12/19 ひとりビジネス⑬

午前中にマネータイムを設定して、「お金の業務」を習慣化

あなたが、自動化する仕組みを作れば、お金がどんどん儲かるようになります。

口座にお金が入れば、心に余裕ができるでしょう。でも、「ひとりビジネス」では、お金のことを全面的に人にまかせるのはオススメしません。ここからは、お金のことやマネー戦略についてアドバイスします。

「ひとりビジネス」では、経理部の人がいちいちチェックしてくれたり、細かく注意してくれたりしません。ほとんどのことを自分でやらなければいけないので、お金関連の事務作業について、自分なりのグランドルールを決めておくことが大切です。

お金の請求や支払いで、失敗したことはありませんか?

お金のことで信用を失うのは一瞬です。信用を築くためには長い時間がかかりますが、なくすときは本当に一瞬です。

請求書を作る、支払いをする書類をチェックする、支払いがすんでいるものと未払いのものを仕分けする、などなど・・・・・・お金と数字を扱う仕事は、頭がクリアな状態で行うようにしましょう。

お金関連の事務作業は「午前中」にすませてしまうことをルールにします。

午前中に、15分でもいいので、「お金の時間(マネータイム)」を、強制的に設けて習慣化しましょう。小中学校の朝のホームルームの時間のように、ファイナンシャル部門の業務時間を設定するのです。

 

マネータイムを午前中に設定する

午前中はもっとも頭が働く「ゴールデンタイム」 ミスが許されない 「お金」 のことはあさイチに!

・請求書を作る

・マネータイム

・帳簿をチェックする

・書類を整理する

・銀行に行く

ルーティーンにすればつらくない

 

自分で帳簿をつけて「お金の流れ」を把握せよ

「私はすべて税理士にまかせているから、お金の管理は大丈夫です」

と胸を張る人がいます。

大企業の会長ならともかく、これから「ひとりビジネス」を軌道に乗せていこうとする人が、お金の流れを自分で把握できないようではいけません!

お金の管理をするために、会計ソフトを利用しましょう。

優秀な会計ソフトを導入すれば、「貸方・借方」など、難しい知識がなくとも、自動で仕分けしてくれます。青色申告なども、自力でやってしまう人が多くなっています。実際、優れたソフトがあれば、申告書の作成は、全部自分でできてしまいます。

大事なのは、毎日「帳簿」をつける習慣を持つことです。

今、どれくらい利益が出ているのか?損失が出ているのか?売り上げ、経費などの収支をパソコンの帳簿につけるのです。

「ひとりビジネス」では、代表であるあなたが、常に収支のトータルをしっかりと把握しておく必要があるのです。

帳簿をつけないと、経営が見えません!

お金が貯まらず、疲れだけがたまります。

売り上げがアップすると儲かっていると錯覚しがちですが、大事なのは、純利益。冷静にきちんと数字と向き合うためにも、帳簿をつける習慣を持ちましょう。

 

帳簿は毎日、自分で入力する

「ひとりビジネス」の最高経営責任者は、あなた。 人まかせにせず、常に収支を把握しておこう。

あなた=ひとりビジネス

轻當責任者。

会計ソフトを入力

・売り上げは?

・純利益は?

・経費は?

・損失は?

帳簿をつける=お金の流れをつかむ

 

「ひとりビジネス」専用の口座を作る

「ひとりビジネス」で使う口座は、「ネット銀行」がオススメです。

いちいち銀行に行かなくても、ネットの画面上で、リアルタイムで入出金をチェックできます。コンビニなどの提携ATMが使えたり、振込手数料が安かったりするというメリットも期待できます。

ただし、これは、こちら側の事情。ネット銀行は、実店舗を持っていなかったり、あっても数が少なかったりします。しかも、ネット銀行は、年配のお客さんにとって信用度の面でやや劣るので、「口座はネット銀行のみ」とするのは危険です。

お客さんの視点に立つと、多くの銀行に口座があったほうがいいと言えます。

ネット銀行にも都市銀行にも口座を持ち、使い分けるバランス感覚が大事です。

また、「ひとりビジネス」では、「ビジネスの財布」と「プライベートの財布」をハッキリ区別することが重要です。

いちばんラクチンでスマートな方法は、「管理する場所=銀行口座」を分けること。そうすれば、ビジネスのお金と、プライベートのお金がごちゃごちゃに混ざってしまうようなことはありません。

ちなみに、クレジットカードもきちんと使い分けること。ビジネスの出張用カードを持てば、出張で何にどれだけお金を使ったかがハッキリします。カード会社から送付される利用代金明細書を、そのまま出張経費の明細書として保存できるわけです。

スーパーでの買い物、得意先への手土産、さらにはプライベートの旅行費用まで、何もかもいっしょにすると、どれが経費で落ちるものなのかも即座に見えてきません。

銀行口座もクレジットカードも「分ける」という発想が重要。はじめから分けておけば、経理処理が何倍もラクになります。

お金の管理は、分けることから始めます。

「ひとりビジネス」と「プライベート」をきっちり区別しましょう。

 

口座もカードもきっちり分ける

ビジネスとプライベートのお金を分けるなら、口座やクレジットカードを別に持つという方法がスマート。

(プライベートの財布)

プライベートの口座( ネット銀行)

+

プライベートのクレジットカード

(ビジネスの財布)

ネット銀行

都市銀行

地方銀行

+

ビジネスのクレジットカード

BANK

口座を選べるのでお客さんも便利

 

法人化もオフィスも不要、「あせらず、見栄を張らず」が合い言葉!

