方位学編
方位学という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
家相学でも「方位」を用いて占いをしますが、方位学では人それぞれの
「良い方角」「悪い方角」を求めていきます。
詳しく見ていきましょう。
①私の本命星は?
九星気学の話
先程「人それぞれの良い方角、悪い方角」と言いましたが、その「人」には9つの本命星というものがあります。
星占いでは人が生まれた日に、太陽が「黄道十二宮」のどの星座があったかで、星座を決めていますね。おひつじ座、おうし座というように。
方位学でまず出す「9つの本命星」は、生まれ年を用いて決めます。
あなたはどの九星に当てはまるでしょうか。
一白水星(いっぱくすいせい)
昭和29・38・4・5年 平成2・1・20・2年
二黑土星(じこくどせい)
昭和277・4・5年 平成元年・10・1・2年
三碧木星(さんぺきもくせい)
昭和2・3・4・5・6年 平成9・16・27年
四緑木星(しりょくもくせい)
昭和26・3・4・5・6年 平成8・17・20年
五黄土星(ごおうどせい)
昭和25・3・4・5・6年 平成7・16・25年
六白金星 (ろっぱくきんせい)
昭和24・33・4・5・60年 平成6・15・24年
七赤金星(しちせききんせい)
昭和23・32・41・50・59年 平成5・14・23年
八白土星(はっぱくどせい)
昭和22・31・40・49・58年 平成4・13・22年
九紫火星(きゅうしせい)
昭和24・30・33・48・57年 平成3・12・21年
ここで注意していただきたいのが、1月1日〜2月3日(=節分の日) に生まれた方。
気学では「立春」が一年の始まりなので、前年生まれの人と同じ本命星 になります。
②みんな運勢は9年サイクル
人の運勢を九星気学で見ていくと、人はもれなく全員、次の表の9つの座の中を9年のサイクルでぐるぐると回っています。
今年は9年前にも同じ運勢が今年も来ている、ということです。
9年前を思い返してみてください。何があったのでしょうか。
出来事や、それに対してどう思ったかなど。
きっとなにか「あれはあれに繋がっている!」といった、隠された意味
みたいなものを見つけることができるはずです。
1.静觀連(せいかんうん)=足場固めのとき
「八方塞がり」と言って、ヤケをおこして無理に動くとたちまち凶です。
2.飛躍運(ひやくうん)=進歩のとき
力強い協力者を得て勢いが増すでしょう。努力が報われて活躍できます。
3.歓楽運(かんらくうん)=概ね良いけど・・・
物質的にも人間関係にも恵まれますが、浪費しがちなときです。
4.変動運(へんどううん)=一旦停止のとき
運気が停滞しますが、冷静に。変化を起こしたくなりますが、何もしない方が無難。
5.光華運(こうかうん)=明るい兆しが見えるとき
日の光をさんさんと浴びるように、努力の成果が表れて輝くチャンスのときです。
6.低迷運(ていめいうん)=忍耐のとき
光華運の正反対。一度つまずくとなかなか抜け出せない、一番良くないときです。
7.育営運(いくえいうん)=準備のとき
次の時に「発展運」がやってきます。そこへ向けて、勉強や準備を。
8.発展運(はってんうん)=新たなスタートを
日が昇り始めるように行動意欲が出てきます。目標に向けてスタートダッシュできます。
9.結実(けつじつうん)=成果が上がるとき
良いご縁に恵まれて、努力すれば結果を出せます。仕事運が大吉。
※ただし、「暗殺剣」や「歳破」というものが自分の九星に同座する(=自分のところに来ている)と、各星の運勢が悪く変わってしまいます。
これはこの後の「6.私の開運方位は?/人類全員にとって」で詳しくご説明致します。
それぞれ「1.静観運〜9.結実運」まで番号が振ってありますが、この順番に運気が毎年変わるということです。
年盤=年单位
月盤=月单位
日盤=1日単位
今、自分の九星がどのサイクルにいるのかはで分かります。
この「盤」のパワーは、「年盤>月盤>日盤」の順に強いです。ご参考までに。
何か事を起こすときは年盤から見ましょう。後述しますが、引っ越しや旅行など。
気になる場合は月盤と日盤も参考にして、「年盤と月盤と日盤の凶方位が「重ならない日」を割り出していきます。
なお前にも少し触れましたが、気学でいう1年は2月4日頃の「立春」から始まり、2月3日頃の「節分」で終わります。
運勢や方位が前年のものと切り替わるのはこの頃です。
月盤についても毎月4〜6日頃に前月のものと切り替わります。
ではその年盤、月盤、日盤はどこで見られるのでしょうか?
