5⃣:「キーワード」という一番大事な概念を理解しよう
前々回、アフィリエイトで必要になる知識・スキルは広く浅くでいいと言いました。しかし一つだけ例外があり、キーワードについてだけはよく理解する必要があります。なので、今回は丸々全部、キーワードについてのお話。ちょっと難しいので、静かな環境で集中して読むように。
【サイトアフィリエイトではキーワードを狙うのが定石】
SEOとは何か、何の略か、もうお分かりですよね?まさか、第3回の課題をやっていないとは言わせません。ただ検索するだけですから。
一応言っておくと、SEOとはSearchEngineOptimization=検索エンジン最適化。つまり、Google検索で上位表示するための技術です。このSEOの対策においてもっとも重要な概念が「キーワード」なのです。キーワードとは何か?アフィリエイトの業界で言うキーワードとは、人々が検索エンジンの検索窓に打ち込むワードのことを指します。
- 「ご飯鍋炊き方」
- 「コンタクト安く買うコツ」
- 「仙台二次会おすすめ」
こんなふうに知りたいことを単語の羅列として入力しますが、これがキーワードです。1語のこともあれば数語のこともあり、時には文章になる場合もあります。
また、Googleに単語を入力すると2語目3語目が勝手に出てきたり、検索画面の上か下に「関連する検索キーワード」として、検索された実績のあるキーワードが表示されることがあります。こちらの方だけを指してキーワードと言う場合もあります(狭義のキーワード)。
何にせよ、アフィリエイトでは特定のキーワードを選んだ上で狙いを定め、そのキーワードの検索結果で上位(1位~10位)に入ることをめざすのです。
【キーワードは検索実績のあるものから選ぶ】
アフィリエイトの記事を書く場合、まずはどんなキーワードを狙うかを決めます。これを「キーワード選定」と言います。
このキーワード選定において、やみくもにキーワードを決めてはいけません。あるいは、検索されないキーワードを勝手に想定してもいけません。キーワードを選ぶときは、すでに検索されている実績があることが必須条件です。では、どうすれば検索実績があると分かるのか?それは、Googleのサジェストキーワードか関連キーワードに表示されていること。あるいは、Yahoo!虫眼鏡キーワードに出てくること。下の画像はYahoo!の検索結果画面で、虫眼鏡マークがあることから「虫眼鏡キーワード」と呼ばれています。
これらはすでに検索されているからこそ表示されるので、こういったところに出てくるキーワードを狙うのが鉄則です。
【紹介する商品・サービスの成約に近いキーワードを選ぶ】
さらに、アフィリエイトで扱う商品の成約(コンバージョン)に近いキーワードを選ぶことも必要です。もしシャンプーを売りたいのであれば、「シャンプーおすすめメンズ」とか「髪の毛洗い方」とか、関連性の高いキーワードを選ばなくてはいけません。
まったく無関係な、たとえば「オリンピックメダル歴史」とかで上位表示していくらアクセスを集めたって、シャンプーは売れないですからね。
【ライバルサイトを意識せよ】
……大丈夫ですか?付いてきていますか?狙うキーワードは検索実績があり、商品に関連するものでなければならない。さらに、これに加えてライバルを意識する必要があります。
ライバル、あるいはライバルサイトとは、狙うキーワードの検索画面で上位表示されている他のウェブサイトたちのこと。
もしそこに大企業の充実したページやがっちり作り込まれたサイトがひしめいていれば、これは「ライバルが強い」。あとから同じキーワードを狙っても、なかなか勝てない=検索結果の上位に行けない、ということになります。
逆に、狙うキーワードで上位表示されてるサイトがどれも個人ブログなどで、内容もショボかったら・・・これは「ライバルが弱い」ということ。あとから記事を書いても抜かせる公算が高い。このような考え方で、キーワード選定のときにはライバルの強い弱いを考える必要があります。ライバルにフリーザや人造人間セルみたいな強いサイトがいっぱいいるのに、個人の作り立てのサイトで挑んだって太刀打ちできません。これでは絶対に上位表示せず、アクセスが集まらない。結果、稼げない。ここ、超重要です。だから、もう一度言います。大企業や専門家のしっかりした記事がたくさん並んでいたなら、そのキーワードはライバルが超強いということ。なので、そこを中途半端な記事で狙っていっても上位表示できず、検索流入は見込めません。だから、稼げません。
