3/13 ⑥FX入門

第7章:ダウ理論から導き出されるトレード戦

ここまででダウ理論の6つの法則を話してきたのですが、主に法則の4~6を総合的に見ると、どういうところでエントリーするのがいいのか?そしてどういうところで利益確定を行えばいいのか?というトレード戦略が見えてきます。

わかりやすく言えば、勝率高く、損小利大のトレードを実現できる様になります。

トレンドには3種類あり、主要トレンド、2次トレンド、小トレンドがあるという話でした。

また、この3種類のトレンドは前段階のトレンドに内包されている関連性があるという話でした。

そして、主要トレンド・二次トレンド・小トレンド、それぞれのトレンドの方向が全て揃う所が理論上、含み損が少ない場所でトレードが出来るというものでした。

上昇の主要トレンド発生中に、含み損が少ない絶好の押し目買いを狙う場合見極めなければいけないものは、二次トレンド終了のポイントです。

そして二次トレンドが終了し、主要トレンドと同じ方向へとトレンドを形成しだしたタイミングが絶好のポイントなのです。

図にすると以下のマークのところです。

そして、次に話をしたトレンドの3段階を組み合わせます。

ここでは、先行期追随期利食い期の順番で主要トレンドが創られるという話でした。

この3つの段階をリアルタイムで正確に判断が出来れば「頭から尻尾」までを獲るエントリーにより近づく事ができます。

この判断も、ここでとりあげたトレンド判断の話が理解出来れば実践できる様になります。

簡単にアップトレンド発生の例でまとめると

先行期=ダウントレンド崩壊時

・追随期=アップトレンドシグナル発生継続シグナル発生

・利食い期=上昇の継続シグナルが発生しない(高値安値を更新しない)

という事になるのです。

では、より頭から尻尾までを獲るトレードに近づくためにはどういうポイントでエントリーしていけばいいのか?

実はこれまで伝えて来た内容を総合的に判断すると、この大きく利益が

獲れる場所が見えてきます。

図にまとめるとこうなります。

まずはエントリーする場所として画像の★マークの様な場所です。

先行期と追随期でそれぞれエントリーポイントがあるので、順番に説明していきます。

先行期から見ていきます。

この場面は、主要トレンドで直近の下落が一段落し、先行期に入ったところです。

エントリーのタイミングとしては、二次トレンドの下落が終了したところ、もしくは上昇へと転換してくところですね。

また、この図でも書き込んでありますが、チャートパターンが出たり(左がヘッドアッドショルダーで右がダブルボトム)、ちょうど安値付近に長期足のラインがあったりすると尚良いですよね。

そして、次に注目すべきポイントとしては■マークの場所です。

ここは主要トレンドがアップトレンドになるところであり、追随期が始まる場所です。

この時、他の時間足でも同様にアップトレンドが発生したり、トレンドが継続するポイントであれば尚良いです。

また同期のところでも話しましたが、相関性のある通貨ペアでブレイクを確認できれば、ダマシに合わず正確にブレイクを捉える事もできるでしょう。

では次に追随期を見ていきましょう。こちらが追随期で注目してほしいエントリーポイントです。

基本的なエントリーのタイミングは先ほどの先行期と同様で、二次トレンドが終了したタイミング、または二次トレンドがトレンド転換して主要トレンドの方向へとトレンドを発生させるポイントです。

次に注目してほしいのは、追随期の後半の決済をするタイミングです。

決済のタイミングを計るための利食い期の判別ですが、前提としては、エントリーする場所を探すよりも、より多くの不確定要素が絡むことから、難易度が上がるものだと覚えておいてください。

どこでエントリーすべきか、どこで損切りをすべきか、はある程度の答えを提示することができますが、どこで利益を確定させるか?は判断材料人それぞれ多岐にわたるので、利食い期がどこになるのか、判別が難しくなるのです。

その上で利食いのポイントとして一つの答えを提示するなら、それは二次トレンド発生です。

この図は追随期の終盤で利食い期に入る直前の動きを拡大したものです。

利食いに適した場所を2つ紹介します。

まず1つ目は○の場所です。

ここは追随期でエントリーしたポジションを利確する一つの目安になる場所であり、主要トレンドよりも短い時間足でトレンドが終了したポイントです。

これは二次トレンドを応用した利確の方法ですね。

そして、2つ目の利確の目安になるポイントがの場所ですが、ここはちょうど利食い期に入るところで、主要トレンドが終了するポイントでもあります。

ここが2つ目の利食いのポイントです。

トレンドが崩壊した以上は、その後再度トレンド方向に伸びる事はあっても時間がかかったり、ここが天井になり反転する可能性もあります。

せっかく得た含み益が減ってしまい、場合によっては反対方向流れに巻き込まれ、含み損を抱えてしまう可能性もある局面なので、ここが上目線の最終ラインとなります。

いかがでしょうか?

ここまでの説明がダウ理論の6つの法則をふんだんに駆使して実践できる分析、大きく利益を狙う手法の基本的な考え方になります。

ダウ理論って本当にすごいと実感してもらえたと思います(笑)。

また、それとなく、テクニカル分析を勉強してきた人は冒頭にあった「ダウ理論が根源的な存在だ」と話した意味を実感してもらえたと思います。

相場の本質、値動きの本質に関連するところが山ほどありますからね。

 

◆ダウ理論のまとめと今後ダウ理論を勉強するための順番

ここまで長々と伝えてきましたがいかがだったでしょうか?

一番伝えたかった事は、ダウ理論は、本当に奥が深く実践的な理論にもかかわらず、残念な事にほんの一部しか重要視されていない上に、間違っ理解をしている事が多いものだという事です。

しっかり一つ一つ読み解いて繋げていくと、とてつもないパフォーマンスを発揮できる力になるのです。

それ故にしっかり手を動かして実践しないと理解出来ないものでもあるのです。

ここまで読んでくれたほとんどの人は少なからずダウ理論の重要性を理解してくれたと思いますが、いざ自分の目で、手でチャートを見ても99%上手く出来ません。

なぜなら、ダウ理論を理解していくために正しい順序で手を動かす必要があるのです。

そして、そのステップどおりにダウ理論に基づくトレンド判断ができる

ようになれば、ダウ理論だけでもトレードして勝てるようになるのです。

ダウ理論を使ったトレード手法に関しては、こちらにまとめてありますので、ぜひダウ理論による分析をマスターして、相場のトレンドを掴んだトレードができるようになりましょう。

 

 

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