本屋さんで売られている暦の本に必ずありますが、インターネットでも簡単に調べられますよ。
③運勢サイクルのお話良いときの動き方
良いときとは、追い風が吹くときです。
力強い協力者が現れたり(飛躍運)、良いご縁に恵まれたり(結実運)、新たなスタートを切ることができたり(発展運)。
どんな吉作用があるのか見極めながら動き出しましょう。
良い結果が待っているはずです。
何だか何かに引っ張られている、あるいは背中を押されているようなラッキーを感じたことはありませんか。
転職したいと思っていたら偶然に知人から声を掛けられた、とか。
コンテストのお知らせを偶然目にして頑張って作品を出したら一次審査に通っちゃった、とか。
何か行動を起こすほど、不思議な力が助けてくれる。そういう時こそガ
ンガン動くべきです。
ただし人への感謝や、自分の健康への配慮を忘れずに。
④運勢サイクルのお話悪いときの動き方
悪いときには、何かが自分の行動を邪魔するような向かい風が吹いてきます。
低迷運、変動運、静観運の順に「悪いとき」です。
こういうときは、焦って結婚を決めたり引っ越ししたくなったり仕事を辞めたりしたくなるもの。
だけどそれは気の迷いが起こしていることも多いので、やめておきましょう。九星が移動するまでは。
ではどうすれば良いの?と思いますよね。
同じ質問を占い師さんにしてみたところ、こう答えてくれました。
「その場で足踏みをしていればいい動かなければ何も悪いことは起きない」
具体的にはウォーキングや食事の見直しなどの健康づくり。
あるいは勉強。資格を取るのも良いでしょう。
次の「良いとき」に向けて、準備しているときなのです。
⑤方位学って何のため?
言い方をします。
運勢サイクルの話が長くなりましてすみません。話を方位学の方に戻しましょう。
方位学が何のためにあるのかと言うと、先ほど割り出していただいた「九星」にとって、「良い方位」を知るためにあるのです。
ではその「良い方位」とは何でしょうか。
そこへ向かって移動すると運勢が好転する、という方向のことです。
良い方位があれば悪い方位もありますよ。「吉方位」と「凶方位」という
以下でこの方位が具体的にどこになるのか、ご紹介します。
⑥私の開運方位は?人類全員にとっての吉凶
自分の九星は盤のどこにあるでしょうか。
開運方位は?と言いましたが、実際に盤を見ていると凶方位の方が多いので、まずそちらを見ていきます。
吉方位はざっくりいうと「凶方位じゃない方位」です。
以下は人類全員にとって悪い方位です。
「五大凶殺」という呼び名があります。
×本命殺(ほんめいさつ)=自分の九星がある方位
×本命的殺(ほんめいてきさつ)=本命殺がある方位と正反対にある方位
×五黄殺(ごおうさつ)=五黄土星がある方位
×暗剣殺(あんけんさつ)=五黄土星の正反対にある方位
×歳破(さいは)=その年の十二支(干支)と向かい合う方位
たくさんありますね。
「殺」とは物騒なワードですが、「犯す」という意味です。犯罪の犯。やっちゃいけない。
特に五黄殺のパワーはすさまじく、「自滅」「腐敗」がキーワードで、自分自身が原因で起こるトラブルが連続して起きるそうです。やばい。こわい。五黄がある方位への引っ越しや旅行は避けましょう。
ですが、本命星五黄土星の人が生涯不幸とか、周囲の人に不幸をもたらすとかいう意味ではありません。念のため。
五黄が盤の真ん中にある年(最近だと2022年)は五黄殺と暗剣殺も
無いので、その意味ではちょっとラッキーでした。
⑦私の開運方位は?
