9/8【19日目~】書く副業の始め方

19日目初仕事を獲得した提案文サンプル

私がWebライターとしてのスタートを支援し、未経験から10通目の提案文が初仕事につながった坂本さんに「初仕事を獲得した際の提案文」という貴重な資料を提供していただけたので、読者の皆さんに共有します。

坂本さんの初仕事となった案件の募集要項(要所のみ抜粋)

・食品や家電など、あらゆる製品を比較してレビューする仕事

・1記事あたりのボリュームは2,000~3,000字程度

・文字単価は1.5円/字

・「週に4本以上の記事納品・納期厳守・長期契約・スムーズなコミュニケーションをとれる」といった条件を満たせるライターを求む

提案文はつぎのテンプレートをもとに送ること。

・年齢/性別

・現在の職業

・ライティング歴

・応募動機

・稼働時間(1日/1週間の稼働時間をそれぞれ)

・稼働できない曜日

・過去に書いた記事のURL

このような内容の募集に対して、坂本さんはつぎのような提案文を送り、初仕事を獲得したそうです。

■初仕事を獲得した坂本さんの提案文

初めまして、ライターの坂本光と申します。2017年からマッサージ師として接客・技術職に従事し、2019年からWebマーケティング会社に勤めている3歳の男です。ライティング歴は●●ほどで、得意なジャンルは投資、健康系などになります。

過去マッサージ師のお仕事を通して、お客様と健康グッズから生活用品まで、幅広くお話をしていた経験があるため、募集文を拝見してお力になれると思いご連絡いたしま

した。

お客様との会話で得た知見も活用しっっ●●様のメディアを通じて、読者様が得をする情報発信のお手伝いができればと存じます。また、つぎの確認事項に対して回答いたします。

【1日あたりの稼働時間】平日は毎日1日4時間(03-43)、週末は1日10時間(1:8-43)稼働しております。

【週あたりの合計稼働時間】1週間に1時間ほど記事制作に充てられます。

【稼働できない曜日】

稼働できない曜日はございません。

【記事制作の実績】

分野をまたいだ記事のライティングも可能ですので、参考記事にありました●●(メディア名)のようなテイストの記事も仕上げられるかと存じます。過去に執筆した記事のURLをお送りいたしますので、こちらの記事を文章力の参考にしていただければ幸いです。

【ジャンル一本の紹介記事

【タイトル】初心者必見mのコツ!文章力を底上げするオススメ本

【ジャンル】スポーツの紹介記事

【タイトル】ダブルダッチとは?世界大会出場者が未経験者に伝えたい3つの魅力

募集要項に記載されている確認事項のほか、採用までの流れやテストライティングの件など、お仕事に関する諸条件も把握いたしました。継続的な記事作成が可能で、週に4本以上対応できるかと思いますので、まずは1記事お任せいただければと存じます。

お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどお願いいたします。

(失礼ながら)秀逸な部分こそありませんが、相手が知りたいことへ的確に回答し、誠実な印象を与える好例だと感じました。

依頼主側としてクラウドソーシングを利用すると、自己紹介のない1~2行の雑な提案文が届くこともありますから、信頼獲得のための自己開示をして「募集要項を踏まえ、対話するような提案文」を書けるだけでもライバルはぐんと減ります。

今日の課題

引き続き、5件以上を目標に提案してみてください。

 

20日目提案文を強化するブログ記事とは

ブログ記事を書き始めるとき、私は「あなたに書けることから書きましょう」とお伝えしました。

ただ、いつまでも自分に書けることのみをブログ記事にしていても進展はありません。より仕事獲得を有利にしたいなら工夫が必要です。具体的には「今後、仕事にしたい分野・種類の記事」を書いて、提案文の通過率を高める意識が大切です。

・不動産関連の記事制作に興味がある不動産に関する記事を書いてみる

・商品レビュー記事の制作に興味がある商品レビュー記事を書いてみる

・インタビュー記事の制作に興味があインタビュー記事を書いてみる

このように、特定のジャンルについて書く仕事を受けたいなら、そのジャンルを題材としてブログ記事を書いてみる。

ある形式(レビュー記事、インタビュー記事等)で書く仕事を受けたいなら、その形式にのっとってブログ記事を書いてみる……といったふうに工夫し、二手三手先を見据えて行動してみましょう。

今後、仕事にしたい分野・種類の記事を用意しておくと、自身が受けたい仕事のライター募集を見つけたとき、すぐに「こんなイメージで書けます」とブログ記事を添えて自己PRのメッセージを送れます。

以前に課題として設けていた。書けることを書いたブログ記事と比べて、より依頼者が「このライターに依頼した場合、どんな品質の成果物が納品されるのか」を想像しやすいため、採用率は飛躍的に上がるものと考えています。

