2/13　①ファクタリングって何？

ファクタリングってなんですか？

「債権買取り」という意味で、資金調達方法の1つです。売掛債権を利用して資金を調達します。売掛とは、取引先に対して代金の支払いを後から請求する方法で、売掛金とはその権利・債権です。

ファクタリングは、売掛金（売掛債権）をファクタリング会社に売却して、手数料を引いた現金を得ることを指します。ファクタリングを利用すると、売掛金の支払い期日より前に資金を調達できるため、資金繰りの改善が見込めます。

ファクタリングは銀行などからの借入や融資ではないため、負債が増えないのが特徴です。

また、一般的にファクタリングといえば買取型ですが、「保証型」もあります。保証型ファクタリング利用の目的は資金調達ではありません。取引先の信用力について不安があり、売掛債権の貸し倒れリスクを回避するためのものです。万が一、取引先の倒産などで売掛金が回収できなくなった場合に、保証会社が補償金を支払ってくれます。

ファクタリングとは、企業が保有する債権を金融機関などの第三者に売却することです。この方法により、企業は債権を現金化し、資金調達ができます。また、債権を買い取った第三者は、債権回収のプロセスを担当するため、企業が手間やリスクを抱えずに済みます。

債権買取にはいくつか種類があります。一般的なのは、リゾートファクタリングとノンリゾートファクタリングです。リゾートファクタリングは、債務不履行が起こった際に、債権回収を保証するもので、手数料が高めに設定されています。一方、ノンリゾートファクタリングは、債務不履行に対する保証がなく、手数料が低めに設定されています。

債権買取は、企業にとって資金調達の手段の一つとして活用されています。特に、資金繰りに苦しむ中小企業が利用することが多く、最近ではオンライン上で手軽に債権買取ができるサービスも登場しています。

ファクタリングには、債権買取以外にもいくつかの種類があります。例えば、買掛金ファクタリングは、企業が発注した商品やサービスに対する支払いを請求書として、金融機関に売却する方法です。この方法により、企業は支払い期限までの資金調達が可能となります。

また、逆ファクタリングは、企業が自社で発行した請求書を金融機関に売却する方法で、資金借入と同様に利息を支払う必要があります。この方法により、企業は請求書の支払いを待たずに現金化ができるため、資金調達に役立てることができます。

最近では、ファクタリング市場も拡大しており、企業が債権を売却することで、金融機関や投資家が債権を買い取り、利益を得ることもできます。しかし、債権買取には手数料がかかるため、企業が負担するコストも考慮する必要があります。

債権買取は、企業が自社の資金繰りを円滑にするために有効な手段ですが、リスクもあるため、慎重な判断が必要です。企業は、自社の状況に合ったファクタリング手法を選択し、適切に利用することが重要です。

【ファクタリングの種類】

ファクタリングを利用する目的や特徴、仕組みなどを種類別にご紹介します。

ノンリコースファクタリング

リコースファクタリング

インボイスファクタリング

フルファクタリング

レシーバブルファクタリング

ディスカウントファクタリング

オンラインファクタリング

リバースファクタリング

ファクタリングには様々な種類があり、業種やニーズに合わせて選択することが重要です。また、近年はオンラインファクタリングやリバースファクタリングなど、新しい種類のファクタリングも登場しています。

【2社間のファクタリング】

2社間のファクタリングには、通常、債務者（売掛債権）と買い手、そしてファクターが関与します。買い手は売掛債権を購入し、代わりに債務者から支払いを受け取ります。ファクターは、手数料を取って、買い手に支払われる金額を減らします。この方法は、売掛債権から現金を手に入れ、キャッシュフローを改善するために使用されます。

2社間のファクタリングは、売掛債権を取得する買い手が直接債務者から支払いを受けるため、通常のファクタリングに比べて低コストで済むことが特徴です。しかしながら、買い手が債務不履行に陥った場合、債務者が買い手に代わってファクターに支払いを行わなければならなくなることがあります。債務者と買い手の信用力を評価することが重要であるため、2社間のファクタリングを利用する際には慎重な審査が必要です。

また、2社間のファクタリングは、売掛債権がある程度の金額であることが前提となります。一方で、通常のファクタリングは、小口の売掛債権にも対応できるため、中小企業にとっては有用な手段となっています。

最近では、インターネット上での取引が増えていることから、オンラインファクタリングという形態が注目されています。オンラインファクタリングは、通常のファクタリングに比べて手続きが簡素化され、申し込みから審査までの時間が短縮されることが特徴です。

には、通常、債務者（売掛債権）と買い手、そしてファクターが関与します。買い手は売掛債権を購入し、代わりに債務者から支払いを受け取ります。ファクターは、手数料を取って、買い手に支払われる金額を減らします。この方法は、売掛債権から現金を手に入れ、キャッシュフローを改善するために使用されます。

ただし、オンラインファクタリングにおいても、債務者と買い手の信用力を評価することは欠かせません。また、オンライン上での取引にはセキュリティ上のリスクが伴いますので、適切な対策が必要です。

ファクタリング利用者と、ファクタリング会社の2社間で契約するのが2社間ファクタリングです。取引先にファクタリングを利用していることを知られないため、取引先との関係悪化や信頼関係が崩れるというリスクがない点がメリットとなります。また、2社間のやりとりなので手続きが簡単で時間もかかりません。

2社間ファクタリングの仕組みを手順に沿って紹介します。

利用者が取引先に請求書を発行する（売掛金の発生）
利用者がファクタリング会社へ売掛金買取の申し込みをする
ファクタリング会社が審査後、利用者へ条件の提示をする
合意できたら契約、売掛債権の売却をし、手数料を引いた代金を受け取る
取引先から売掛金が支払われたら、速やかにファクタリング会社へ支払う

手数料はファクタリング会社によって差がありますが、次に紹介する3社間ファクタリングよりも高くなる傾向があります。