ミトコンドリアDNAの全塩基配列に基づいた「人類の系統図」が発表されました。つまり、人類がアフリカで誕生し、どういったルートで世界各地に拡がっていったかが解明されたのです。<20>日本人のルーツ──人類がアフリカを出発し、どういったルートで日本にたどり着いたのか?アフリカを飛び出した私たちの遠い祖先は、世界中に広がっていきました。その中で、日本の土地に来て定住した人たちが日本人になったのです。
日本人のルーツ──人類がアフリカを出発し、どういったルートで日本にたどり着いたのか?アフリカを飛び出した私たちの遠い祖先は、世界中に広がっていきました。その中で、日本の土地に来て定住した人たちが日本人になったのです。DNAに同じ変異を持つグループを「*ハプログループ」と呼びます。日本人には20種類以上の「ハプログループ」があり、それらは大昔の人類が日本に来るまでに「辿った経路」と、「いつ分岐したか」で分類されます。アフリカを旅立った人類は、主な経路として「ヨーロッパ」と「アジア」に枝わかれし、◎アジアを中心に広がったハプログループ:「**アジアタイプ」◎ヨーロッパを中心に広がったハプログループ:「**ヨーロッパタイプ」に分類されます。そして、その人類が、いつ分岐したかによって、●比較的新しく分岐したハプログループ:「**弥生タイプ」●弥生よりも古くに分岐したハプログループ:「**縄文タイプ」に分類されます。
DNAマトリクスリサーチ(※以後、DMRと表記)では、次にあるように、横軸:「アジア」⇔「ヨーロッパ」、縦軸:「弥生」⇔「縄文」を組み合わせた『DNAマトリクス』を提唱しています。『DNAマトリクス』で、日本人が持つ20種類以上の「ハプログループ」は、「ハプロD(アジア弥生タイプ)」「ハプロM(アジア縄文タイプ)」「ハプロR(ヨーロッパ弥生タイプ)」「ハプロN(ヨーロッパ縄文タイプ)」の4タイプに分類されます。
もっとも割合の多い「ハプロD(アジア弥生タイプ)」と「ハプロM(アジア縄文タイプ)」を合わせたマトリクス右側の【アジアタイプ】だけで実に約65%。この多数派である【アジアタイプ】の人たちの特性が《いわゆる日本人》の定型を作り出しています。あくまで、ひとつの例ですが、・空気を読む・和を重んじる・礼儀正しい等々…こうした《いわゆる日本人》の空気は、【アジアタイプ】の特徴と一致します。残り35%が【ヨーロッパタイプ】ですので、日本は世界でも稀にみる多種多様な「ハプログループ」が共存している隠れた多民族国家だったのです。
【質問1】:友だちとの会話は、あなたが気にすることは?A1:相手の感情、その場の雰囲気A2:言葉の発言、話の内容【質問2】:家族のひとりがトラブルを起こした。あなたの気持ちは?A1:トラブルの相手に申し訳ないと思うA2:私がやったことではないから関係ないと思う【質問3】:職場で上司から納得いかない指示が出た。どう反応する?A1:とりあえず上司に従うA2:「納得できない」と上司に意見する【質問4】:人と知り合ったとき、どう接するかの判断材料は?A1:相手の年齢や立場A2:相手の自分に対する態度
【質問5】:新しく買った機能的な家電について友だちに話すときは……A1:色や形など、見た目と機能の両方を説明するA2:機能の説明をする。見た目は聞かれたら教える【質問6】:人生の決断をするときは……A1:頭で考えるよりも自分がどう感じるかを優先するA2:自分の持っているデータをもとに利点・欠点から判断する【質問7】:友だちと大ゲンカ。印象に残っているのは?A1:相手の怒った顔や発言の語調A2:相手の発言やケンカの過程
【質問8】:仕事や作業をするときに得意なのはどちら?A1:ルーティン作業、ひとつの作業に集中したい