今日の課題

引き続き、5件以上を目標に提案してみてください。

 

21日目仕事獲得につながったブログ記事

「Webライターになり、ネット記事を書いて稼ぐ」ためのカリキュラムは今日が最後となります。スタートダッシュを切るための知識は、すべてお伝えしましたからあとは実践と反復により前進するのみです。

本日は「このくらいの力作があれば、仕事獲得が有利になる」というブログ記事のサンプルをご紹介します。

Webライターとして仕事をたくさんいただき収入を増やす……といった題材のインタビュー記事なので、内容も楽しんでいただけると思います。

■仕事獲得につながったブログ記事

はじめまして。2020年冬からWebライターとして活動している、坂本光です。先輩ライターであり、私のライティングの先生でもある藤原将さんのブログに寄稿する機会をいただきました。

「これから本気でライターを始めたい」「どうやったら上手くいくんだろう…」

本記事を読んでくださる方は、こんな思いを抱いていると思います。

私も売れっ子Webライターを目指す身。未経験から副業ライターに、そして独立して月3万円を稼ぐ藤原さんのヒミツが気になります。

せっかくなら「どうやったら成果を出せるか」を聞きたいと思いインタビューを申し込みました。

インタビュー記事にあるまじき、規格外のボリューム(1万字)ですが、これからWebライターとして挑戦する方には「今後のチャレンジの道筋」の参考になるはず。

もはや教科書、です。

◆Webライターはどんな仕事なのか

率直に「デビュー~稼げるライターになるまで」の道筋を開きたいと思い、インタビューを申し込みました。藤原さん、今日はよろしくお願いいたします。

はい、よろしくお願いいたします。

未経験から副業としてWebライターを始め、独立したと伺っています。初めに確認しておきたいのですが、本当に、未経験からスタートされたのでしょうか?

おっしゃる通り、未経験の状態から始めました。

美容師の仕事に従事しつつ、副業でWebライターを始めたんです。

私も兼業の身なので、個人的には副業時代のお話が気になるところです。……が、本題に入る前に藤原さんが定義する「Webライターの仕事」についてお聞きしたいです。

Webライターは、Webメディア(ニュースサイト、ブログなどWebを使った情報発信の媒体)に掲載する記事を作成し、悩みのある人に向けて情報を届ける仕事です。

「光熱費が高くて悩む人に節電方法を説明する」とか「証券口座の開設方法が分からない人に開設手順を教える」とか、そういう課題解決ができる記事を書いて届けます。

課題を解決できるメディアをつくると、読者が集まりメディアは盛り上がりますから、メディア運営者の集客を手伝うといった側面もあります。

|ネットを通じて多くの人に情報を届ける。すると寄稿先のメディアが盛り上がり、メディア運営者の目的(商品販売やサービス認知)が達成される……といったところでしょうか?

そうです。Webライターの仕事は「僕が、寄稿先のメディアに読者を集める」と言い換えられます。記事を書いて読者を集め、依頼者のメディアから商品やサービスが売れるようサポートするのです。

◆これから始める人でも稼げるのか

私自身、2020年の冬ごろから副業ライターに挑戦し、まだ軌道に乗るか心配なのが正直なところです。藤原さん目線で、初心者でも今から始めて稼げるようになると思いますか?

努力基準が高ければ稼げると思います。「こんなにやっても結果が出ないの?」とすぐに音をあげる性格だと、なかなか難しいかもしれません。

藤原さんのおっしゃる努力基準とは、努力の方向性というより努力の量を指しているのでしょうか?

努力の量より「努力の時間」が近いかもしれません。努力の時間は、実際に文章を書いている時間だけではないと思っています。

読みやすい文章をどう書くか思案したり、学びを得るために先輩ライターの記事を読んだり、仕事に対して向き合うあらゆる時間を含みます。

皿洗いの時間も、入浴している時間も、ずっと「記事を書いてお金をいただくにはどうすべきか」について考えて、その積み上げが一定ラインを越えた人から稼げるのではないでしょうか。

副業だと専業ライターよりも確保できる時間が少ないため、努力の時間は取れないのでは?

たしかに副業だと捻出できる時間は少ないです。でも、通勤や昼食のときに本を読んだり(電子書籍を耳で開いたり)仕事を探したりできますよね。

少しでも空き時間があれば、できる範囲での努力は可能だと思います。

たとえば、つまらない飲み会、友人や同期との愚痴大会を断ってライター活動に充てるとか。捻出できる時間を探すか、探さないかは意志の問題です。

時間の使い方を工夫すれば、スキマ時間に努力はできると。そうした積み上げをできる人が、藤原さんの言う「努力基準の高い人」という認識で合っていますか?

