-Lesson3- Eyebrow Makeup
眉王子が教える! スゴイ眉カット
顔の印象に大きな影響を与える眉。 男性でも自分で手入れするというお客さまも少なくないが、 メニュー化することで確実にお客さまの単価アップにつなげることができる。お客さま満足度をアップさせるプロの眉カットとは?
【メンズ眉カットの3カ条】
①眉の厚みに気をつけて切る。
顔の前方向に眉毛が伸びて厚みが出やすいのが日本人男性の傾向。眉毛が長くなると年齢が上に見えてしまうので、まずはここをカットで調整しよう。
②ハサミを使って1本ずつ。
ハサミで1本ずつカットするのが基本。シェーバーは穴開きなどの事故に、脱毛は肌をゆるめることで老化へとつながるため、避けたい施術といえる。
③奥から引っ張り出して切る。
カットの際にはハサミで肌を押し込みながら切ることで、施術後のもちに大きな差がつく。肌の奥から眉毛や産毛を引っ張り出してカットしよう。
- 肌から1mくらいでカットされるため、沼の状態が長もちする。
- ハサミで軽く肌を押し毛を引っ張り出しながらカットする。
今やメンズへのトータルビューティの提案には欠かせない要売となった層のトリミング。大阪で眉カットを売りにしたサロンもある。店主は、その重要性についてこう語る。
「眉カットにはお金をいただくだけの価値と知識と技術があるのですが、まだまだ浸透していません。もちろんやればやるほど奥は深いのですが、実は入り口は難しくありません。今日からメニューにしていける可能性がある技術なので、理美容師のみなさんはぜひ学んでみることをオススメします」
その店では、最初から最後までハサミだけを使用する。これにはもちろん理由がある。
「東洋人の男性は毛質が硬くて太いので、ワックスでの脱毛は不向きなことが多いです。また、シェーバーなどで均一な長さに切ると穴が開きます。男性の声カットはあとからメイクのできる女性と異なり、きちんと現状を把握して一本ずつ手入れする必要があるんです」
それでは、ハサミを使ったメニュー化できる眉カットのポイントを見てみよう。
TOOLS:木のカットは、基本的にハサミのみを使用する。肌を守るためのフェイスパウダーやコーム、スクリューブラシなどもあればなおよし。
1.フェイスパウダーで肌をガード。
まずは下準備としてフェイスパウダーを眉まわりにはたく。顔まわりのデリケートな肌を守るのが目的。
2.眉の厚みをカットして調整。
顔の前方向への厚みを抑えるため、横や上から見て長い毛をカットして揃えていく。
3.希望に合ったラインを決定する。
厚みの調整が済んだら、今度はラインを決定する。骨格に沿うのを基本に、目指す印象に近づける。
4.ライン上下のムダ毛を1本ずつ切っていく。
左手でしっかりと皮膚を引っ張りながら、ハサミを使って奥から切るのがポイント。このとき、ハサミは眉毛1本分以上に開かないことで、意図しないカットを防ぐ。
5.濃さを調整する。
眉の中の重なっている部分の毛を1本ずつチョップカットですいていく。毛の重なりをていねいに間引いていくことで生えグセが見違えるようにキレイになる。
6.眉間のうぶ毛も1本ずつていねいにカット。
眉と眉の間のうぶ毛は生えてきやすく、またお客さま自身が鏡で見ても目につきやすい。ここをキレイにカットすることで、お客さまの満足度が大きくアップする。
(After)ムダ毛をカットしたことで眉のアウトラインがはっきりした。同時に清潔感と爽やかさが増し、自然に整った眉になった。
プラスa : さらに満足度アップの眉メイク
カットだけでも十分に満足度の高いメニューにすることはできるが、例えば眉と目の間の距離を縮めるなど、眉毛のない場所のカバーはさすがに難しい。そんなときのために簡単な眉メイクも覚えておこう。
<Make_1>パウダーで薄眉をカバー。
もともと眉毛が生えているが薄い場所をカバーしたい場合、アイブロウパウダーを使う。ブラシを使ってのせることで、濃く見せることができる。
<Make_2>ペンシルで間延びを解消。
眉毛のアウトラインを上下に延ばすなど、毛のないところに眉毛を延長するにはべンシルを使う。顔の間延びしているところを詰めて彫りを深く見せる。
-Lesson4-Good Cosme Product
人気Youtube Presentsこのメンズコスメがすごい!