A2:毎日同じは飽きる。できれば複数の作業を同時にこなしたい【質問9】:親子関係は……A1:どちらかというと希薄だ(あまり干渉し合わない)A2:どちらかというと濃厚だ(あれこれ干渉し合う)【質問10】:自分という存在は……A1:社会を構成する一部だA2:唯一無二で独立した存在だ【質問11】:交友関係は……A1:浅く広い方だA2:深く狭い方だ【質問12】:誰かと出かけるときは……A1:大人数でワイワイ出かけたいA2:できればいつもの二人でじっくり楽しみたい
【質問13】:手を伸ばしたくらいの距離まで他人に近寄られると……A1:それほど気にならないA2:とても不快に感じる【質問14】:子どもの安全は……A1:社会が守るものだA2:親が守るものだ
『世界一受けたい授業』(日テレ)でも取り上げられ大きな話題になったので、「ハプログループ」をご存知の方もいらっしゃると思います。番組では、司会の堺正章さんの「ハプログループ」は、「ハプロD(正確には、ハプロD4b)」。元プロレスラーの高田延彦さんの「ハプログループ」は、「ハプロD(正確には、ハプロD4a)」。この違いが、ほんの1%程度に過ぎないことから、お二人の母方の先祖は、近いところにいた親戚関係にあると推測されていました。体のサイズも見た目もあれほど違っているのに、ルーツを辿ってみるとつながっているというのは、おもしろいですね。「人類みな兄弟」というコトバが身近に感じられます。
ちなみに、『DNAで語る日本人起源論』(篠田謙一著)によると、第13代将軍・徳川家定の「ハプログループ」も、「ハプロD(正確には、ハプロD4a3b1)」ですので、お二人は徳川家にもルーツが近いのかもしれません。すべての悩みは、対人関係の悩みであるDNAは私たちのルーツを教えてくれるだけではありません。どの「ハプログループ」に属するかで、その人の「性質・特性」──表現・会話の仕方から、ものごとの捉え方、記憶の仕方までが大きく異なります。たとえば、同じ状況におかれても「意見をハッキリ言ってほしい」⇔「和を乱さないで欲しい」
「言葉で言ってほしい」⇔「その場の空気でわかってほしい」「寄り添ってほしい」⇔「放っておいてほしい」など、意見や個性は、まったく違います。「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と、心理学の三大巨匠のひとりである、アルフレッド・アドラーは言いましたが、この「違い」こそが対人関係の悩みそのものです。「ハプログループ」が『DNAマトリクス』のどこに属するかの違いがコミュニケーション・ギャップを生み出します。『DNAマトリクス』を知ることは、自分だけではなく、お互いを理解し合うことにつながるのです。ほんの一例ですが、こんな変化が起きています。「昔から変わっていると言われて社会に馴染めない」
ない」と悩んでいたが、「人と違うのは私が変なわけじゃない、ハプロのタイプが違うからだったんだ」と気持ちが楽になった。「夫に何か相談しても決めるのは君だといつも突き放される」と悩んでいたが、「夫のあの言葉は私を尊重しているからこそだったんだ」と相手の真意を知って夫婦関係が改善した。「周りの人と同じようにできないのは、きっと私が未熟だからだ」と自分を否定していたが、「今まで感じていた周囲とのズレは、私の性質だったんだ」とわかり、自己否定することが少なくなった。『DNAマトリクス』に興味をもたれる方には、「占い」や「占星術」「自己分析」など、これまでいろいろな方法で自分自身と向き合ってきた方が多くいます。
そういった方でも、「他のどんな方法よりも、科学的に自分を理解できる」と自分探しのループから解放されたり、これまで積み重ねてきた知識を補完するために、『DNAマトリクス』を取り入れています。他にも、『DNAマトリクス』を社内マネジメント・ツールとして導入している企業様もいらっしゃいます。『DNAマトリクス』は、横軸:「アジア」⇔「ヨーロッパ」、縦軸:「弥生」⇔「縄文」を組み合わせ、日本人を4つのタイプに分類しています。4つの分類の前に、まずは「アジア」⇔「ヨーロッパ」と「弥生」⇔「縄文」について詳しく見ていきましょう。「アジアタイプ」と「ヨーロッパタイプ」
