4/22 ④在宅ワークの教科書 ~オンラインで秘書~

オンライン秘書の働き方モデルケース

では最後に、オンライン秘書の働き方のモデルケースをいくつかご紹介します。

わたしが運営する「おうち秘書サロン」のメンバーに声をかけ、実際にオンライン秘書として収益を得ている三人にお話を聞きました。オンライン秘書のイメージが湧かないな……という方は、ぜひ読んでみてください。

Aさん(30代 育休中)

最初にご紹介するメンバーはAさんです。Aさんには「自分には大きな武器がない」という悩みがありました。

しかし色んなことにチャレンジするうちに「自分にもできることがたくさんある」と気づき、それを仕事にしています。同じような悩みを抱えている方は、特に参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。

※以下よりインタビュー

  • 簡単にプロフィールを教えてください。

現在は育休中のOLです。3人の子どもを育てながら、副業としてオンライン秘書をしています。月の収益は、ざっくり10~15万円ほどです。

  • 具体的にどんな仕事をしているんですか?

大きく分けると「イベント運営業務」「営業管理事務」「翻訳」「SNS運用代行」の4つですね。

イベント運営業務は、主にインフルエンサーのオフ会で受付や集金をしています。営業管理事務は、物販ビジネスをしている方のサポートです。具体的には、生徒さんの契約手続きや顧客リストの管理などですね。

翻訳は単発でいただいた仕事なのですが……海外のお客さんからのメールを翻訳したり、送信するメールを代理で作ったりする業務で、ほぼボランティアでやりました。

SNS運用代行は、インフルエンサーのSNS運用の代行業務です。この仕事はチームで動いています。わたしの仕事はツイートのログ取りや分析ですが、チーム全体でSNS(TwitterやInstagram)のリサーチや投稿作成、いいねを付けてまわるなど包括的にやっています。

  • そもそもオンライン秘書をはじめたキッカケは何だったんでしょうか?

一番の理由は、会社に戻る必要がないのでは?と思ったことですね。出産を機に2018年から育休を取得して、今年(2021年の4月)に復職予定でした。でもコロナの影響で子供を保育園に預けられなくなって、育休を延期しなくてはいけなくなったんですよ。

そんなときに家でできる仕事を探していたら、育休中に副業をはじめたママさんのブログと出会いました。そのブログを読んで「よし!自分もはじめてみよう!」と思ったことがキッカケでしたね。

そもそも復職しても「時短勤務なので収入は下がっちゃうな~」とは懸念していたので、その点も在宅ワークをはじめようと思ったキッカケと言えます。

  • そこからすぐにオンライン秘書の業務をはじめたんですか?

まずはブログやTwitter運用からはじめてみました。そしたらブログで少し収益が上がって、Twitterでは色んな人とつながることができました。そのつながりから先ほど紹介した仕事をいただくようになり、本格的にオンライン秘書をはじめた……という流れです。

  • 在宅ワークをはじめようと色々チャレンジしていくうちに、人とのつながりができたんですね。それが仕事につながったと。

そうですね。先ほど挙げた仕事も、大体はTwitterで知り合った経営者からの依頼です。

  • オンライン秘書をはじめたとき、ご家族はどんな反応でしたか?

わたしも夫も「家族にとってはいいことだ」と考えています。というのも、夫もわたしと同じ会社(育休中の会社)に勤務している会社員なんですね。そこでわたしが復職すると、夫もわたしも同じ企業に勤務している会社員になります。

もちろんそういう働き方もあるのですが、わたしと夫が別の働き方をすることで、子どもにとっても将来の選択肢を広げられるキッカケになればいいなと思っています。

  • 話を戻しますが……Twitterで経営者とつながれるって、よく考えたらすごいですよね。

そうですね。わたしはTwitterだけではなく、オンラインサロンでも経営者やインフルエンサーの方と親交を深めてきました。

個別でやり取りすることで、わたしの人柄やスキルを分かってもらえたことが、彼らとの信頼関係の構築につながったと思います。で、それが仕事にもつながった……という感じですね。

  • 仮に経営者やインフルエンサーとのつながりがないとして……Aさんの知人が「今からオンライン秘書をはじめたい!」と相談に来たら、どんなアドバイスをしますか?

う~ん……「とりあえずやってみよう!」と言いますかね(笑)たとえば事務の仕事とかSNSとか。とにかくもう、自分ができることなら何でもいいです。

一見お金にならなさそうな「PCスキル」や、目に見えない「人柄」を活かせるのがオンライン秘書の魅力です。

たとえばわたしは、子育てで培ったマルチタスク処理能力や時短の考え方も、今では武器になっています。このようなスキルは、なかなか別の職業では活かせないと思います。でもオンライン秘書なら活かせるんですよね。

  • たしかにオンライン秘書の仕事は幅広いので、自分のスキルに特化した仕事は見つかりそうですよね。

そうなんですよ。実はわたしも「自分には大きな武器がない」と悩んでいました。一緒で「○○ならできます!」と胸を張って言えないと。

同じことを思っている方も、オンライン秘書なら強みを活かせると思います。だからそんな方たちに「自信をもって!」と言いたいです。わたしも強い武器がなかったのですが、今や「フリーランス秘書」と名乗っていますからね。

オンライン秘書と言いながらオフラインでもガンガン動いているので、その辺りがわたしの強みかなと思っています。

  • 今後Aさんは、どのようなことにチャレンジしたいですか?今後の展望のようなことを聞かせてください。

今後はディレクションも経験したいです。あるプロジェクトに人を配置して、取りまとめる立場ですね。仕事のスキル以外にコミュニケーション力などが求められますが、ぜひチャレンジしてみたいです。

ほかには「フリーランス向けの教材」なんかも作ってみたいなと思っています。

Aさん、ありがとうございました。

 

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございました。わたしが今目指していることを書かせていただきます。

わたしが目指していることは、器用貧乏でも自信を持って活躍できる社会を作ることです。わたしは「色々できるけど、これといった強みがない」「器用貧乏だ」という悩みを抱えていました。サロン内でも、同じように悩んでいるメンバーは多くいましたね。

でも、オンライン秘書として仕事をするようになってから、今まで当たり前にやっていたことが評価され、自分の力を必要としてくれる人がたくさんいることに気づきました。

だからこそわたしは「自分に強みがない」「器用貧乏だ」と悩んでいる方たちが活躍できる環境や、仕組み作りをしていきたいです。

次に、チームの力でオンライン秘書の事業を拡大させたいです。2020年におうち秘書サロンを作ったおかげで、優秀な方たちがわたしの周りに集まってくれるようになりました。

チームの力を使えば、SNS運用・クリエイティブ・経理事務まで、クライアントのさまざまな要望にワンストップで対応できます。今後は関わるお仕事の数も、関わるメンバーの数も増やして、オンライン秘書の事業をさらに拡大していきたいと思っています。

最後に、オンライン秘書で月10万円以上稼げる人を増やしたいと思っています。実際にわたしのコンサル生の中で、まったくゼロの状態から数か月で、月10万円以上稼げるようになった方もいます。

「オンライン秘書=事務作業」というイメージからくる「単価が低くて稼げない」という、オンライン秘書のイメージを改善していきたいです。

以上!わたしが今後取り組みたいと思っていることでした。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。オンライン秘書のことを少しでも知っていただき、興味をもってくれたら嬉しいです。

次に皆さんとお会いするときは、お互いオンライン秘書としてお会いできることを願っています。共に頑張っていきましょう!

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