9/6 【13日目~】書く副業の始め方

13日目Google検索以外の調査対象とは

Google検索の上位記事をもとに「どんな情報を盛り込めば関心を誘えるのか」を調査する流れについて解説しました。

ただし、ヒントを得る先をGoogle検索の上位記事に依存している限り、なかなか上位記事を上回る記事を生み出すことはできません。自身の記事で取り扱うトピックが必ず上位記事と被ってしまうからです。

ですから上位記事だけではなく、つぎの媒体からもヒントを収集することで、上位記事よりも広く、深いニーズを探りあてるように動く必要があります。

.Yahoo!知恵袋

動画(主にYouTube).SNS

それぞれ、使い方を紹介します。

Yahoo!知恵袋を使った調査方法Yahoo!知恵袋は「悩んでいる人の本音」を調べる方法として有効です。本書の執筆中、Yahoo!知恵袋を使って【Webライター始め方】と検索してみたところ、こんな質問がありました。

■Yahoo!知恵袋【Webライター始め方】の質問内容

副業でWebライターとして活動している方に質問です。

書くことが好きであるため、副業としてWebライターを始めたいと考えており、いくつか質問させていただきたく思います。

毎週、どのくらい執筆に時間を充てていますか?.毎月、どのくらいの記事を執筆していますか?.毎月、どのくらいの収入を得ていますか?.どのサイトを利用し、活動していますか?

■Yahoo!知恵袋【Webライター始め方】の質問内容

私はWebライターになりたいと思っています。そこで〇〇というサイトに登録したのですが、掲載されている仕事の内容は自分になじみのないものばかりです。

やる気はありますが、身近なテーマを扱う仕事がなく戸惑っています。ライターとして働いている皆さん、アドバイスをください。

原文そのままではなく、やや文面を整えていますが、右記のような質問がありました。こういった、悩みを抱える当事者の本音を集められることがYahoo!知恵袋の強みです。

Yahoo!知恵袋を参考にしたあと、記事を書くときに「質問者が使っていた言葉」を原稿に混ぜれば、質問者と似た悩みをもつ読者に響くコンテンツに近づきます。

動画を使った調査方法動画(主にYouTube)は、Google検索の上位記事と同じように「よく見られるコンテンツがどのような内容を扱っているのか」を調査する方法として有効です。

同じ検索キーワードであっても、Google検索でヒットする記事コンテンツと、動画コンテンツでは扱っている内容が異なるからです。

動画を探す方法は簡単です。

普段の検索と同様、検索キーワードをGoogle検索の検索欄に入力します。その後、つぎの画像にある四角で囲った部分(バーティカル検索と言います)の「動画」を選択することで、当該キーワードにおいて有用だと判断された動画コンテンツがあらわれます。

ここに表示される動画コンテンツをいくつか閲覧し、上位の記事コンテンツには見られなかったトピックを集めておくことで、他の記事コンテンツに対する差別化が容易になります。

SNSを使った調査方法SNSは、仕事で携わる分野へ広くアンテナを張りたいときに有用です。

たとえば、Webライターとして不動産投資の記事制作に携わるなら、Twitterを使い不動産業界の最新動向を発信しているアカウントを検索し、フォローします。

すると、タイムラインを眺めるだけで業界のニュースが目に入るようになり、情報収集が受動的なものとなるため、かかる手間と時間を削減できるのです。

携わる分野によって、Twitterが良いのかInstagramが良いのか、その他のSNSが良いのか変わってきますが、おおむねどのような領域であってもSNSで「最新の業界情報が集まる仕組み」を整えておけば情報収集は楽になります。

ただ、上位記事の確認と同じく、SNSの確認はヒントの収集を目的とするものであり、その内容は信頼性のある情報源を参照して確証を得る必要があるため、その点にのみ留意してください。

今日の課題

引き続き、ブログ記事を書いてください。

 