アジア35%)・左脳優位型・聴覚優位・分析力が高い・論理性が高い「アジアタイプ」と「ヨーロッパタイプ」を比較してみると、「アジアタイプ」はより感覚的で「ヨーロッパタイプ」はより論理的です。また、「アジアタイプ」は「つながり」を持ってさまざまなことにアプローチしますが、「ヨーロッパタイプ」は「個」を重視する傾向があります。「アジアタイプ」と「ヨーロッパタイプ」の違い家庭観①家族の定義・アジア:家族を自分のことのように感じる
・ヨーロッパ:家族は個の集まり②子どもという存在・アジア:つながりのある存在(いくつになっても子どもがしたことは親の責任)・ヨーロッパ:ひとりの人間(生まれたときから自分の責任で生きている)仕事観①仕事の進め方・アジア:トップダウン型(意思決定をリーダーレベルのみで行い、決定事項をチーム全体に伝達するやり方)・ヨーロッパ:ボトムアップ型(意思決定において、すべてのチームメンバーに発言権を与えるやり方)②肩書き・称号・アジア:肩書きや称号で呼ばれなくてもリスペクトを感じる態度を取ってくれればいい・ヨーロッパ:肩書きや称号がある場合は、必ず
肩書きや称号で呼ばれたいヨーロッパの映画やドラマを見ていると、「ドクター」や「プロフェッサー」の称号を持つ登場人物が「ミスター」と呼びかけられるだけで、咳払いで称号で呼べと暗に伝える場面があります。アジアタイプの私には「どちらでも良いのでは」と思えることですが、ヨーロッパタイプのハプロが称号や肩書きに対して、いかに重きをおいているかがわかるシーンです。対人関係①態度・アジア:年齢、立場などの上下関係を重視。同じ言動でも格上の相手なら我慢するが、格下の相手には我慢できない・ヨーロッパ:付き合い方は相手の出方次第。年齢や立場よりも相手が好意的であるかどうかで態度が決まる②相手に求めること
・ヨーロッパ:家族は個の集まり②子どもという存在・アジア:つながりのある存在(いくつになっても子どもがしたことは親の責任)・ヨーロッパ:ひとりの人間(生まれたときから自分の責任で生きている)仕事観①仕事の進め方・アジア:トップダウン型(意思決定をリーダーレベルのみで行い、決定事項をチーム全体に伝達するやり方)・ヨーロッパ:ボトムアップ型(意思決定において、すべてのチームメンバーに発言権を与えるやり方)②肩書き・称号・アジア:肩書きや称号で呼ばれなくてもリスペクトを感じる態度を取ってくれればいい・ヨーロッパ:肩書きや称号がある場合は、必ず
「弥生タイプ」と「縄文タイプ」世界を旅した人類は、いつ分岐したかよって、●比較的新しく分岐したハプログループ:「弥生」(ハプロD/ハプロR)●弥生よりも古くに分岐したハプログループ:「縄文」(ハプロM/ハプロN)に分類されます。『DNA占い』で、あなたは「弥生タイプ」と「縄文タイプ」、どちらのタイプでしたか?それぞれの特徴をみていきましょう。◆弥生タイプ(日本人の割合は約60%)・大脳新皮質アクティブ(顕在意識が優位:頭で覚える)・過去・現在執着型・一点集中型・継時的(時系列的)志向型・同時処理は苦手で過集中になりやすい・集団行動が得意・単独行動が苦手
◆縄文タイプ(日本人の割合は約40%)・古代脳アクティブ(潜在意識が優位:身体で覚える)・未来志向型・複数同時処理型・多動衝動型・一点集中は苦手で低集中になりやすい・単独行動が得意・集団行動が苦手「弥生タイプ」は農耕文化のつくり手であるため、集団生活や集団行動が得意です。社会形成のために協調することや、個々の責任を明確にして連携を取ることに長けています。集団生活の中では誰かが守ってくれるという安心感があるため、危険に対して少々鈍感です。「縄文タイプ」は、狩猟採集生活をしながら小さな集団で生きてきた歴史が長いため、個人プレーは得意ですが、集団で動いたり、ルーティンな仕事には向いていません。危険察知・管理能力が高く、ハンター精神や冒険心を強く持っています。