ファッションアイテムとしても秀逸なものが多いメンズコスメ。そんな持っているだけでカッコイイ、収集欲をそそるアイテムの数々について、スタイリストでメンズコスメについての人気Youtubeさんに魅力を語ってもらった。
[お気に入りアイテムはこれだ! ]
①DTRT GET READYBBクリームナチュラル
BBクリームのなかには、30代男子の肌には色が明るすぎてトーンアップしすぎるものも少なくありません。このDTRTのBBクリームはノビがいいのとトーンアップしすぎない色味が絶妙なのでお気に入りです。パッケージがカッコよくてシリーズで揃えたくなるのもオトコ心をくすぐるポイント
②DTRT SUIT YOURSELFアイブロウペンシル
使いやすいベーシックな色は一本もってお くだけで十分パフォーマンスを発揮してく れます。
③DTRT SUIT YOUアイブロウパウダー
眉やヒゲに向けたパウダーはほかにアイテムが多くないため、レア感があるオンリーワンなアイテムです。僕みたいなヒゲがあまり密集して生えてこない人の場合、すき間を埋めるように使うことで見違えるような濃さになります。
④XTMウルトラフィットコンシーラー
韓国で買ってきたコンシーラー。スティックになっていて反対側にスポンジが付いているのがポイント。塗ってのばすのが一本でできるので手も汚れずとても便利です。
⑤FIVEISM×THREEコバートディフィニションツール(フォーアイブロウズ&ビアード)
眉とヒゲ用のマスカラです。ほかにあまりない商品なのでヒゲが細いなどの悩みがある人はぜひ。繊維が入っていないので、変にボリュームアップしすぎず、ナチュラルに見えるのもうれしいです。
⑥FIVEISM×THREEコンシールバー
コントゥアバーに比べ、明るいオレンジペースのコンシールパーは特にクマをカバーするのに活躍してくれます。
⑦FIVEISM×THREEコントゥアバー
顔に自然な陰影をつけることでホリが深く見えるのがコントゥアバー。鼻骨の横に使えば鼻筋がくっきり、エラの部分に使えばあごのラインがすっきりするなど、気になる部分をカバーしてくれるので便利です。
⑧アイオペメンズエアクッション
これも韓国で買ってきたクッションファンデーション。BBクリームがクッションにしみこませてあって、パフで使えるのですごく便利です。手軽なので最近多くなっている印象です。鏡が付いているのもよいです。
⑨イニスフリーノーセバムミネラルパウダー
このパウダーは昼過ぎくらいとかにテカリが出てきたときに使います。密着力、皮脂吸着力がめちゃくちゃ高くてテカリをしっかり防止できるのが気に入っているポイントです。
⑩ボッチャンスキンパーフェクターマット
皮脂が分泌しやすいところに下地に塗ることで化粧くずれの防止、テカリ防止になります。僕の場合は鼻の部分だけに使ったりしてます。
メンズコスメの深い沼に僕が足を踏み入れた理由
メンズコスメにハマったのは、まず商品のプロダクト的なカッコよさにやられたところからです。「ファイブイズムパイスリー」が発売になったとき、メインビジュアルがすごくカッコよくて、これは時代が変わると思ってさっそく手に入れました。
そうしたら、オシャレなものは根本的に好きなわけで、例えるならアップル製品をもったときの高揚感があったんです。もっていて幸せみたいな。男のモチベーションを上げてくれるアイテムだったんですね。
それまではメイクなんてまったく興味がなかったんです。ここは女性と男性とのスタンスの違いかもしれませんが、言ってみれば「メイクをしたいから買ってみよう」ではなく、「これを持ちたいから買おう」という順番です。モノに惚れたという感じですね。しかも手に入れたアイテムを使った動画を一回インスタグラムに上げてみたら予想以上のリアクションがあった。これは来てる、と思いました。
もちろん、買ったからには使うわけで、使ってみるとそれまで解決できると思っていなかったことが解決できました。