その認識です。

◆歴6年が勧める仕事の獲り方・始め方(当時は歴6年でした)

今後、Webライターとして本格的に活動したい方に対して、藤原さんがおすすめする「Webライターの始め方」みたいなものはありますか?

始め方はいろいろあるようですが、この手の話は再現性が大事だと思っているので、やはりクラウドソーシングから始めることをおすすめします。

「書いていたブログがたまたまヒットして、声がかかってライターになりました」と力説されても真似できないじゃないですか。

知り合いのってを使って、とにかく企業に飛び込み営業をして、出版社に電話で問い合わせて……といった方法も、僕にはできませんでした。

自信満々に勧めるのは、自分がやってうまくいった方法だけにしたいので、やはりクラウドソーシングを勧めます

私もまさに、クラウドソーシングを使ってデビューしました。どういった点でクラウドソーシングがいいのかお聞きしてもよろしいでしょうか?

質問で返すことになりますが、坂本さんは副業ライターを始めた当初、クラウドソーシングを使わず仕事を獲得できるほどの集客力、営業力はありましたか?

いえ。正直、難しかったと思います。

もちろん僕も無理でした。でもクラウドソーシングには集客力があります。ライターを探すために、いろんな事業者がクラウドソーシングに登録し、集まっているんです。

「何もないところからお客さんを見つけるのと、すでにニーズがあるところに「私は記事を書けます」といって飛び込むのでは、仕事の取りやすさはまったく違いますよね。

また、クラウドソーシングは「仕事の評価」が可視化される仕組みになっています。たとえばランサーズなら、評価水準も4.9とほぼ 満点に近い満足度です。

僕たちWebライターは、自分の名前が載らない記事 (無記名記事)も書きます。そういう記事は「本当にあな たが書いたんですか?」と思われますから、実績として提 示しづらいんです。

その点、評価が可視化されて残るクラウドソーシングは いいなと思います。

クラウドソーシングであれば、無記名記事にある 「仕事が実績になりづらい」という課題がある程度は解消 されると?

そうです。実際、僕もクラウドソーシングの実績数が 1 つの名刺代わりになっています。

っまり、クラウドソーシングを使ってライター活動 を始めることで、仕事を見つけるハードルは低くなり、担 当した仕事の評価が蓄積されてつぎに活きるのですね。

あと、仮払いと呼ばれる仕組みによって、お金のやり取 りもクラウドソーシングが橋渡し役を担ってくれます。

クラウドソーシングを介さない契約では、仕事を終えて も報酬が支払われないトラブルに遭遇することもあります。

ライターを始めたばかりなのに、未払いトラブルに巻き込まれると回収方法が分からないと思うんです。

一方、クラウドソーシングは「仕事をしたのに報酬をいただけない」といった未払いリスクを減らせる点で優れていると思います。

まさに「初心者のためのシステム」といっても過言ではないですね。

かもしれません。少なくとも僕は、未経験からWebライターを始めるなら、クラウドソーシングを活用したデビューが「もっとも再現性と安全性に優れた方法」だと思っています。

◆始めるために資格とスキルは必要?

未経験者としては「どんな資格やスキルがいるか」の心配があるかと思いますが、どう思われますか?これは私自身も気になっていました。

正直、Webライターを始めるだけなら、特別な資格やスキルは必要ありません。「分かりやすい文章の書き方」の勉強は、ぜひライターへの挑戦と並行して進めていただきたいですけどね。

なにも資格やスキルを持っていない状態から出発して、今日までに取った資格はありません。

あれば有利になる場面はあるでしょうけど、ライターに挑戦する段階の方には必要はないかと思います。なにも持っていない状態からスタートして、必要になれば考えればいいのではないでしょうか。

資格やスキルがない未経験者は、どんな仕事を選べばいいでしょうか?

本業の知識とか、趣味の知識を活かせるような仕事がおすすめです。

趣味ほど普段から熱心に取り組んでいるものもないでしょうから、趣味が多ければ仕事を見つけやすいかもしれませんね。

釣りが趣味なら釣りにまつわる仕事、旅行が好きなら旅にまつわる仕事を選ぶといったイメージです。

僕は、アニメやファッションにまつわる記事制作から始めました。ともかく、まずは「興味を持って書けそうな仕事」を探せばいいと思います。

◆順調ではなかった駆け出し時代

当然ですが、藤原さんにも駆け出し時代があったんですよね。よければ、藤原さんがライターを始めた理由をお伺いしてもいいですか?

社会人になり、美容師として働いていたのですが給料が少なくて。

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