「弥生タイプ」と「縄文タイプ」の違い家族関係・弥生:親子関係が希薄(あまり干渉し合わない)・縄文:親子関係が濃密(あれこれ干渉し合う)社会の中の自分・弥生:oneforall,allforone(群れの一員であることが大事)・縄文:No.1,onlyone(人とは群れない)交友関係①深度・弥生:浅く広く・縄文:深く狭く②人数・弥生:大人数でワイワイ・縄文:少人数(できればいつも二人)でじっくり
タスクのこなし方・弥生:ルーティンが得意・縄文:ルーティンが苦手パーソナルスペース(他人に近付かれると不快に感じる空間)・弥生:狭い・縄文:広い安全確保・弥生:社会で確保するもの・縄文:個々が確保するもの
タスクのこなし方・弥生:ルーティンが得意・縄文:ルーティンが苦手パーソナルスペース(他人に近付かれると不快に感じる空間)・弥生:狭い・縄文:広い安全確保・弥生:社会で確保するもの・縄文:個々が確保するもの
イメージしやすいように極端な書き方をしている部分もありますが、ここまでに「アジア」⇔「ヨーロッパ」と「弥生」⇔「縄文」についてお話ししてきました。すでに「DNAは私を知っている!」と感じている方もいるかもしれませんね。日本人の「ハプログループ」は、「アジア」⇔「ヨーロッパ」と「弥生」⇔「縄文」を組み合わせた『DNAマトリクス』では、「ハプロD」「ハプロM」「ハプロR」「ハプロN」の4つに分類されます。「アジアタイプ」×「弥生タイプ」→ハプロD(アジア弥生タイプ)「アジアタイプ」×「縄文タイプ」→ハプロM(アジア縄文タイプ)「ヨーロッパタイプ」×「弥生タイプ」→ハプロR(ヨーロッパ弥生タイプ)「ヨーロッパタイプ」×「縄文タイプ」→ハプロN(ヨーロッパ縄文タイプ)
それぞれの「ハプログループ」には、次のような性質があります。ハプロD:協調性を重視する「平和主義者」ハプロM:自分に正直に生きる、前人未到の「開拓者」ハプロR:自由と権利のために戦う、社会的成功の「追求者」ハプロN:慈悲慈愛の精神に生きる「探検家」
私は、典型的な内弁慶タイプの子供でした。・学校では、自己主張をしない「おとなしい子」・家では、しっかり者の長女で「一番の権力者」両親は、気の強い私が学校で友だちと仲良くできているのかと、いつも心配していました。心配をよそに外での私は、おとなしいタイプでしたが人と話すのが好きだったので、たくさんの友だちがいました。しかし、他人の目を気にして、いつも誰かに気を遣いながら話を合わせようとする自分に、言葉にならない違和感がありました。それは年齢を重ねるごとに大きくなり、ほとほと私を疲れさせるその違和感は、「自分を変えたい」という明確な言葉に変わっていきました。
大学2年生の春休みに、イギリス旅行をしたときのことです。日本では感じたことのない自由な空気と華やかさ、寛容で明るいイギリス人のフレンドリーさにカルチャーショックを受けました。「自分を変えたい」という欲求は余計に募り、「環境さえ変われば自分を変えられる!」「これが私の求めていたものだ!」と、イギリス留学を即決しました。イギリス独特の空気が読めない苦痛と、友人のショックなひと言長年の「しがらみ」から晴れて解放され、意気揚々とスタートした私の留学生活でしたが、時間が進むにつれて別の違和感が私を襲うようになります。
・イギリス人の人付き合いは表面的……友人の陰口をたたくのは普通・人に無関心……迷惑行為の横行、人に迷惑をかけても平気若干20歳の私に、物事の二面性や奥行きを見通せるはずもありませんでした。思い描いていたイギリスのイメージと現実にギャップを感じながらも、それでもイギリス愛は冷めることはなく、むしろイギリス文化に自分を馴染ませようと、より一層の努力をしました。しかし、交友関係で努力すればするほど、●イギリス人のように振る舞おうとして空回り●私の何気ないひと言で相手の顔が曇る●空気が読めてないと感じるそんな上手く立ち回れていない感覚をもちながらも、少しでもイギリス人に近づこうと頑張っているときに、日本から友人が遊びに来ました。
