第 5 章
【広告運用編】
儲かり続ける「お金」の仕組み
軌道に乗り始めたら口コミに広告をプラス!
集客・販売からフォローアップまで完了しました。
ここから、第1章で紹介した最後のフェーズ5「自動化する」に突入します。
その前に、ちょっと「広告」についてお伝えしておきます。
「ひとりビジネス」は、基本は口コミでお客さんを獲得しますが、それだけで本当にOKでしょうか?
「広告」という言葉を聞いて、あなたは、どう感じますか?
正直、私には、とっても違和感がありました。
端的に言うと、イヤな感じ。なんだか古くさく感じます。
さらに言うなら、ムリに売りつけているような、あざとい感じがする言
葉でした。今思うと本当に恥ずかしい話なのですが、
「できることなら、広告など一切使わずにビジネスをしたい!」
なんて思っていたのです。
しかし、これは、まったくの間違いでした!
「大きな売り上げが望めない『ひとりビジネス』だから、広告費をかけずに勝負する!」
ともがいている人は、考え方を変えましょう。
広告を出せば出すほど、売り上げは伸びます。
「ひとりビジネス」が軌道に乗り始めたら、売り上げの一部を広告費に回すことを考えてみてください。
広告を出して、たくさんの人に知ってもらうことで、確実に売り上げがアップします。そして、売り上げを伸ばすことが、自動化して儲ける仕組みを作る下地になるのです。
フェイスブック広告が最強!「プロにおまかせ」がかしこい方法
「ひとりビジネス」で、取り組んでほしい広告は、ズバリ、フェイスブック広告です。
2020年7月の時点で、フェイスブックは、月間で約2600万人のアクティブユーザーが使うソーシャルメディアとなっています。
さらに、約3300万人のインスタグラムのユーザーにも、同時配信が可能です。
これは、日本国内だけの数字です。
では、どうやって広告を出すのか?
オススメは「プロにおまかせする」です。
フェイスブック広告には、さまざまなスタイルが用意されています。しかも、広告の規約・ルールは、ネコの目のように頻繁に変わります。
この仕様変更に、いちいち自分で対応するのは大変です。
だから、専門家にまかせしてしまうのが、もっとも、かしこいやり方なのです。
広告費を投入して成功のサイクルを回せ
「ひとりビジネス」が軌道に乗ったら、売り上げの一部を広告費へ。広告の効果で、さらにビジネスを加速できる。
ひとりビジネス
さらに売り上げがアップ
広告費(月額○万円)
売り上げの一部
売り上げ
広告の効果
プロにまかせる
広告のプロ
フェイスブック広告
広告費の目安は、1日1000円程度から。これより少額でも運用は可能ですが、少額すぎるとあまり効果が期待できないようです。
逆に言えば、ある程度の広告費が用意できれば、フェイスブック広告を活用できるというわけです。
私の場合は、月額の予算を決めて、調整してもらっています。
「上限は、月額0万円です。これでお願いします」
と言えば、予算をオーバーするリスクは回避できます。
プロに頼めば、毎月、詳細なレポートを出してくれるので、それを見な
がら、広告の出し方を改善していけばいいのです。
フェイスブック広告の特色と課金方式
フェイスブック広告なら、登録情報を利用してターゲットを絞れる。課金には2つの形式があることも覚えておこう。
【フェイスブック広告の特長】
特長①、広告を送るターゲットを絞れる
特長②、ランニングコストが安い
フェイスブックに登録した情報を利用できる
・年齢・性別・趣味
・住んでいる地域など
商品・サービスに合わせて広告を出す層を決める
【フェイスブック広告の課金方式]
インプレッション課金
広告が1000回表示されるごとに費用がかかる。CPM(シーピーエム)と呼ばれる。
表示1000回につき△円
クリック課金
広告がクリックされるたびに費用がかかる。CPC(シービーシー)と呼ばれる。
クリック1回につき△円
顧客を掘り起こすなら、「ライン広告」を検討する価値あり
