11/24_①FX初心者でも月5万円稼げる!

はじめに

皆さんは、投資と聞くと何を思い浮かべますか?

「なんだか危なそうだな」「どうやって始めるの?」「投資の種類って何があるの?」「お金がある人がやる事だよ」「友人が大損したって言っていた」などなど、反応は肯定・否定・疑問など様々でしょう。

現在は、日本経済、社会全体の先行きが見えない状況です。1960年代の日本は高度成長期に突入しました。

そして、1990年代にバブル期の絶頂を迎え、バブルが崩壊し、20年に渡るデフレへ突入したのは、記憶に新しいところです。平成から今和にかけて景気回復の言葉だけが独り歩きし、実体経済の回復が伴っておりません。家庭の給与取得額が増えていないのは、皆さんが実感していることと思います。

さらに、現在日本は超・低金利時代に突入してしまいました。これは、市場にお金を潤沢に増やし、デフレを脱却するために日銀が安倍政権の下で行い、現在も出口が見えないまま続いている政策ですが、副作用として銀行の金利が、見たことのない単位まで低下しています。

普通預金は金利0.001%程度です。もはや小数点が多すぎて計算する気にもなれません。そんな日本の中で自分の資産を少しでも有利に増やすためには、投資は必然のスキルになりつつあります。

もちろん、良く働き、給料をもらい、節約して貯金する。この流れは大前提ですが、高度成長期ほどの景気の良さがない現在の日本では、自分で情報を集め、自分以外にもお金に働いてもらうことが、必要になります。

ちなみに高度成長期は郵便局で年利6%の商品が販売されていました。100万円預ければ、何もしなくて1年間で6万円貰えるのです。じゃあ、1000万円だったら?夢のような時代でしたね。

 

【1】どの投資を選べばいいの?

具体的には、どんな投資をすればよいのでしょうか。

投資と言っても様々で、株式・投資信託・不動産投資・金の積み立て・仮想通貨など多数あります。

経験と知識が必要で、すぐには始められそうにないな、と感じる方もいるかもしれません。もちろん、リスクがない投資はありえません。何をやっても損をするリスクがあります。違いはリスクが大きいか小さいか。また、金額が大きいか小さいかです。

もちろん、リスクと金額が大きければ、勝った時のリターンも大きいです。勝てればですが・・・。

そして、もう一つの注目点は、「手間がかかるか」「かからないか」です。

言い換えれば「時間が掛かるか」「かからないか」ですね。この本を読んで頂いている方は、サラリーマンの方も多いのではないでしょうか。また、自営業の方や個人事業主の方もいらっしゃると思います。私も薄給のサラリーマンです。

そんな方々に共通して言えるのは、毎日、毎日、忙しい。と言う事です。仕事はもちろん、プライベートや家庭の事もあり、睡眠時間さえ十分に取れていない方も多いと思います。

そこで、出てくるキーワードは「自動化」です。投資には大きく分けて2つの種類があります。「手動」か「自動」かです。

手動の典型的な例は、株式のデイトレーダーでしょう。

毎日のようにパソコンの画面にはりついて、安い時に株を買い、高いときに株を売り抜ける。もちろん、稼げればこの方法でも資産を増やすことができます。でも、サラリーマンや個人事業主には本業があります。投資や副業に割く時間は、無いのです。

さて、今回の主役、FXの登場です。

あとで詳しく説明しますが、これは自動化する事が、比較的簡単にできる金融商品です。

もちろん、手動でも行う事ができますが、それでは、株式のデイトレーダーと同じで、パソコンの画面に張り付いていなければなりません。

自動化できる投資方法はサラリーマンや自営業・個人事業主にとってはとても貴重な方法なのです。

それでは次から、FXについて詳しく説明していきます。

 

【2】まって、FXって何?

①FXの基本

具体的にFXを見ていきましょう。そもそもFXとは何の略でしょうか?

「ForeignExchange」(フォーリンエクスチェンジ)日本語では外国為替と言います。

では、どのようにして儲ける仕組みになっているのでしょうか?

