9/7 【13日目~】書く副業の始め方

17日目仕事をとれる提案文をつくる方法

仕事の探し方と、ライターとして採用してもらうために書く「提案文」の書き方についてお伝えします。

まず、ランサーズを例にして仕事探しの手順を解説します。トップページの左上に表示されている(仕事を探す》の項目へマウスのカーソルを乗せて〈ライティング〉の項目を選択します。

〈ライティング〉を選択すると、執筆系のあらゆる仕事が表示されます。掲載されている仕事のタイトルにざっと目を通し、目についたものをクリックしてみてください。

・どのような内容の仕事なのか

・どんな人材が求められるのか

・どんな報酬、納期条件なのか

おおよそ、これらの情報が記載されているはずです。稀に、ほとんど情報が載っていない仕事もありますが、基本的には募集要項が丁寧に書かれているものと思ってください。

これらの条件に目を通したあと「この仕事をやってみよう」と思える案件が見つかったなら、提案文を送ります。

提案文とは、いわば営業メッセージのことです。ライターを募集している案件を見つけて「私はこういう能力があるから採用してください」と暗に伝えるために送るものです。

ランサーズは募集要項のページにある〈提案する〉というボタンから、クラウドワークスは募集要項のページにある〈応募画面へ〉というボタンから、提案文の入力画面に移動できます。

一度、クラウドソーシングにおける仕事探しから契約までの流れを整理します。

・「仕事を探す」からライティングの仕事を一覧表示させる

・気になる仕事のタイトルをクリックし、募集要項を確認

・「この仕事をやってみよう」と思ったら提案文を送信

・提案文の送り先に採用された場合、契約→仕事開始

仕事探しの方法に続いて、提案文の書き方を解説します。

「仕事獲得の確度は、実績数ではなく自分の売り込み方で決まる」

これは私の持論です。たとえ数千記事、数万記事もの執筆実績があろうと「たくさん記事を書いた経験があるから採用してください」なんてメッセージを送ると返信はきません。

実績が多いほどアピール要素は増えますが、売り込みが下手だと仕事はとれないのです。とくに左記のパターンに該当するメッセージは、採用率を下げます。

・どんな募集案件にも使い回せそうな汎用的なメッセージ.

・どう役に立てるのか伝えず「仕事がほしい」と伝えるメッセージ

・初心者/副業だから……と暗に「大目に見てほしい」と伝えるメッセージ

募集案件を掲載している依頼主側は、身銭を切ってWebライターを採用しようとしています。

そこに、ひな形を埋めたようなメッセージが届いたり、おもむろに「仕事がほしい」と書かれたメッセージが届いたり、あげく「初心者だから質は保証できないですが」と予防線をはったメッセージが届くと、どう感じるでしょうか。

そう考えれば、おのずと理想的な提案文の文面は思い浮かびます。

・その応募のために考えられたメッセージ

・役に立てる根拠を伝えているメッセージ

・文面からプロ意識を感じるメッセージ

これらのポイントを意識しつつ、文面を考えると好印象を与えられます。

とは言っても、骨組みすらない状態からメッセージをつくるのは難しいですから、基本の型となるものを用意しました。

前述の通り、汎用的なメッセージになると印象は悪くなりますから、あくまで型は王道の書き方から外れないための指針として活用し、自由に壊しても大丈夫です。

〈第一段階…挨拶&自己紹介〉

はじめまして、ライターの●●と申します。自身の強みである●●(募集案件に関係する経験・知識)を生かして、メディアを盛り上げるお手伝いができればと思いご連絡しました。

〈第二段階…スキル・経歴・実績紹介〉

依頼内容を拝見し、とくにつぎのスキルが本案件に役立っと考えております。

・●●(スキルや経験)

過去には●●(案件に生かせそうな経歴・実績があるなら開示)を経験しているため、その際に得た知見も活用しつつ記事制作を進められるかと存じます。

当該ジャンルの執筆経験はありませんが、文章力の参考にしていただける記事をご用意しました。自ら構成~執筆まで担当した、編集者の手が入っていない記事ですので、これらの記事と同程度のクオリティで成果物を納品できます。

・●●(あなたが書いたブログ記事のタイトル+UR

〈第三段階…要件を伝えて締める〉

現在、スケジュールには余裕があるため、募集概要の条件であれば1か月に●本の記事制作が可能です。納期厳守、4時間以内の返信を徹底しておりますので、信頼に足るライターをお探しであれば、ぜひお任せいただければと思います。

ご多用のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

この型に情報を組み入れることで、まとまりの良い提案文になるはずです。

ただ、矛盾するように思えますが「型にはまりすぎない」ことを忘れないでください。

提案文の送信先はロボットではなく人ですから、提案文を通じて対話をするイメージが大切です。相手がどんな人物なのか、募集要項から精いっぱい想像して文面を考えてみてください。

後述の『B日目初仕事を獲得した提案文サンプル』に登場する、未経験からWebライターに挑戦した方の提案文も、今日ご説明したものと基本構造は同じです。

最後に、よく見る仕事をとれない提案文の一例をご紹介します。

■仕事をとれない提案文の一例はじめまして。すぐ取りかかれます。基本的にはどんな記事でも書けますので、ご検討くださ

【過去に書いた記事一覧】

ます。

ご多用のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

この型に情報を組み入れることで、まとまりの良い提案文になるはずです。

ただ、矛盾するように思えますが「型にはまりすぎない」ことを忘れないでください。

提案文の送信先はロボットではなく人ですから、提案文を通じて対話をするイメージが大切です。相手がどんな人物なのか、募集要項から精いっぱい想像して文面を考えてみてください。