あなたの商品・サービスの対象が20〜40代なら、ライン広告も検討してみましょう。ラインの国内の月間利用者数は、2020年3月の時点で8400万人以上です。
ユーザー層は、10代から50代までの学生、主婦、会社員。男女比では、女性のほうがやや高く、低価格の商品・サービスで成果が出る傾向があります。
ライン広告を利用すれば、トークリストやタイムラインだけでなく、ラインニュースやラインマンガ、ラインブログなど、ラインのファミリーサービスにも同時配信が可能です。
また、ライン広告は、クレジットカードで支払いができ、面倒な手続きは不要。課金方式は「インプレッション課金」と「クリック課金」で、少額でも予算に応じた配信設定が可能です。アカウント作成から広告掲載、支払い手続きなどのすべてをオンライン上で完結できます。
ラインが他のSNSと違うのは、スマートフォンのコミュニケーションツールとして利用されているという点。「フェイスブックやツイッターを利用していなくても、ラインだけは使っている」というユーザーが意外にたくさんいるのです。
つまり、ラインに広告を配信すれば、今まで届かなかったユーザー層に告知できるかもしれないのです。
ウェブ広告でなかなか結果が出ないという人は、ぜひ検討してみましょう。
「自動化」の仕組みを作れば、成功のサイクルが回り出す
では、ここから、「自動化」のための仕組みを作る方法をお伝えします。
みなさんは、「働かざる者食うべからず」という言葉を聞いたことがありますか?
実は、これは封建時代の支配階級が、庶民をマインドコントロールして年貢を都合よく取り立てるために作り出した「キャッチコピー」のようなものなのです。
つまり、苦労しなければ報酬を得られないということ。でも、そうでしょうか?
「ラクをして稼ぐ=悪」ではありません。
「勤労すること」を否定するわけではなく、「稼ぐためには常に苦労しなければならない」と考える必要はない、と言いたいのです。
この古い考えにとらわれていると、自分の時間と肉体を切り売りしながら稼ぐことしかできなくなるのです。
まず、「ラクして稼いでもいいんだよ」と自分自身に許可を与えてください。
それが、「自動化」の仕組みを作るためのスタート地点になります。
あくせく働かなくてもよくなるから、時間に余裕ができる。余裕があれば、人の相談にのったり人に協力したりできるようになります。そして、人と交流することで、新しいビジネスのタネが生まれます。
ビジネスのサイクルが成功に向けて回り始めるだけでなく、自動化によって社会貢献へと向かう余剰時間とエネルギーが生まれるのです。
「自動化」の仕組みを作るメリット
自動化すれば時間に余裕が生まれる。 その時間を有効に 使えば、新たなビジネスにつながる。
×稼ぐこと= 苦労すること
時間に余裕がない
体力に余がない
〇稼ぐこと=ラクをしてもよい
余った時間
人に協力する→人脈
人と交流する → アイデア
新たなビジネス
。オプト・インしてもらったら、次はステップメールを送信します。
たとえば、7通で完結するステップメールを送るなら、以下のような内容にします。
【オプト・インから始まるステップメール】
①登録のお礼、メール内容の予告
②から⑥コンテンツのダイジェスト版(お客さまの声も入れること)
⑦購入をうながす(クロージングへの誘導)
7通目のメールには、決済用のランディングページへのリンクを貼ります。
決済用のランディングページも別に作り、そこでカード決済をしてもらうのです。カード会社に支払う手数料は必要ですが、「自動化」のためにはカード決済が必須。入金確認を個別にする手間を省けます。
「自動化」の仕組みを作れば、あとは結果を待つだけ。「今日は何件、売れ
たかな?」と考えるだけで、1日の終わりが待ち遠しくなります。
基礎編自動化の仕組み
「自分メディア」から、オプトイン専用のランディングページに誘導し、ステップメールでクロージングまで持ち込む。
オプトイン専用のランディングページ
特典を提供して配信の許可を得る
自分メディア