一般的に為替と呼ばれるものは24時間動いています。最も日本人になじみがあり、代表的な通貨の組み合わせは、日本円と米ドルだと思います。定時のNHKニュースでも日経平均株価と共に必ず伝えられますよね。1ドル108円58~60銭です。なんて具合に。

これは、世界中の人々が絶えず取引を行っているため24時間変動します。寝ている時間も動くの?と思ったあなた。目の付け所が良いです。

確かに日本市場は朝9時~17時までですが、日本と時差があるロンドンやニューヨーク、シンガポール、ドバイなどの市場がバトン方式で引き継いで取引を継続するのです。だから24時間動きます。ただし、土曜日と日曜日、1月1日はお休みです。

さて、肝心の儲ける仕組みですが24時間動くということは、今、100円で買った1ドルが明日は違う値段になっているということです。仮に100円で買って、105円で売れば5円儲けますよね。

なーんだ、たった5円か。と思ったあなた、1ドルだから利益はたった5円ですが、10ドルなら50円、100ドルなら500円、1000ドルなら5000円です。では1万ドルなら?ね?結構な利益だと思いませんか。(1万ドルなら利益は5万円です)

また、為替は値段が下がった時にも利益を生みます。これが株式にはない為替取引の一つの特徴です。

仮に持っていた1ドルが100円の時に売って、95円の時に買い戻したらどうでしょう。5円の利益が出ていますよね。同じ1ドルですが、5円安く買う事ができました。ここからは、先程同じです。金額が1万ドルだったら?やっぱり利益は5万円です。

これが、FXを理解するための最も基本的な為替取引の仕組みです。

ただし、この仕組みだけで儲けようとするのであれば、「外貨預金」と言う商品で充分にその役割を果たせます。銀行で米ドルやユーロを購入して、上記のように1ドル100円で購入して、預金による利息(この利益はインカムゲインと言います)をもらいながら、105円になったら売ればよいのです(この利益をキャピタルゲインと言います)。

もちろん、手数料はとられますが、値動きによっては儲けることが可能です。通貨の種類によっては金利が高いケースも珍しくないので、探してみても良いかもしれません。

では、FXだけの特徴とは何でしょうか?

実はFXを行うには拠出金と呼ばれる、いわゆる預託金(預けるお金)が必要です。基本的には、そのお金(拠出金)の範囲で、1回ごとに清算することなく連続で取引が行えます。1回毎の清算では、買い手も、売り手も手間が掛かりますよね。

この仕組みを利用して、何回も取引を行う事が可能になり、拠出金の範囲内でやり取りするのが基本的な考え方になります。

そして、拠出金の話を踏まえてFXの最大の魅力にして、最大のリスクともとれる仕組みをご紹介します。レバレッジを掛ける事ができるのです。

なんだか、また横文字が出てきてメンドクサイ話だな。と思われた方、簡単に説明します。拠出金よりも実際の取引金額を多くして取引する事ができる仕組みです。

例えば、10万円拠出金を預けたら、10倍の金額の100万円の取引を行う事も可能です。そしてここからが大事なところです。先程も説明しましたが、5円の値動きの場合は1ドル100円の取引では利益は5円だけでした。でも1万ドル(100万円)なら5万円の利益が出ます。なかなか100万円をポンと出せる人はいませんよね(まあ、世の中にはいると思いますが・・・)。

そこで、この仕組み、レバレッジの登場です。10万円の拠出金さえ強ければ、100万円の取引ができるのは、凄いとおもいませんか?

なんと、最大で25倍までのレバレッジを掛ける事ができます。そのため、4万円の拠出金を預けるだけで100万円の取引が可能なのです。

ただし、気を付けなければいけないのが、勝てば利益が出ますが負けた時は・・・。1ドルの勝負なら5円の損益を支払えばよいのですが、1万ドルの勝負だと5万円支払わなくてはいけません。10万円を預けて、最大の25倍のレバレッジをかけた250万円の勝負に負けたら12万5000円の損失です・・・。

この仕組みがあるので、FXはギャンブル性が高く、最初に登場した時は、制度をよく理解していない人達が、相当数痛い目を見て中には破産した人も少なくないと聞きます。このリスクは今でも全く同じなのです。100万円の拠出金で2500万円の勝負をして負けたら・・・。(ちなみに損失は125万円です!!)。

