4/9 ⑤在宅ワーク クラウドソーシング入門

5⃣コンペの仕事のしかた

 

コンペの仕事の流れ

クラウドワークスでは、タスク、プロジェクトのほかにコンペの仕事があります。誰でも応募できるコンペの仕事としては、会社のネーミングやキャッチコピーの募集があります。コンペの仕事は、タスクの仕事と比べて報酬ははるかに高額です。しかし、当選者は一人のみの場合がほとんどのため、報酬を得るにはかなり大変です。

コンペの仕事は、ロゴやパンフレット、チラシの作成といったデザイナーが専門とするものばかりです。経験不問の仕事を専門としている人にはコンペは縁がありません。ここでは、参考としてコンペの仕事のしかたについて簡単に説明します。

コンペの仕事は次の流れで進めていきます。

コンペの仕事の流れ

作品の制作→応募→当選→修正・納品→検収→報酬の支払い→評価→完了

  • 作品の制作

募集案内に書いてある内容に沿って、アイデアを考案したり、作品を制作したりします。

  • 応募

募集期限までに、できあがった作品を提出します。作品は一人で何点でも応募できます。公開コンペでは、他の人が提出した作品を見ることができます。

  • 当選

募集終了後、発注者は選考をします。当選者には通知が送られるとともに、募集案内の冒頭に当選作品が掲示されます。

  • 修正・納品

当選すると、発注者から正式に納品の依頼が届きます。その際、一部手直しを求められるときがあります。完成品ができあがり次第、アップロードして納品します。

  • 報酬の支払い

発注者が検収し、問題がなければ報酬の支払い手続きをとります。手続きが済むと、自動的に報酬が振り込まれます。

  • 評価

プロジェクトの仕事と同様、コンペでのやりとりを評価しあいます。

  • 完了

評価が済めば、すべての作業は完了です。デザイン関連の仕事では、別件で個別依頼を受ける機会があります。

 

コンペの仕事を探すには

クラウドワークスで募集しているコンペの仕事はひとつにまとまっています。タスクやプロジェクトの仕事を見つけるときと同じように、まずマイページ上部にある「仕事を探す」、または「仕事を探そう!」ボタンをクリックします。次に、仕事一覧の画面にある「コンペのお仕事」のボタンをクリックします。これでコンペの仕事だけを表示できます。興味のある仕事が見つかったときは、リストをクリックして詳細を見てみましょう。

コンペの仕事のうちデザイン関連の仕事では、アドビのPhotoshopやIllustratorというプロ用のソフトを使用します。そして、これらのソフトで作成したファイルを納品するのが一般的です。納品前にはデザインや印刷の専門用語を使っての打ち合わせもあります。職業として通用するだけの専門知識や技能をもたない人は、興味本位でプロ向けのコンペには応募しないでください。

 

コンペの仕事の見つけ方

  1. 仕事を探すをクリック
  2. コンペをクリック

 

作品の応募方法

コンペの仕事で作品を応募するには、仕事の詳細を記載しているページにある「提案画面へ」ボタンをクリックします。すると、作品のアップロードと説明を記入するページが表示されます。

作成したデザインのデータは、応募の時点では原版のファイルではなく、JPEGなどのWeb画像用のファイル形式に変換してアップロードします。その際、解像度の高い画像はアップロードできないため、あらかじめPhotoshopなどの画像加工ソフトを使って解像度を落としておく必要があります。詳しくはアップロードの項目に記載してある注意書きを参照してください。

メッセージ欄には、応募した作品の説明を書き込みます。コンセプトや由来、力を入れた部分などを盛り込みます。採用してもらえるよう、自己アピールをしておくのも大切です。

ネーミング募集に応募するときは、直接メッセージ欄に書き込むよりも、事前に下書きをしておき、それをコピーして貼り付けるのがよいです。アイデア勝負なので、その場の思いつきではなく、じっくり考えを練り上げてから応募するほうが、質の高い作品に仕上がるはずです。あらかじめ、アイデアをWindows付属のメモ帳を使ってまとめておき、メッセージ欄へのコメントと一緒に作成しておくとよいでしょう。

すべての記入が終わったら、「提案する」ボタンをクリックすると応募が完了します。応募した作品は、プロフィールページの「コンペ作品」にも記録されます。

コンペは一人で何点でも作品を応募できます。アイデアがひらめいたときは、どんどん応募してみましょう。

 

コンペの仕事への応募方法(ネーミング募集の例)

  1. (仕事の詳細画面)[提案画面へ]をクリック
  2. アイデアを記入
  3. [提案する]をクリックして応募

 

採用後の作業と納品

コンペの募集期間が終了すると、発注者はすべての応募の中からどの作品を採用するかを決めます。採用された作品を応募した人には当選通知が届きます。

採用が決まったら納品をします。発注者から、部分的な修正や手直しをしてほしいと連絡があったときは、それに応じて完成品を仕上げます。納品は、指定された形式の原版ファイルを提出します。「データ納品」ボタンをクリックして、ファイルをアップロードすれば完了です。

発注者が14日以内に当選者を決定しなかったり、採用作品がなかったときは、応募者にキャンセル料が支払われます。キャンセル料や分配方法について詳しくは、「よくある質問」にある、「分配金とはなんですか?」という項目を参照してください。ページ右上にある「?」マークをクリックして「よくある質問」を選び、「分配金」でキーワード検索すると見つかります。

 