「イギリスでしっかりやっているところを彼女に見せなきゃ」と、私は張り切っていたのですが、最後の日……見送りの時間つぶしで立ち寄った空港のカフェで、彼女はボソッとつぶやくように言いました。「恵美……、なんか変わったね…」明らかに、いい意味ではない、なんともいえない空気。ただただショックでした。数日して冷静になったとき、友人のひと言が無理に背伸びをして留学生活を送っていた自分に気づかせてくれたのです。留学2年目の、ある事件留学先で大学の友人たちと飲みに出かけた夜。日本人の友人が突然、知らない男に殴られました。「アジア人差別」から起きた事件でした。
「イギリスでしっかりやっているところを彼女に見せなきゃ」と、私は張り切っていたのですが、最後の日……見送りの時間つぶしで立ち寄った空港のカフェで、彼女はボソッとつぶやくように言いました。「恵美……、なんか変わったね…」明らかに、いい意味ではない、なんともいえない空気。ただただショックでした。数日して冷静になったとき、友人のひと言が無理に背伸びをして留学生活を送っていた自分に気づかせてくれたのです。留学2年目の、ある事件留学先で大学の友人たちと飲みに出かけた夜。日本人の友人が突然、知らない男に殴られました。「アジア人差別」から起きた事件でした。
私は日本人である自分と、イギリス人とのルーツの違いを知りたくて、すぐに「DNA検査」をしました。その結果、「ハプロD」という日本で一番メジャーな、アジアタイプの「ハプログループ」だとわかりました。欧米にはアジアタイプの「ハプログループ」の人はほとんどいません。アジアタイプの私はヨーロッパ(イギリス)に留学して必死に馴染もうとしてもできませんでした。それには祖先から受け継いできた遺伝子的な理由があったのだとホッとしたのを今でも覚えています。同時に、何万年という人類のストーリーが、自分の性質の中に在るという事実は、とてもロマンチックで、私をワクワクさせてくれたのです。「ハプログループ」がわかり、自分のトラウマが解消できた嬉しい発見を周りに話しているうちに、自分の「ハプログループ」を知りたいという友だちや、その家族を中心に「DNA検査」が広がっていきました。
もともとは自分のルーツを知りたいと思っていた「DNA検査」ですが、多くの検査結果が集まるようになり、日本での「ハプログループ」は大きく4つに分けられ、それぞれに特徴的な性質や特性があることがわかってきました。たとえば、私の「ハプロD」は日本でもっともメジャー(約37%)な「ハプログループ」ですが、空気を読むことや集団行動が得意な一方で、周囲の目を気にし過ぎて疲れてしまう傾向があります。ほっぺたの内側を擦るだけで、あなたのことがわかるほっぺたの内側を擦るだけで自分の性質・特性がわかるのが『DNAマトリクス診断』です。
の『DNAトレイツ(性質・特性)』を診断する個性診断ツールです。未知のものは誰だって怖いものです。同じように、どんな人かわからなければ怖く感じることがあります。相手のことがよくわからないから、自分が傷つかないように遠ざけてしまうのです。日本における「ハプログループ」の多様性がわかれば、自分とは違う性質や特性が理解できるようになり、人間関係が怖いものではなく、豊かな「つながり」になっていきます。私が、当時イギリス人に感じていた違和感ですが、今ではこう思えるようになりました。・イギリス人はいい加減→相手の自由を尊重し、寛容である・イギリス人の人付き合いは表面的→お互いに干渉しすぎずに上手く付き合っている・人に無関心→それぞれの個性を認め、自立している私たちはパズルのピース。自分のカタチと相手のカタチ、その双方がわかれば、家庭でも職場でも連携を取り、協力できるようになるから不思議です。『DNAマトリクス診断』を受けて良かった!という声に、私はいつもパワーをいただいています。同時に「ハプログループ」が血液型と同じくらいに日常的なものになるよう『DNAマトリクス診断』を広めるのが、私の使命だと感じています。次の第3章では、4つの「ハプログループ」がいったいどんなものなのかを詳しくお話していきますので、まずはあなたの「ハプログループ」の解説から読み進めてみてください。