美容師に関連する検索キーワードを探し、ブログ記事を書こうと思うなら、まずは画像のようにGoogleの検索欄に【美容師】と入力し、表示されたサジェストから「このテーマについて書きたい」と思える、関心度の高いキーワードを選択します。

階層の浅い検索キーワードほど「誰が何について調べようとしているのか」を読み取りづらいため、ある程度は階層を深くすると良いでしょう。そうすると、より「誰の何を解決する記事を書くのか」が明確になり、方向性を定めやすくなります。

階層が浅い検索キーワードほど、ネットユーザーから検索される回数は多い傾向にあり、ビッグキーワード”と呼ばれます。一方、階層が深い検索キーワードほど、検索される回数は少ない傾向にあり、スモールキーワードやロングテールキーワード』などと呼ばれます。

・ビッグキーワード:階層の浅い【美容師一のような語句

・スモールキーワード:階層の深い【美容師になるには主婦】のような語句

企業が集客のために運営するWebメディアは、訪問者数を多く集めるために月あたりの検索回数を考慮して、ときにビッグキーワードで上位表示を狙うこともありますが、仕事獲得のためにあなたが用意しているブログ記事は目的が異なります。

ブログ記事を営業時に添付したとき、送り先に対してつぎの証明ができることこそが、あなたのブログ記事の役割です。

・一定以上の文章力を備えていることの証明

・読者の課題解決に役立つ記事を書けることの証明.ネット記事の構造(リード文や見出し等)に理解があることの証明

ワンランク上のブログ記事作成に挑戦する際は、先ほどの【美容師】を例にした手法を参考にして、検索キーワードの選定〜執筆に挑戦してみてください。

 

14日目誰かから感想をもらってみよう

『7日目書いた文章を読み返そう』で述べたように、文章がうまくなるタイミングはつぎの4つに分類されます。

自分の文章を読み、分析しているとき

他人の文章を読み、分析しているとき

自分の文章に対し、意見をもらうとき

他人の文章に対し、意見を述べるとき

ここまでカリキュラムを進めてくださった皆さんには、C(文章の読み返し)と(本書の文章を読む)を実践していただいていますから、残っているのは「と」です。

今回は3を実践していただきます。可能であれば、数年の実務経験があるライターや編集者に文章を見てもらえると良いのですが、プロから助言をもらうとなるとお金がかかります。

ですから、代替案として「身近な誰かから自身の文章に感想をもらう」を実践していただきたく思います。家族・友人・同僚、誰でも問題ありません。

2人以上にあなたが書いたブログ記事を見てもらい、つぎの観点から感想をもらえると理想的です。

・わかりづらい部分はあったか

・何を伝えたいのかわかったか

・どんな部分に良さを感じた

こういったポイントを開くことができれば、現状のあなたの課題がわかります。

無意識のうちに、書いた文章へ方言や造語が入っており、自分にしかわからない文章となっている可能性もありますから、今回に限らず定期的に他者から意見をもらうことは重要です。

受けとった意見から「なぜ、読み手はそう感じたのか」を想像し、メモに残しておけば改善のための共通点が見えてきます。

今日の課題

あなたが二週目に入ってから書いたブログ記事を、身近な人に読んでもらってください。

その際「これ読んで」とぶっきらぼうに伝えるのではなく、時間をかけて「こんな背景から書いた記事なんだけれど、率直な感想を聞かせてほしい」と言って、先ほど伝えた3つの観点から感想をもらえるように頼んでみてほしいのです。

家族・友人・同僚……相手が誰であっても、貴重な時間を割いていただくことになりますから、誠実なトーンでお願いしてみてください。経験上、そのほうが真剣な感想をもらえます。

三週目仕事をとる

三週目は、いよいよ仕事をとるための活動を始めます。Webライターとして仕事をとる方法はいくつかあるのですが、本書では再現性(模倣したときの再現率の高さ)を最重視し、クラウドソーシングというサービスを利用する仕事獲得の方法を提案しています。