想像しただけで倒れてしまいそうですね。チャンスとみるかリスクと見るかは人によって違うでしょうが、私にはリスクにしか見えません。なので、私はあまりレバレッジを効かせて取引をしたことは今まではありません。

もし、自分にどうしても大金が必要になった時は、レバレッジを最大まで効かせたFX取引をするかもしれません。

宝くじを買う、競馬や競輪などのギャンブルよりは、自分にとってはEXの方が勝つ可能性が高い方法だからです。

日本の株式市場の動きやアメリカの景気、日銀の政策、FRB(アメリカの日銀です)の動向などを総合的に判断して取引を行うと思います。確率は2分の1、「上がるか」「下がるか」だけですからね。

 

②FXのメリット・デメリット

それでは、ここで株式投資と比較をして、FXのメリットとデメリットを紹介して行きたいと思います。

  • FXのメリット

・投資資金

【EX】少額から可能(数千円から可能)。

【株式投資】まとまった金額が必要(多くは数十万円から)。

・投資商品

【EX】対象通貨10~20。主なものは3~4通貨。

【株式投資】日本市場だけで3000種類以上。

令和3年8月現在は、株式投資も小額から行う事が可能です。ミニ株や投資信託が良い例でしょう。ミニ株は通常50万円の株式が5万円から購入できます。

とはいえ、選べる銘柄の種類が多すぎるので、四季報や会社のIR情報、今後の事業展開などを加味したうえで購入する必要があります。そこの目利きには専門的な知識や経験が必要になります。一方でFXは通貨が対象なので、選択肢が少なくて選びやすいことが特長です。

また、投資信託は、100円単位で購入する事が最近できるようになりました。ただし、投資信託はFXのようにレバレッジを効かせることができないので、大きく勝つことは難しいです。定期的に購入を続ければ、年間の平均値は5%の金利が付くと言われています。実際に私も5%以上利益が出ています。

最初の方で説明した銀行の普通預金の0.001%金利に比べればはるかに高い金利が付く計算になります。ただし、あくまでも平均値なので、損失が出るリスクもある事を忘れないでください。

  • FXのデメリット

・投資資金

【EX】ゼロになる事も珍しくない。

【株式投資】ゼロになるケースは、あまりない。

・値動きのチェック

【EX】常にチェックしておくことが望ましい。

【株式投資】必ずしも頻繁にチェックしなくてもよい。

FXは一瞬で、お金がゼロになるリスクと隣り合わせの、かなりドキドキする金融商品です。お金が一瞬でなくなることを金融取引の業界用語で「溶かす」と言います。お金が溶けて無くなるようなイメージからきているのでしょう。

それに対して株式投資は、経験上、個別株も投資信託もゼロにはなりません。投資信託に限って言えば、長く定期的に購入を行うほど、利益が出る可能性が高くなります。投資信託は定期的に購入すると、平均価格(平均値)を取る事ができる金融商品だからです。そのため、個別株も投資信託も値動きのチェックはそんなに頻繁に行わなくても大丈夫です。

ところが、FXはそうはいきません。毎日、何回か見た方が良いのです(取引形態によっては、チャートグラフを見続ける必要あり。後述します)。

世界中のトレーダーが利益を狙って売り買いを繰り返しているので、資金力のあるファンドが大量に売買を行った場合は、個人は飛んでしまう(ロスカットと言います→拠出金がゼロになる)可能性が高いです。この個人が飛んでしまう現象に関しては、実体験をもとに後述します。

 

③FXの専門用語について

・スプレッドとは?

簡単に言うと、通貨を買う時と売る時の差額の事です。

例えば、1ドルが100.00銭で売れて、100.05で買える状況があったとします。この場合「00.5=5銭」がスプレッドです。

これはFXの会社として、取引手数料は無料にしていても、実質的なコストが発生していることを意味します。

このスプレッドは取引時間毎に細かく変動していますが、そのまま数値を取引に反映すると、投資家は手数料の把握がとても難しいですよね。そのため、原則スプレッドを固定して、取引前に手数料を明確にしている会社が多数を占めています。

そのなかでも、スプレッド(手数料)が狭い(安い)会社と、広い(高い)会社があります。勿論、投資家にとってはスプレットが狭い(手数料が安い)会社を選ぶ方が利益が上がるので、重要な数値と言えるでしょう。

※スプレッドの固定には例外がありますが、説明がとても長くなるので、各FX証券会社のWEBサイトを確認してみてください。

・スワップとは?

