海外で病気になった時にやること
保険が販売している海外旅行保険やクレジットカード付帯の海外旅行保険の違いがわかり、海外旅行に強いクレジットカードも段々とわかってきたと思います。
ですが、自分には関係ない話だとあまり頭に入ってこないですよね。それでもいいと思っています。
それは、本書が真価を発揮する時は、実際にあなたが海外で病気やハプニングに遭遇したときだと考えているからです。
なので、もしあなたが海外で病気になった時に、具体的にどのように対処すればいいのかをステップ・バイ・ステップで解説していきます。
海外旅行準備の際に頭の片隅に入れておいてもらえるときっとお役に立てると思います。
そしてもし、本当にアクシデントに遭遇した際は、いつでも本書に戻ってきて冷静に対処してくださいね。
STEP1.クレジットカード会社の保険デスクに電話する
いきなり病院に行くのではなく、まずやるべきことはクレジットカード会社の保険デスクに電話することです。
クレジットカード会社各社が緊急アシスタントサービスなどを用意していることが多いので、まずはそこに相談しましょう。
調べる時間やそんな余裕がないという人は、クレジットカードの裏に書いてある番号に電話をすれば、最悪なんとかしてくれることも多いです。
所持しているクレジットカードの各問い合わせ先を掲載しますので、アクシデントの際にご活用していただければと思います。
【SPGアメックス海外旅行デスク直通】
+81338118325
SPGアメックスを持っている方は、上記の番号にコールすれば、たらい回しにされることなく一発で繋がります。
【楽天プレミアムカード】
https://support.rakuten-card.jp/faq/show/228?site_domain=guest
【エポスカード】
https://www.eposcard.co.jp/benefit/oversea/accept.html
【リクルートカード(VISA/MASTER)】
+81188889547
【エムアイカードゴールド】https://www2.micard.co.jp/content/dam/micard/pdf/company/kiyaku/goldcard_insurancebook.pdf
ちょっとした豆知識として、海外から日本に電話をする際は「LINEOUT」を利用するのががオススメです。
家族や友人などにはLINEなどで無料通話可能ですが、日本への固定電話となるとどうでしょう?国際電話が必要です。
ですが、国際電話は高いイメージがあり、高額請求されたという話もよく聞きますよね。
そんな時に非常に便利なのが、「LINEOUT」です。
・海外から日本
・海外から海外
・日本から海外
の固定電話や携帯電話に格安で電話することが可能です。
「LINEOUT」はあなたがいつも使用しているであろうLINEアプリ内で完結するサービスなので、新たにアプリをダウンロードする必要もありません。
1.LINEを開き
2.ホーム画面左上の「歯車」をタップ
3.LINEOUTをタップ
4.コールクレジットを購入
これで使用できるようになります。
海外に滞在していると、思わぬハプニングに巻き込まれ、急遽大使館や保険会社への連絡が必要になることもありますので、こういった準備も事前にしておきましょう。
STEP2.病院を予約してもらう
STEP1で保険デスクに電話が無事繋がったら、焦らずに自分が今どんな状況 にあるのかをできるだけ細かく伝わるように説明しましょう。
5W1Hで簡潔にまとめてから伝えるのがいいと思います。
【具体例】
Who…自分が
When…数日前から
Where…タイで、
What…食中毒? Why…心当たりがあるのは鶏肉
How…水すら飲めないので、脱水症状になってしまいそう
簡単な質疑応答の後、自分の症状にマッチしていて、なおかつ今現在滞在している場所からできるだけ近い病院を紹介してくれて、その病院への予約も代行してくれます。
その際に、現地で日本語通訳ができる方が病院にいる場合は、通訳をつけることも可能です。
日本人が多く滞在している国では、日本語通訳がいる場合が多いですが、国によっては日本語ではなく英語診療となりますので、その点はご注意下さい。
ここで一旦電話は終了するので、保険デスクからの折り返し電話を待ちます。
もちろん、ここまでのやり取りはすべて日本語ですのでご安心下さい。
STEP3.指定された病院へ行く
STEP2.が終了し、数分から数十分後に保険デスクから、病院の予約に関する折り返し電話が来るので、スマホのマナーモードを解除して待機しましょう。
折り返しの電話で、無事に病院の予約ができていれば、日時を指定されるので、その日時に病院へ行きます。
当日行けることがほとんどですが、翌日になる場合もあるようです。
また、病院までのタクシー代も後から補償金として請求できるので覚えておきましょう。
タクシー配車アプリを使えば、明細もスマホですぐに見られるので請求する際に便利です。
国によって使われている配車アプリは異なることだけ注意しましょう。
例えば、世界的No.1のシェアを誇る「Uber」ですが、東南アジアは「Grab」、中国は「Didi」、北米や南米は「Lyft」がよく使われています。
無事に病院に辿り着いたら、受け付けに行き、既に予約済みであることを伝えましょう。
また、折返しの電話の際に、病院へ行く時に必要なものをアナウンスしてくれるので忘れないように持参しましょう。
特にパスポートとクレジットカードは忘れずに。
STEP4.診断、施術を受ける
STEP3.では指定された病院に到着し、受付をしました。
日時を指定している予約なので、あまり待機時間はないと思いますが、待合室で受付番号を呼ばれるのを待ちます。
その後、診察室で医師によるヒアリングと診断、そして症状に応じた施術を受けます。
例えば、食中毒による脱水症状が引き起こされている場合は「点滴」、骨折が疑われる場合は「レントゲン」などです。
STEP5.帰宅or入院
STEP4.での診断結果が軽症の場合は、診断書や薬などをもらって帰宅できますが、重症の場合はそのまま入院します。
保険デスクからの折り返し電話では、入院することは想定していない場合が多く、そのまま入院する場合は一旦家にも帰宅できないことがほとんどなので、荷物などの準備をせず手ぶらで病院に行くと、ホントに何も持っていない状態で入院することになります。
着替えや食事などは病院側が用意してくれるので大丈夫ですが、電子機器の充電器やお気に入りのイヤホンや暇つぶしの道具などは持っていったほうがいいかもしれません。
もちろん重症度にもよりますが、回復に向かうにつれて暇な時間も多くなってきますので、少しでも時間を有意義に使いたい人は覚えておきましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険はキャッシュレス診療がほとんどなので、入院した場合も最初から最後までお金を払うことはありません(もちろん補償金額内で収まる場合)。
参考に、2度の海外入院はいずれも東南アジア諸国での入院だったので、どちらも5日から1週間程度の入院で100万円以内に収まっていました。
「海外旅行保険が充実しているクレジットカードを持つ」
たったこれだけで入院費用を完全無料にすることができます。
何度もクレジットカード付帯の海外旅行保険に救われました。
海外での入院はもちろん、ドローンやiphone、カメラの盗難などの際にも大変お世話になりました。
頻繁に海外に出る人はもちろん、年に1回でも海外に出る人、今まで海外旅行の度に高額な海外旅行保険に加入していた方は、この機会にお持ちのクレジットカードを見直してみてはいかがでしょうか?
浮いたお金で現地の美味しいランチやアクティビティにお金を使うのも素敵な選択肢の一つだと思います。
ついでにマイルも貯めて、飛行機代も無料にしちゃいましょう。
あなたの人生を変えるクレジットカードとなり、今後の海外旅行や海外長期滞在のお役に立てれば著者としてこれほど嬉しいことはありません。
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