ハプログループを「動物」でイメージ4つの「ハプログループ」を身近に感じていただくために、それぞれのハプロを動物でたとえてみます。ハプロD:集団行動が得意な「ヒツジ」集団行動が得意で強いリーダーにすべてを委ねる「ハプロD」は、たとえるなら「ヒツジ」。群れからはぐれることを恐れ、みんなが平等であることを大切にします。共感上手で臆病なため、ハッピーな人を見ればハッピーになったり、テレビで悲しい事件をみれば自分も悲しくなったりと、常に周りに影響されながら生きています。ハプロM:生態系の頂点に君臨する「クマ」自分らしく生きることをモットーにする「ハプロM」は、たとえるなら「クマ」。ひとりの時間を好み、
好み、人と群れることを嫌います。王者の風格と天然の可愛さを兼ね備えた、思うがままに生きる自由人。エネルギー値が高く、やるだけやりきったら冬眠に入る「オン・オフ」スタイルを持っています。ハプロR:システマティックに社会形成をする「ペンギン」大勢で集まっているようで個々の役割を淡々とこなす「ハプロR」は、たとえるなら「ペンギン」。家庭の中ではなく、社会で役割を持つと安定します。結婚後も男性と女性の家事・育児の分担は当たり前と考えています。女性が社会進出を諦めることはありません。ハプロN:孤立してテリトリーを守る「キツネ」テリトリー意識が高く警戒心の強い「ハプロN」は、たとえるなら「キツネ」。リスクヘッジを得意とし、貯蓄など先々の備えも万全。面倒見が良く、特に身内には手厚い対応をします。テリトリーが侵害されることに非常に敏感です。真面目なため問題を抱えこむ癖があります。
動物とは別の切り口で、男女セットのフィクション・キャラクターを当てはめてみると、次のようになります。ハプロD:のび太くん&しずかちゃん依存は正義。「困ったときにはまず人に頼ろう」がモットー。追い詰められると活躍する。昼から風呂に入るきれい好き。ハプロM:ミッキー&ミニー生まれながらのカリスマ。周りを巻き込み先導していく。自分が楽しいことが一番!ハッピーな世界観づくりが得意。周囲はそんな彼らのファンになる。
ハプロR:マリオ&ピーチ毎回同じパターンのストーリー展開。ピーチは背が低くても、ずんぐりむっくりでも、自分に一途なマリオが好き。ハプロN:スパイダーマン&ワンダー・ウーマン使命は人類救済。自分だけで悩みを抱え、なかなか周囲には頼れない。変身スーツを着ることでいつもと違った自分になれる。ハプログループの「ネガポジ・キーワード」同じ性質でも、ときに長所になり、ときに短所になることがあります。「ハプログループ」の性質をポジティブな側面とネガティブな側面の両面から、キーワードで比較してみましょう。
「DNA」と「遺伝子」は違いますか?「DNA」と「遺伝子」は、同じ意味として使われがちですが、「DNA」は物質そのもの、「遺伝子」は「DNA」に記載されている情報を指すという違いがあります。つまり「遺伝子」とは「DNA」の一部となります。
「DNA」と「遺伝子」は違いますか?「DNA」と「遺伝子」は、同じ意味として使われがちですが、「DNA」は物質そのもの、「遺伝子」は「DNA」に記載されている情報を指すという違いがあります。つまり「遺伝子」とは「DNA」の一部となります。