この大原則を知らないまま、ひたすら記事を量産して何ヶ月も何年も消耗する・・・稼げないアフィリエイターの“あるある”でございます。
【キーワード選定のポイントと手順】
今回、非常にややこしい話をしました。ここで、キーワード選定の具体的な手順に沿ってポイントをまとめま
- 扱う商品と関連が深く、成約できそうなキーワードに目星をつける
- GoogleサジェストやYahoo!虫眼鏡をチェックし、検索実績のあるキーワード候補を選ぶ
- ライバルサイトの強さを考え、上位表示を期待できそうなキーワードを決定する
これが基本的なキーワード選定の流れです。もっとも、これも本当に骨子の部分であって、だいぶ簡略化しています。キーワード選定は記事のライティングと並んでアフィリエイトの真髄ですので、そう簡単にすべてを説明することなどできません。なので、今回はここまで理解できていればOKということにいたします。
5⃣のまとめ
・アフィリエイトでは検索キーワードでの上位表示を狙うのが鉄則
・成約に近いキーワードを選ぶ
・ライバルサイトの強さを意識する
5⃣の課題
・実際にGoogleやYahoo!で検索してみながら、今回の内容を読み返して消化する
・「サジェストキーワード」「虫眼鏡キーワード」とは何かを調べ、どこにどういったものが表示されてるか見
てみる
・G-Mail、ブログ、ASP登録を進める
6⃣:稼げるキーワードの3分類|商標・ずらし・一般
前回、キーワードとは何か、キーワード選定をするときのポイントはどこかをお伝えしました。今回はそれを踏まえ、もっと具体的に、どういったタイプのキーワードを狙えば稼げるのかをお伝えします。
【稼げるキーワードの条件】
前回の内容から、狙うべきキーワードの条件を整理してみましょう。
- 検索実績がある
- 扱う商品と関連性がある
- ライバルサイトが強すぎない
このようになります。ということは、理想を言えば「多くの人に検索されまくってて、商品との関連性が強くて成約しやすく、ライバルサイトもザコばっかり」のキーワードがいいということになる。あったらいいですなぁ、そんなキーワード。もちろん、現実にそんなキーワードはほぼありません。あってもすぐアフィリエイターたちが殺到し、ライバルが強くなっていきます。ウェブサイトの世界でも、需要と供給は市場原理に従い、均衡へと向かうのです。
なので、現実的には「ある程度は検索されてて、商品との関連性が薄すぎず、ライバルサイトもがんばれば勝てるくらい」のキーワードを狙うことになる。
さらに、私は他人との争いを好まない平和主義者ですので、できればもう、ライバルなんてほぼいないキーワードを狙いたい。検索実績?ほんの少しでいい。渾身の記事でライバルを蹴落とす?いいえ、滅相もない。私はライバルが不在のキーワードだけを狙って、ひっそりと静かに上位表示したいのです。となると、狙うべきキーワードは以下の3種類が妥当ということになってきます。
【商標キーワード】
たとえば「エアーシャンプー」という商品をアフィリエイトするとします。この商品名と関連性がもっとも深く、成約に近い単語は何だと思いますか?それは、「エアーシャンプー」という商品名そのものです。これを商標キーワードと言います。商標とは、商品やサービスの名前のことです。「iPhone」とか「コカコーラ」とか「コアラのマーチ」とか。
さらに、商標単体ではなく2語目、3語目とセットになったキーワードをひっくるめて商標キーワードと呼ぶことが多く、これを狙うことがほとんど。
- 「エアーシャンプー口コミ」
- 「iPhonellpro色」
- 「コカコーラリボン作り方」
といった具合に。
2語目3語目とセットにすると検索されている数=検索ボリュームは減りますが、検索意図が明確になるし、したがって成約しやすくなるというメリットがある。記事も書きやすい。
このような商標キーワードは「商品名○○」というかたちなので非常に探しやすく、成約しやすく、記事も書きやすいので、ここを狙うのがアフィリエイターにとっての王道です。
「でも、探しやすいってことはライバルが多いし強いんじゃないの?」
いい質問ですね。たしかに「商品名ロコミ」とか「商品名効果」とか、ベタなキーワードだとライバルが強い。ちょっとやそっとでは歯が立たない。しかし、よく探してみるとライバルの弱い商標キーワードというのがあるんです。