後述の『B日目初仕事を獲得した提案文サンプル』に登場する、未経験からWebライターに挑戦した方の提案文も、今日ご説明したものと基本構造は同じです。

最後に、よく見る仕事をとれない提案文の一例をご紹介します。

■仕事をとれない提案文の一例はじめまして。すぐ取りかかれます。基本的にはどんな記事でも書けますので、ご検討ください。

 

今日の課題

今日の内容をもとに「この題材なら意欲をもって取り組めそう」と思える案件を見つけ出し、提案文を送ってみてください。

今日のうちに仕事をとる……と言うより「仕事を探して提案することに慣れる」を主な目的としているので、気負わずに興味のある案件にはどんどんと提案文を送ってみましょう。

目標は、提案数5件です。本業のかたわら、仕事を探して提案するのは大変ですが、仕事獲得の上達は営業数を重ね、その結果から反省点を見いだす以外にありません。

これまでの学習の成果を早く実戦で発揮するためにも、今から積極的に提案(営業)をしていきましょう。

 

18日目時短のため仕事探しを工夫しよう

毎回、一から仕事を探すと、多くの時間をとられてしまいます。

本業のかたわら副業としてWebライターを営むなら、限られた時間で仕事を探す必要がありますから、「この仕事は絶対に受けないだろうな」という仕事との出会いはできる限り減らしたいところ。

ですから、副業に充てられる時間が少ない人ほど、自分とマッチ度の高い仕事を見つけやすくする工夫をすべきだと考えています。

その工夫の具体的な方法についてご説明します。

まずは、クラウドソーシングを開いて、ライティングの仕事一覧を表示させてください。すると画面の端に、表示する仕事を絞り込むための項目があらわれます。

ここでは、私が使い慣れているランサーズの画像を例にします。

「ランサーズ・クラウドワークスはともに「プロジェクト」「タスク」「コンペ」といった依頼形式を設けていますが、本書をここまで読み進めてくださった皆さんは「プロジェクト」にのみチェックを入れて、その他の仕事を省いても問題ありません。

プロジェクトとタスク、いずれも何かわからないと思いますから、この2つを簡単に解説します。

つぎの説明を踏まえて、どうしてもタスクが気になるという方は、経験がてらにタスクの仕事を一度受けてみていただいても問題ありません。

・プロジェクト:時間をかけて携わる仕事。報酬は高い傾向

・タスク:数十分で完了するライトな仕事。報酬は安い傾向

プロジェクト方式のライティング案件は、発注者と連絡をとりあって「どのような記事をつくるのか」を詳細に共有し、時間をかけて記事を作成する本格的な仕事です。

1案件あたりの報酬額はタスク方式より高い傾向にあり、Webライターとしてまとまった収入を得る場合に適しています。

一方、タスク方式のライティング案件は、発注者と密にやり取りをする必要がなく、用意されたお題に沿って文章を書くライトな仕事です。「手軽かつ難度は低めなものが多い一方、報酬額は1件あたり数円~数十円と安い傾向にあります。

副業収入をいち早く拡大させるなら、プロジェクト方式の仕事を選ぶことが近道だと考えているため、まず絞り込み項目の「プロジェクト」にチェックを入れていただくのが良いと考えています。

ここで一度「絞り込み」のボタンをクリックして、検索結果を絞ってください。その後、さらにいくつかの項目の絞り込みを行い、絞り込んだあとの検索条件を保存して、次回からワンクリックで呼び出せるようにします。

絞り込み条件のパターンは、つぎのような方向性をおすすめします。

.・単価別に絞り込む

・ジャンル別に絞り込む

たとえば、私は「文字単価別に絞り込む」という形で複数パターンの絞り込み条件を登録していました。

・文字単価1円台

・文字単価2円台

・文字単価3円台

このように文字単価別に絞り込み条件を登録しておくことで、「こんな内容の仕事は文字単価が高い傾向にあるんだな」といった相場観を養えますし、「私は文字単価2円台の仕事が増えてきたから、今後は2円台と3円台の仕事だけチェックしよう」といったふうに、自身の受注単価にあわせて一定水準を超える仕事のみ目に入る状態をつくれます。

ジャンル別に絞り込む場合も、基本の考え方は同じです。

まず、ライティングの仕事一覧を表示させてください。その際、キーワードを入力できる欄が表示されるはずです。

今回はキーワードの入力欄に「不動産投資」と入力して、検索ボタンをクリックしてみました。すると、つぎの画像のような検索結果があらわれます。

個人特定を防ぐためにモザイクを入れていますが、検索結果には不動産投資に関連する仕事が表示されています。

文字単価で絞り込んだ場合、ジャンルで絞り込んだ場合のどちらも、絞り込み後に「検索条件を保存する」のボタンをクリックすると検索条件が登録されます。

これで、登録した検索条件をワンクリックで呼び出せる状態になりました。

仕事探しの時間を大幅に短縮できるため、検索条件の登録を駆使すれば昼休みやトイレ休憩、通勤中(電車やバス通勤の場合)の隙間時間を使って提案ができるようになるはずです。

今日の課題

引き続き、5件以上を目標に提案してみてください。

また、空き時間を使って提案ができるよう『18日目時短のため仕事探しを工夫しよう』で紹介した方法の実践をおすすめします。

 

 

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