を解析することで母系のルーツを辿ることができます。本書で扱っている「ハプログループ」は、この「ミトコンドリアDNA(母系)」で受け継がれた「ハプログループ」のことを指しています。なぜ「ハプログループ」は、いくつもあるの?「ミトコンドリアDNA」は、数千年に一度、定期的に突然変異を起こします。それを遺伝子マーカーと呼びます。遺伝子マーカーを最初に持った人が、そのマーカーの祖先となり、やがてひとつの「ハプログループ」を構成します。そのため複数の「ハプログループ」が存在しています。
『DNAマトリクス診断』は、他の診断ツールと何が違うの?『DNAマトリクス診断』のもっとも大きな特徴は、本人の主観がいっさい入らない「科学的」な診断ができることです。質問に答えて診断結果を出すのではなく、あなたのほっぺたの内側を綿棒で擦り、専門の検査機関で調べることによって、持って生まれた、あなたの性質(ハプログループ)がわかります。『DNAトレイツ』が自分に当てはまらないと思う「当たっているところもあるけれど、すべてが当てはまるわけではない」『DNAトレイツ』が自分にはピンと来ない」
日本人のルーツ──人類がアフリカを出発し、どういったルートで日本にたどり着いたのか?私は、それを知りたいと考えて、千人以上の方にご協力いただき、夢中になって研究を進めました。その過程でわかった、驚きの発見が2つあります。ひとつは、世界の「ハプログループ」分布と、日本における「ハプログループ」分布を比較したときに、日本は20種類以上(ちなみに、ヨーロッパは12種類ほど)もの「ハプログループ」が共生している「多民族国家」であったこと。つまり、私たち日本人は知らず知らずのうちに異文化交流をしている状態だったのです。
日本人のルーツ──人類がアフリカを出発し、どういったルートで日本にたどり着いたのか?私は、それを知りたいと考えて、千人以上の方にご協力いただき、夢中になって研究を進めました。その過程でわかった、驚きの発見が2つあります。ひとつは、世界の「ハプログループ」分布と、日本における「ハプログループ」分布を比較したときに、日本は20種類以上(ちなみに、ヨーロッパは12種類ほど)もの「ハプログループ」が共生している「多民族国家」であったこと。つまり、私たち日本人は知らず知らずのうちに異文化交流をしている状態だったのです。
の「今」と「未来」がありました。「ハプログループ」は、現代科学が私たちに与えてくれた感動体験であり、『DNAマトリクス』は、目の前の世界をパーッと広げてくれる「生涯変わることのない──究極の個性診断ツール」です。人と人をつなぐ最高のナビゲーション・マップである『DNAマトリクス』を通じて、あなたやあなたの周りの人の人生という旅路がより快適で素晴らしくなる──そんなきっかけに本書がなりましたら、これ以上うれしいことはありません。「はじめに」でお伝えしたように『DNA占い』は、質問に答えて「ハプログループ(占いハプロ)」を予想するため「占い」の要素が強くなっています。『DNAマトリクス診断』をすれば、予想ではない、はるか遠いご先祖様から、あなたに引き継がれている正確な「ハプログループ」がわかります。
自分に刻まれた「ハプログループ」を知る人が増え、あなたが私たちのネットワークに加わることで『DNAマトリクス』は、さらに進化していきます。『DNAマトリクスリサーチ』の略称『DMR』に、ネットワークの『N』が加わり『DMRN』となれば、すべての「ハプログループ」が揃います。ひとりでも多くの方にご参加いただきネットワークが広がることで、「血液型占い」や「星占い」のように、「ハプログループ」も、人間関係・コミュニケーションをより豊かにする当たり前のツールになるようにしていきたいと思っています。そう思うのも、著者である私、木村恵美の「ハプログループ」が、協調性を重視する平和主義者の「ハプロD」だからなのかもしれませんね。DNAを通じて、あなたとつながり、「縄文女子」「ヨーロッパ男子」といった話題で盛り上がれることを楽しみにしています。
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