ただし、三週目に学ぶ内容は「限られた場面でしか使えないノウハウ」ではありません。仕事をとるためのアプローチは、どのような場所・相手であっても共通点が多いからです。

スタート地点はクラウドソーシングに設定していますが、いつ・どこでも使える方法論も多く盛り込んでいるので、精読して実行し、身につけていただければと思います。

2日目クラウドソーシングに登録しよう

仕事獲得の第1ステップとして、クラウドソーシングに登録していただきます。

クラウドソーシングは「仕事を任せたい人」と「仕事を受けたい人」のマッチングサービスです。

Webライターの仕事をとれるクラウドソーシングは複数ありますが、まずは国内最大手のサービスである左記の2つから利用してみましょう。

いずれも登録後にすぐ仕事を探せますし、最大手ですから仕事件数も多めです。

登録料はかからず、仲介手数料が報酬額から引かれるのみですから、できる限りお金をかけずWebライターを始めるなら最適な選択肢だと言えます。

なお、実はクラウドソーシングの存在は賛否両論あり、なかには「仲介手数料を引かれるから使うべきではない」といった意見もありますが、っぎの利点を考慮すると初心者ほど積極的に利用すべきサービスだと感じます。

・人脈や実績がなくても仕事を受注できる

・トラブル発生時に運営者が仲介してくれる

・仕事を終えた際、依頼主から評価がもらえる

人脈や実績がなくても仕事を受注できることはもちろん、未払いや音信不通などのトラブル発生時にサポートを受けられますし、つぎのように仕事を終えるたび依頼主の評価がプロフィールに蓄積されていきます。

今日の課題

ランサーズとクラウドワークスに登録してください。

プロフィール(自己紹介)の書き方は『16日目魅力的なプロフィールをつくろう』にて解説しますが、まずは自分なりに「良い」と思える自己紹介文を書いていただきたく思います。

今日書いたプロフィールと、16日目に学ぶプロフィールを見比べることで、より学びが深まるはずです。

 

16日目魅力的なプロフィールをつくろう

魅力的なプロフィールをつくる際のポイントは5つあります。

・登録名は実名、あるいは実名風にする

・誠実さを感じるプロフィール写真を用意する

・あなたの魅力を凝縮したキャッチフレーズをつくる

・自己紹介文は「経歴の羅列」にならないよう注意する

・プロフィールは定期的に見直し、他人に感想をもらう

 

登録名は実名、あるいは実名風にする

登録名が「ゴリラ武田Qプロテイン切れ」といった、おふざけの入った名前だと誠実さを与えづらく、依頼主を「この人は真面目なのだろうか」と不安にさせます。

また、英数字を羅列した「mokumokufever5151」といった登録名にすると、依頼主に名前を覚えてもらいづらい…というデメリットも。漢字・ひらがな・カタカナを使って実名、あるいは実名風の登録名とすることをおすすめします。

誠実さを感じるプロフィール写真を用意する

過去に撮影した写真のなかから、誠実さを感じる1枚を探し出してください。

もし、写りの良い写真が見当たらなければ、新たにプロフィール用の写真を撮影しましょう。今のスマホなら、十分にきれいな写真を撮れるかと思います。

ただ、自撮りだとどうしても「自撮り感」が出てしまいますから、家族

や知人に協力してもらったり三脚を使ったりすることを推奨します。

あなたの魅力を凝縮したキャッチフレーズをつくる

ランサーズには、自身の魅力を端的に伝える「キャッチフレーズ」という項目があります。キャッチフレーズは、名前・プロフィール写真とともに大きく表示される要素ですから、必ず設定しておきたい項目です。

キャッチフレーズには「どんな価値を提供できるのか」を記述すると良いのですが、初めから凝った文章を考えるのは難しいですから、まずは左記のいずれかを盛り込むように意識してみてください。