「ひとりビジネスでは、法人化したほうがいいのでしょうか?」

とよく聞かれます。結論から言います。

「慌てないでください!」

ひと昔前よりも、簡単に「株式会社」を設立できるからといって、安易に法人化すると痛い目にあいます。あせる必要はないのです。

もちろん、名刺に「株式会社」と記載したほうが信用してもらいやすいとか、ホームページなどにもきちんと会社概要を表記できるとか、メリットもあるでしょう。

しかし、目安として、年間の純利益(年商ではなく!)がコンスタントに700万〜800万円を超えるまでは、法人化しないほうがいいでしょう。

法人化しても税制上のメリットは少なく、すべての経費が法人価格(たいてい高額)になってしまい、個人に対するサービスも適用されなくなります。むしろ、出ていくお金のほうが多くなってしまうのです。

かしこい人たちは、安易に法人化せずに、「個人事業主」としてやっています。

大切なのは売上ではなく、利益だということ。たとえ1000万円の年商(売り上げ)があったとしても、純利益が年10万円だったら、トホホな結果ですよね。

まずは、年間利益300万円(月に25万円)をめざし、次に1000万円(月に30万円以上)、そして2000万円(月に160万円以上)とステップアップしていきましょう。そこを超えたら、次のステージのことを考えればいいのです。

また、「ひとりビジネス」の初心者がミスしがちなのが、オフィスのこと。「ひとりビジネスを始めるぞ!」と意気込みたい気持ちはわかりますが、専用オフィスは利益が潤沢に出るようになってからで十分です。

見栄を張って、オフィスを借りたり秘書を雇ったりするから、倒産するのです。

家賃と人件費が、どれだけ経営を圧迫するか!失敗してから後悔しても、何も残りません。

最近は、大都市を中心に「コワーキングスペース」と呼ばれるシェアオフィスが増えています。これは、専有スペースとフリースペースを併用し、利用者同士の交流をうながすオフィスのこと。「ひとりビジネス」に必要な人脈作りにつながることもあり、さらに専用オフィスよりも経費もグ〜ンと抑えることができます。

「ひとりビジネス」は見栄を張らずにコツコツと。マイペースで、じっくり伸ばす地道な継続が、大きな花を咲かせます。

 

法人化& 専用オフィスの誘惑に負けない!

×法人化する

+

専用オフィスを持つ

 

〇個人事業主のまま

+

自宅

作業が難しいなら

コワーキングスペース

 

事例ファイル15

自動化の仕組み作りは徹底的に!一度根付くとラクになる

株式会社ContinueMarketingLAB

◆今努さん(40代・男性)

ひとりビジネスDATA

勉強会を主催し、インターネットマーケティングの専門家によるコンテンツを販売。初心者向けに集客コンテンツ販売に関するコンサルティングを行う。

年商:約3000万円

職歴:約2年

きっかけは、ある蒸し暑い夏の日。電車通勤に嫌気がさして起業を志しました。

その後、約1年間、毎日会社が終わってから1時間ほどカフェに通い、「ひとりビジネス」の準備にあてました。

現在は、月1回、毎回ゲストを招いて、インターネットマーケティングの勉強会を開催しています。初回は少人数から始めましたが、継続して開催したこと、開催日までに必ず参加者の悩みを聞き、勉強会に反映させたことが功を奏し、今ではご好評をいただいています。参加者も、コンスタントに40名ほどになりました。

また、開催した勉強会を動画にし、後日コンテンツにして配信することで、勉強会に参加できなかった方や自宅でゆっくり復習したい方にも、ご活用いただいています。

勉強会に費やす時間は、準備1日、開催1日、ゲスト講師との打ち合わせ1日。1週間に3日くらいです。これが、ルーチンになっています。

全体の流れは、①勉強会グループに告知、②ペイパルで参加費をオンライン決済、③自動返信で会場のご案内、④勉強会、⑤自動返信でアンケート、⑥次回開催のご案内となります。

また、入金確認は「即日」が必須。忙しさにかまけて放置すると、「これは、なんの入金?」となるので、その日に確認するようにしています。「ひとりビジネス」の業務は、誰にも強制されないので、自由な時間にビジネスができます。それは、逆に、ダラダラと怠けることもできるということ。私は、1日の過ごし方を試行錯誤し、自分に合ったペースにたどり着くまで苦労しました。

成功のコツは、自分に合ったペースを見つけて「ひとりビジネス」を自動化していくことです。

 

 

 

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