自分の九星にとって上記の人類全員にとって悪い方位を見たら、次は自分の九星にとっての凶方位を出します。
一白水星=二黒土星、八白土星、九紫火星
二黒土星=一白水星、三碧木星、四緑木星
三碧木星=二黒土星、六白金星、七赤金星、八白土星
四緑木星=二黒土星、六白金星、七赤金星、八白土星
五黄土星=一白水星、三碧木星、四緑木星
六白金星=三碧木星、四緑木星、九紫火星
七赤金星=三碧木星、四緑木星、九紫火星
八白土星=一白水星、三碧木星、四緑木星
九紫火星=一白水星、六白金星、七赤金星
これもたくさんあります。
まずは自分の本命星にとっての凶方位を見てみましょう。
覚えたい場合は、番号で覚えておくと記憶に残りやすいです。
一白水星さんなら「2、8、9」というように。
⑧2023年の年盤
解説もかねて2023年の年盤をご紹介しましょう。
×五黄殺=北西(=五黄土星がある方位)
×暗剣殺=南東(=五黄土星の正反対にある方位)
×歳破=西、西南西と西北西は除く(=その年の十二支(えと)と向かい合う方位)。
以上の凶殺3つと本命殺、本命的殺をのぞいた方位が、自分の本命星の吉方位です。
という訳で、2023年の吉方位☆はこちら。
一白水星=西南西、西北西 二黒土星=南、東北、北 三碧木星=北、南西
四緑木星=北、南西 五黄土星=南、東、東北、北、西北西、西南西
六白金星=南、東北、北、南西 七赤金星=
八白土星=東、東北、西北西、西南西
九紫火星=東
一白さんと九紫さんは吉方位が少ない星周りです。
西南西と西北西の方位をきっちり求めるのはなかなか大変ですが、以下のサイトを参考に。
(みんなの知識ちょっと便利帳】地図上に方位線を表示する国土地理院地図スマートフォン対応版)
⑨何をすると方位の影響が?
ここまで凶方位と吉方位についてご紹介しました。
以下では、具体的に何をすると方位の影響を受けるのかをご紹介します。
1.引っ越し
どんなに短い距離でも引っ越しをすると方位の影響を受けます。たとえ一軒先でも、だそうです。
吉方位(良い方向)に引っ越すことができれば、その恩恵を受けることができるでしょう。
悩みごとを抱えていても、好転の兆しが見えてくるかもしれませんよ。
しかし一度凶方位(悪い方位)に引っ越してしまうとその後9年間は影響を受けるとか。
それはちょっと避けたいですね。人生は短いから。
そんな訳ですから、ぜひ細心の注意を払って引っ越ししましょう。
「やばい!9年以内の過去に凶方位に引っ越しちゃった!」という方。
あるいは、仕事の関係でどうしても凶方位へ行かなければならないという方。
大丈夫、対策はあります。
2.旅行
凶方位に引っ越しちゃった方。
あるいは最近運気が落ちててどうしようもないから、何かムードを変えたいという方。
ぜひ旅行をしましょう。
一泊以上、できれば三泊とって、100キロ以上先の吉方位へ。
年に3回以上この吉方位旅行をすると、悪い運気の中にあっても事態が好転するそうです。
なお日帰り旅行では、吉にも凶にも影響はないようです。なので方位は気にせずに好きな所へ行きましょう。
三泊とって100キロ以上。だいぶ金銭的にも時間的にも大変ですが、効果はてきめんです。
旅行で気晴らしをするつもりでいかがでしょうか。
繰り返しになってしまいますが、「年盤>月盤>日盤」の順に強いパワーを持ちます。
ですので、上記のことを起こす前には最低でも年盤だけはチェックしましょう。
こだわりたい方、確実に効果を得たい!という方。
次にご紹介する「祐気(ゆうき)取り」にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
年盤と月盤と日盤のそれぞれをチェックするのは大変だけど、ちょっと旅行のつもりで。
⑩祐気取りとは
あまり聞きなじみはないかも?
「自分の運を開きたい=開運したい!」と思ったら、やってみてください。
その方法は…
1.自分の本命星から吉方位を割り出す
2.年/月/日すべてで吉方位にあてはまる日を見つける
3.地図で見つけてそちらへGO!
4.目的地は神社や仏閣、または池や川や山など自然を感じられる場所が良い
なるべく遠くへ。
まあでも翌日の予定や体調を考えつつ、可能な範囲で。
神社や仏閣に行ったら御朱印をいただきましょう。神仏とつながっている証明になるそうです。
目的地に着いたら3回程深呼吸し、岩などにも手を当てて、大地のパワーを感じてみましょう。
池や川など自然な水の流れがあればしばらく見つめます。
水には穢れ(悪い「気」)を追い払うパワーがあります。
※マナー良く行うことが大切ですよ。地元の方への配慮を忘れずに。トラブルを起こしてしまったら、当然良いエネルギーは降りてきません。
⑪「方位学編」まとめ
いかがでしたでしょうか。
九星と方位との関係をつかむのがちょっと難しいかもしれない「方位学」ですが、これを知ってうまく行動すれば、運勢の大きな味方になってくれます。
「はじめに」の項でも言いましたが、これらの占いは、「毎日快適にすご
す」ことを目的に作られているのだと思います。
掃除すればすっきり気持ち良い!