・どんな経歴があるのか

・どんなスキルがあるのか

・どんな分野に熱意があるのか

3つのポイントを意識しつつ、いくつかキャッチフレーズを考えてみました。

「美容師ライター-ヘアケア・ファッションの記事制作ならお任せください」「午前中のご依頼なら翌日納品!特急案件にも対応できるスピードライター」「ガジェットへの投資額は年間3万円。電化製品・パソコン記事なら私に」

こんなふうに、経歴・スキル・ある分野への熱意を入れると、目にとまりやすいキャッチフレーズに仕上がります。

自己紹介文は「経歴の羅列」にならないよう注意する

クラウドソーシングの多くは、1,000~2,000字程度の自己紹介を載せられます。

依頼主としてクラウドソーシングを利用するユーザーが、あなたの自己紹介文を見たときに「この人になら安心して仕事を任せられそう」と感じるような「見せ方”を意識できると理想的です。

表現方法を少し変えて、単なる経歴紹介の文章を魅力的なアピールに変身させてみます。

・たくさんのバイトを経験し、バイトリーダーを任されたこともあります。

・業界を選ばず働いてきたため、さまざまな属性のお客様と接点がありました。その経験を生かし、読者を鮮明にイメージして記事制作を行うことが得意です。

前者は「で、それは記事制作にどう生かされるの?」と思われそうな一文ですが、後者は「それは頼りになりそうだ」と思える文章になっています。

ただ情報を羅列するだけではなく、自身の経歴や持っているスキルが仕事にどう生かされるのか変換することが、魅力的なプロフィールの必須要素です。

参考までに「もしも筆者が実績ゼロのWebライターなら、プロフィールはこのように書く」という参考例をお見せします。

前著に掲載し、「これを真似して最初の仕事につながりました」と評価をいただいた内容です。Webライターと関係のない『美容師業界出身。

が魅力的な経歴となるよう、アピール方法を工夫しています。

■実績ゼロWebライターのプロフィール案

美容師ライターとして活動している、藤原将と申します。2015年から美容師として接客・技術職に従事し、2021年からWebライターとしてのキャリアをスタートさせました。

Webライターとしての経験はまだ浅いものの、美容師を通じて培った「お客さまに最高の体験をしていただく」というこだわりを前面に出して、発注者さまと読者を感動させる仕事を目指しています。

【こんなお仕事をお待ちしています】

美容師のお仕事では、3~0代の女性と接する機会が多く、料理・節約・美容といった話題でよく盛り上がっていました。

このような経験から、主婦層の心を掴む切り口でライティングができると考えていますので、つぎのような分野に関連した記事の制作をお任せいただければと思います。

.料理/節約/時短.美容/家事/育児

このほかのジャンルも、ご相談をいただければ全力で対応いたします。

【経歴】2014年ー美容学生の全国大会に出場2015年|兵庫県神戸市の美容サロンに就職2021年|Webライターとして活動開始

 

オリジナルの自己紹介文が思い浮かぶまで、文面の「美容師」をあなたの本業や学業に入れ替え、そのまま使っていただいても大丈夫です。

お仕事を数件受ければもう少し充実したプロフィールに変えられるため、実績ゼロの段階ではこのくらいざっくりとした自己紹介文で問題ないでしょう。

・プロフィールは定期的に見直し、他人に感想をもらう挑戦を続ける限り人は成長するものですから、今年と来年の自分がまったく同じなんてことはあり得ません。もっている経験もスキルも異なるでしょうし、何より昔書いたプロフィールは陳腐に思えるものです。

依頼主候補は、ライターのプロフィールを参照して発注するか否かを決めることもありますから、あなたの最新情報を伝えられるよう定期的に更新すべきです。

今日の課題

学んだ内容を参考に、ランサーズとクラウドワークスのプロフィールを設定してみてください。

また、時間に余裕のあるときはクラウドソーシングのユーザーを観察し、ほかのライターの自己紹介文から「これは依頼主の心に刺さりそう」と思える部分を取り入れて、プロフィールをレベルアップさせることをおすすめします。

 

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