通貨には、金利が存在します。

日本が超低金利時代へ突入したのは、皆さんご記憶に新しいかと思います。FX取引では、2つの通貨の為替差を利用して、売買で利益を上げるのが基本ですが、その他に保有する通貨の金利差によって利益を得る事も可能なのです。

その時に得られる利益をスワップと呼びます。高金利の通貨を買って保有して、低金利の通貨を売った時に金利の差額が出ます。

例えばアメリカのドルを買って5%金利だった場合、日本の円を売った時に金利が1%だったら、4%の金利差がありますよね。これで得られる利益がスワップと呼ばれます。

ただし、注意しなければいけないのが、逆のパターンもあることです。上記の例でいけば、日本円を1%の金利で買って、アメリカのドルを5%の金利で売った時は、4%の金利を自分で負担しなければなりません。

最近では、トルコ「リラ」や南アフリカ「ランド」の金利が高いと人気がありますが、このような国は情勢が不安定なことが多く、私見ですが、通貨の価値自体が安定していないと思います。

先日、軍事政権が設立されたミャンマーのように国の情勢が安定していないと通貨を利用したFX取引は、リスクが大きいと私は考えます。

逆を言えば、それだけ為替の値動きが大きく、不安定な通貨は金利も高いので、ギャンブル性は高く、大きく稼げる可能性はあります。

 

④FXの基本的な取引について

それでは、ここでFXの基本的な取引について、説明したいと思います。大きく分けて3つの取引があります。取引時間が短い順番に並べると「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」の3つです。

「スキャルピング」

スキャルピングは数十秒から長くても数分で一度決済を行うスタイルの取引形態です。そのため、利益や損失は1回で1銭前後と、小さい数字ですので、1日に数多くの取引を行う必要があります。それゆえにスプレッド(手数料)は少ないFXの取引会社を選ぶことが重要となってきます。

また、使い方によってですが、サラリーマンが昼休みにスマホを使って短時間で取引を行うことも可能なため、すきま時間を上手く活用することができます。

「デイトレード」

デイトレードは1日で決済を行うタイプのFXです。長期のポジションでFXを行うと損切りのタイミングが難しく、傷口が大きくなることもありますが、デイトレードでは、利益も損失も1日で決まるため、大きく負けるリスクは回避できます。

ただし、毎日連敗が続くと資金不足に落ち入りやすいため、注意が必要です。前述したスキャルピングは、実際取引を行うのに、ある程度の慣れが必要ですが、デイトレードは比較的に簡単に取引が行えます。値動きの感覚もつかみやすく、1日で区切りがハッキリしているので、少ない単位で行えば、初心者向けの取引形態と言えるでしょう。

「スイングトレード」

スイングトレードは、数日から数週間の期間で取引を行う取引形態です。そのため、目先の値動きに一喜一憂せずに、ゆったり構えて値動きを追うことができます。

また、チャートのチェックも「スキャルピング」「デイトレード」に比べると1日に1回~数回程度の少ない回数で済み、精神的に安定して毎日を過ごせます。

実際にFX取引を行うと、自分が投資した通貨の値動きに敏感になり、1日に何回もチャートをチェックしたくなります。それは、取引時間が短ければ、短いほど顕著です。一瞬で拠出金が無くなるプレッシャーは、かなり精神的に負担になります。あまり精神的にタフではない方は、長期的なFXの取引をおすすめします。

最後にスイングトレードでは、長期に通貨を保有するので、スワップポイントの利益(預金金利)も狙いやすいです。

どの取引形態が向いているかは、性格的な部分も大きく関わってくるので、自分の性格に照らし合わせて、決めると良いと思います。

短期集中型なのか、のんびり屋でゆっくりが好きなのか、それだけでも分かれば向き・不向きがハッキリします。自分でわからない人は、親しい友人や家族に聞いてみるのも良いかもしれません。自分自身のことは、案外わからない人が多いですからね。

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