運動すれば健康になれる!
旅行すれば気分も変わる!
当たり前のことばかりで、「なんだ~」と思われた方もいらっしゃるでしょう。本当に当たり前。
だけどその「当たり前」をちゃんとやっていくことが難しいのです。
働いて帰宅して、疲れててすぐにソファに横になりたい。
お化粧を落とす気力もない。
そんな時はまず自分を労わることから。
それから、家の中と自分の運勢に目を向けてみましょう。
方位の力を知って動き出せば、きっと今日よりもっと良い明日が待っているはずです!!!
おわりに
さて、ここまでお読みいただいて申し訳ないのですが、この記事、ほんとに表面的な「基本」しか書いておりません。
家相においても、なぜ吉でなぜ凶なのか?また九星の意味や方位の理論など、説明するとまた難しくて長くなってしまうので、多くの説明は省略してしまいました。
こちらを読まれて少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひ、「高島易断」なども確認してみてください。もっと深く理論的に方位の世界を読み解けるようになるはずです。
また「高島易断」を使用して運勢を読んでおられる占い師の方が全国にたくさんいらっしゃいます。
今年どう動くべきか、今悩んでいる問題が解決に向かうのはいつかなど、「時期」に対する疑問には明確な答えを出してくれるはずです。
気になったらぜひ気軽に相談してみてください。
さて、先述の「ゴミ屋敷一歩手前」に住んでいた私の話を最後にさせてください。
そんな私の運命を変えたのは、東日本大震災でした。
テレビで毎日のように悲惨な映像が流れ、神にも仏にもすがりたかった、あの地震です。
自宅自体には大きな損傷は無かったのですが、職場が被災してやはり大変でした。
そんな時でしたが、「自分の好きなように生きよう」と決め、職場近くに引っ越しました。
ガソリンが品薄で、スタンドに長蛇の列ができていたからというのもありましたが。
引っ越したのは、偶然にもきれいに吉方位。
それを見た先述の占い師さんに
「私に聞かないで勝手に引っ越しちゃって、ダメよ」
と怒られたのを覚えています。
それくらい引っ越しには気を遣わなければいけないものなのだとそこで初めて知りました。
運命が動き出したのはそこからでした。
私と同じように「自分の好きなように」と考えて行動している仲間に出会い、ボランティア活動を始めて、そこで出会った男性とお付き合いして結婚しました。
それから賃貸住宅を何度か住み替えましたが、いずれも凶方位ではありませんでした。
そんな訳で今はそこそこ、おおむね、幸せに暮らせております。
出産し、子どもたちも大きくなって、少し「余裕」ができた私は、もともと興味があった風水や九星気学を学び始めたのでした。
難しくて手が出せなかった、文字を読んでも全然意味が分からなかった占いの本ですが、「余裕」のおかげではじめてその意味を掴むことができたのです。
それでもたまに夢に見るのは実家のことです。
両親も姉も引っ越して、今は幸せそうに暮らしています。
姉の家は最新家電を駆使してとてもきれいです。健康にもとても気を遣っています。
実家の方は相変わらずホコリが目につくので、私がたまに掃除をやればやっただけきれいになるので、気持ちの良いものです。
子どもたちは毎日元気いっぱい。
運勢が悪いとき。
日常的に陰口を言わないし聞かないし、本音を隠さない。
こんな家族のかたちがあったんだ。と、今の家族を見てふと気づくこともあります。
病気になってしまった、ケガをして動けないときなど。
その時は信じられないものですが、生きていればきっと良いことがあります。月並みではあるのですが。
「良いことは悪いことの後にくる」という言葉もあります。
嫌な思いをした分だけ良いことが、ハッピー☆が返ってくるのです。
必ず後になって。
落ちた分だけ跳ね上がる。それを信じることこそが大事です。
ぜひ風水と掃除と!笑)、方位の力を信じて、先の見えない明日を良くしていきましょう。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
皆様の幸運をお祈りしております。
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