例えば僕の場合、お客さまに「疲れてる?」と言われることが多かったんですが、BBクリームやコンシーラーを使うだけでその印象を拭い去ることができたんです。筋トレと一緒で自分の変化が目に見えるわけで、おもしろくないわけがないんですよね。
一度やってみればハマる男性は多いはずです。もう楽しさしかないですね。まさに沼です。
【3店舗のメンズコスメバイヤーに聞いてみた♡】
(三越伊勢丹百貨店)男性の美容意識に大きな変化を感じています。
スキンケア分野では、近年高機能なオールインワンクリームが登場してきており、手軽にケアできて効果も期待できる商品の需要が伸びています。また、元々スキンケアをしていた男性が、より高機能なものを求める傾向も強く、ラグジュアリーコスメも目立っています。メイクの分野では、ここ1、2年でイメージが急激に変わってきているのを感じます。メイク好きの若年層はもちろん、中高年層も肌悩みに対してシミを隠したり、顔色を明るく見せるなどの需要が高まってきているのが最近の傾向です。他にも、シャンプーブラシを使用したり、カラーワックスなどでちょっとしたおしゃれを楽しむなど、見た目に気をつかう男性が増えています。
(阪急阪神百貨店)幅広い年齢層の一お客さまが一売り場にいらっしゃいます。
最近、事前にネット等で情報を仕入れてブランドやアイテムを決めてからご来店し、実際にモノを試してからご購入を決定されるという買い方が増えてきました。また、意外にもメイクアイテムを試される方の年齢層は幅広く、10代後半~8代8代の方もいらっしゃいます。新ブランドや新アイテムへの情報収集力が高く、新製品がリリースされるとその商品が売上トップになるなど、新しいものに対するお客様の興味が非常に高まっております。イソップは、ブランド知名度やパッケージなどから、若年層の憧れブランドという感じが強く、まずはハンドウォッシュからトライして、そこからスキンケア製品にまで興味を広げるお客様もいらっしゃいます。
(ロフト)さりげなく使える一メイクアイテムが人気です。
スキンケアでは、洗顔だけでなく化粧水、乳液をそろえるブランドが売り上げ、人気共に上位に来る傾向にあります。注目はアスタリフトメン。比較的高額なシリーズですが、ケア意識の高まりなどもあり、導入直後からお客さまのご支持を受けています。メンズメイクカテゴリーは、ロフトが先行して導入したリップスボーイがけん引しています。使用していることが気づかれないような薄付きのアイテムが人気です。他にも、強い香りを好まない方、ビジネスマンの方からは、ほのかに長時間かおるプラウドメンが人気。また、ヒーテッドレーザーは今までにない新しいスタイルを提案する商品として注目したいと思っています。
サロン専売品にもメンズビューティの波が!
今回の特集で紹介したアイテムの他に、サロン専売品にもメンズビューティに関するアイテムが続々登場している。ジオ「フレイマン」は、2019年10月に『ルベル』からデビューしたハイエンドラインで、髪・頭皮・肌をトータルケアするシリーズだ。『デミコスメティクス』が展開する「エレベート」もトータルケアが売り。2010年から続く『クラシエ』の「バサラ」も髪から肌までのトータルエイジングケアをメインコンセプトとしている。一方、ヘアスタイリングに特化してはいるが、メンズビューティの枠で存在感を発揮しているのが『ナプラ』の「エヌドットオム」。常に話題の商品を展開し目が離せない。他に注目したい試みが『ロレアル』がメンズ向け施策としてサロンに提案する「アレクサンドルドゥパリ」のマスクを使用したリフレッシュメニュー。シャンプーやトリートメントの隙間時間を利用した単価アップの提案は、男性の美容意識の高まる今こそ見逃せないだろう。
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