メルマガ
ツイッター
フェイスブック
インスタグラム
ライン公式アカウント
(旧ライン)
ステップメールを送信
1通目
2通目
3通目
決済専用のランディングページ
クロージング
応用編自動化の仕組み!「ウェビナー」で顧客を細分化する
次は、応用編です。ウェビナー(「ウェブ」+「セミナー」)というネット上のセミナーを利用して、顧客を細分化します。
オプトイン用のランディングページを作るまでは、基礎編と同じです。「自分メディア」や広告を使って、ランディングページに誘導します。
応用編では、ランディングページで、無料ウェビナーの公開を予告します。いつでも、誰でも閲覧できる動画ではなく、公開日時をいくつか用意して、選んでもらうのです。
ライブ配信ではなくても、日時が限定されていれば、希少価値が高まります。
たとえば、次のようなスケジュールを設定します。
公開スケジュール1:○月×日15時~
公開スケジュール2:○月×日21時〜
公開スケジュール3:○月×日15時~
スケジュールを選んでも、結局、忘れてしまうことのほうが多いですよね。
そこで、ステップメールを送って、選んでもらった日時を意識してもらいます。
「公開まで、あと3日です」「いよいよ、明日公開です」「本日、○時に公開します!」とカウントダウンして、「見てみようかな」という気持ちを引き出すのです。
用意するウェビナーの尺は長くても30分程度に収めましょう。90分の動画なら、60分をコンテンツにあて、残りの30分をクロージング(契約完了)への誘導にあてます。
さて、いよいよ、無料ウェビナーを公開する日がやってきました!
ここで、お客さんは以下の3つに分かれます。
〇……最後まで視聴した
△……途中で見るのをやめた
×……結局、まったく見なかった
「○」の場合、ここから2つに分岐します。
ウェビナーのページから、決済用のランディングページに移動して商品を購入してくれた人には、より高額の商品を提案するアップセルのメールを自動配信します。
「○」だけれど、結果的に商品を購入してくれなかった人には、より安価な商品を提案するダウンセルのメールを自動配信します。
このとき、期間限定(リミテッド・オファー)にすればより効果的。「本日のみ」「今から6時間以内に」という条件をつけることで、購入をうながすのです。
さて、まだ、「△」の人と「x」の人が残っていますよね。
途中で視聴をやめた人「A」、そして見てくれなかった人「×」には、どうすればいいでしょうか?
そうです、次回の公開スケジュールを告知すればいいのです。
「今回はタイミングが合わなかった方のために、特別に同じ内容の動画を
月×日⊿時から提供します」という案内メールを送ります。
もちろん、カウントダウンのステップメールでフォローします。
ここで、次の図を見てください。
応用編 自動化の仕組み
ウェビナーとステップメールを組み合わせれば、 お客さんの 反応に合わせて、 セールスを細分化できる。
ウェビナー告知専用のランディングページ
無料ウェビナーの公開スケジュールを 選択してもらう
公開日をカウントダウン
ステップメール
無料ウェビナーの公開日
自分メディア
メルマガ
ツイッター
フェイスブック
インスタグラム
ライン公式アカウント
(旧ライン)
〇最後まで視聴した
購入してくれた人
アップセルのステップメール
購入しなかった人
ダウンセルのステップメール
△ 途中で視聴をやめた
X見なかった
次の公開スケジュールをメールで案内
これが、「応用編:自動化」の仕組みです。
顧客の反応を細分化して、メールを送信するまでの流れを、すべて自動化しています。
この仕組みを作ってしまえば、あなたが他の仕事をしている間に、収益が自動的に上がるようになるのです。
すぐに実践するのは難しいかもしれませんが、最終的には、こんな仕組みも作れるのだということを、覚えておいてください。
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