Twitter連携機能を使おう

クラウドワークスには、Twitter連携機能があります。これを使うと、コンペに応募したり当選が決まると、フォロワーへ自動的に伝えることができます。

設定は、プロフィールの編集から「外部サービス連携」をクリックします。

「Twitterと連携する」ボタンを押すとTwitterアカウントを登録できます。そして、自動的に投稿したい項目のチェックボックスをクリックして「更新する」ボタンを押せば完了です。

Twitterのフォロワーに、コンペでの活動を知らせたいときは試してみるとよいでしょう。

 

6⃣報酬を銀行口座に出金しよう

 

報酬を口座へ振り込もう

在宅ワークで一番の楽しみは、報酬が自分の銀行口座に振り込まれるときです。振込日に入金があると胸がときめきます。

クラウドワークスでは、3種類の振込方法があります。

  • キャリーオーバー方式

報酬を常に繰り越ししたままにします。銀行口座へ出金したいときは、随時出金方式に変更します。はじめのうちは、キャリーオーバー方式をおすすめします。

  • 随時出金方式

未出金の報酬額が、締日の時点で1,000円以上のときに銀行口座へ自動的に振り込まれます。その都度振り込み手続きをする必要がないので、定期的に仕事が入る人に向いています。

  • 50,000円以上出金方式

報酬で貯まった金額が50,000円以上になったとき銀行口座へ振り込まれます。頻繁に出金するより、ある程度まとまった金額で自動振り込みをしたいときに便利です。

振り込み方法の設定は、ページ上部にある「報酬」をクリックします。現在の振り込み方式を確認し、変更したいときは希望する方式のチェックボタンをクリックします。最後に、「出金方式を登録する」ボタンをクリックします。

もし、振込先の銀行口座を登録していないときは、プロフィール編集から「振込先口座登録」を選択して、口座情報を記入しておきましょう。

締日は毎月15日と月末の2回で、15日に確定した報酬はその月の末日に、月末に確定した報酬は翌月15日にそれぞれ振り込まれます。クラウドワークスでは締日後5日以内に振り込み方式を変更すると、次回の締日を待たずに変更した方式が適用されます。たとえば、キャリーオーバー方式で締日までに5,000円の報酬が確定していて、締日後に出金がしたくなったときは、締日から5日以内に即時出金方式に変更すればその方式が適用されます。締日から5日を過ぎて出金方式を変更したときは、次回の締日に適用されます。

なお、報酬が振り込まれる際は、振込手数料が差し引かれます。

 

手数料について知っておこう

クラウドワークスを通じて仕事をして、自分の銀行口座に報酬が振り込まれるまでに2つの手数料がかかります。

  • システム利用料

システム利用料とは、発注者が受注者に報酬を支払う時に、クラウドワークス事務局がその報酬の一部を徴収する料金です。受注者は報酬からシステム利用料を差し引いた金額を手取りとして受け取ります。システム利用料は、タスク、プロジェクト、コンペいずれの仕事をしても必ず天引きされます。

クラウドワークスでは、報酬が10万円以下の仕事をしたとき、報酬額の20%をシステム手数料として差し引きます。たとえば、固定報酬で1,000円の仕事をしたとき、システム手数料は200円で手取りは800円です。

仕事を引き受ける前に、あらかじめ手取り分を計算しておくことをすすめます。

  • 振込手数料

報酬を自分の銀行口座に振り込むときは、出金する金額から振り込み手数料が天引きされます。振込手数料は、振込先の銀行により異なります。最も安いのは楽天銀行の口座で100円です。それ以外の銀行口座では、500円かかります。

報酬を現金にするときは手数料で目減りしてしまいます。あらかじめ承知しておいてください。

 

振り込みは楽天銀行がおすすめ

報酬を銀行口座に振り込むときはその都度、振込手数料が引かれます。都市銀行の口座を振込先に指定すると、500円ほど手数料がかかるため、せっかくの報酬がこの手数料のために削られてしまいます。

振込手数料を節約するには、ネットバンキングの楽天銀行の口座を利用します。ネットバンキングは、同じ銀行同士の口座で振り込みをするときは手数料が安いのが特徴です。クラウドワークス事務局は楽天銀行を振込口座として使っています。そのため、同じ楽天銀行を使えば振込手数料が100円と安上がりにすむのです。楽天銀行の口座をもっていなければ、開設を検討しておくとよいでしょう。

なお、最近はネットバンキングの口座を狙った不正送金トラブルが相次いでいます。口座の管理には十分気をつけてください。

 

確定申告は必要?

クラウドワークスを通じて収入を得れば、確定申告を考えなければなりません。生計や副収入目的でクラウドワークスを利用していると、この確定申告をどうすればよいのか気になります。

ここでは簡潔に述べますが、たとえば年収2,000万円未満のサラリーマンが副収入で年間20万円以上の所得があった場合は、確定申告する必要性があります。しかし、最初のうちは確定申告について深く考えなくてもよいです。

なぜなら、経験不問の仕事をこなすだけで年間20万円を稼ぐのはなかなか大変だからです。クラウドワークスに登録したばかりで、まだ報酬をもらえる状況にないときから確定申告のことを心配しても、あまり意味はありません。

半年で10万円以上の報酬が入り、今後も安定して収入が見込めるようになってから意識するくらいで大丈夫です。それでも気がかりであれば、申告書に必要経費を記載するときのために、仕事でかかった経費をメモしておき、領収書を保管しておくとよいでしょう。

クラウドワークスで得た収入の確定申告手続きについて詳しくは、最寄りの税務署にご相談ください。

 

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