商標が含まれるけど、2語目3語目の組み合わせではライバルが弱くて上位表示しやすい、そんなおいしいキーワード。これを私は「ニッチな商標キーワード」、もしくは単に「ニッチ・キーワード」なんて呼んでいます。
うまくニッチなキーワードを見つけられれば、何と、作ったばかりの1記事のみのサイトでも上位表示し、稼ぐことが可能です。
【ずらしキーワード】
ニッチな商標キーワードより、さらにライバル不在のキーワードがいい。そんなあなたにおすすめなのがずらしキーワードです。
ずらしとは、何をずらすのか?商標キーワードをずらすのです。さっきも書いた通り、商標キーワードは探しやすい。だから、他のアフィリエイターにも目をつけられています。ニッチなのもあるけど、基本的にはライバルが多い。そこで、ずらすのです。たとえば、サロン・ド・シミズが販売しているエアーシャンプーという商品があったとする。と、アフィリエイターたちはこぞって、
- 「エアーシャンプー口コミ」
- 「エアーシャンプー効果」
- 「エアーシャンプー販売店」
といったキーワードを狙う。しかし、
「サロン・ド・シミズシャンプー」
はライバルが全然いなかったりするのです。
たしかに商品名で検索する人が多いけど、中にはそれが分からず、または思い出せず、サロン名で検索をかける人がいる。この場合、商品名をサロン名に「ずらした」わけです。他にも、広告塔になっているタレント名にずらす、略称にずらす、などといった技があります。
つまり、ずらしキーワードとは、商標と関係が深いけれど商標そのものではないキーワード、ということができます。
このずらしキーワードは非常に強力で、一ついいものを見つければそれだけで多額の報酬ゲットが可能です。おまけに他のライバルに抜かされにくい。私も、とある1個のずらしキーワードを見つけたおかげで、トータル100万円以上を稼いだことがあります。
【一般キーワード】
商標でもずらしでもない、だけど稼げるキーワード、それが一般キーワードです。名前の通り、一般的な単語のみからなりたつキーワード。たとえば、
「30代男性ダイエットジム」「鞄メンズ革ブランド」「ハワイ日焼け対策服装」「指あかぎれ対策」
といったものが一般キーワード。どれも商標は入ってないし、ずらしでもありません。ごくありきたりな単語の組み合わせです。普段、私たちが検索するキーワードはだいたいこういうタイプのキーワードでしょう。
こうした一般キーワードは商標を含まないため、基本的に成約には遠いものです。「エアーシャンプーの○○について知りたい!」という人にエアーシャンプーを買ってもらうのは容易ですが、まだその商品の存在自体を知らない人に買ってもらうのはハードルが高い。
なので、一般キーワードは成約には遠いのですが、他のアフィリエイターが一切ノータッチだったりするのでライバルが弱いのです。しかも、中には実は、成約に近いものもあったりします。本当に珍しいですけどね。でも一度見つけてしまえば長期間一人勝ちでき、小さなサイトを数時間で作って放っておくだけで、毎月数万円を稼いでくれたりします。
【3種類の稼げるキーワードまとめ】
以上、3種類のキーワードがどんなものかまとめます。
- 商標キーワード:商品名・サービス名を含むキーワード
- ずらしキーワード:商標ではないが関連の深いキーワード
- 一般キーワード:ありふれた単語の組み合わせキーワード
特徴を整理します。
- 商標:見つけやすく成約に近いが、ライバル多め
- ずらし:見つけにくいが成約にそこそこ近く、ライバル少ない
- 一般:見つけにくいし基本は成約に遠いが、ライバル少ない
初心者の方がアフィリエイトに取り組んでいく場合、商標キーワードから初めて、慣れてきたらずらしや一般 にも挑戦していくという流れがよいでしょう。
6⃣のまとめ
- 稼げるキーワードは商標ずらし・一般の3種類
- 商標から初めて、だんだんずらしと一般にも挑戦するとよい
6⃣の課題
- 商標キーワードと一般キーワードにどんなものがあるか考え、検索してみる
- 「マクドナルド」のずらしキーワードを3個考えてみる
- G-Mail、無料ブログ、ASP登録を進める
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