4/7 ③在宅ワーク クラウドソーシング入門

2⃣クラウドワークスで在宅ワークを始めよう

 

クラウドワークスとは

クラウドソーシングで在宅ワークをするときに利用するのがクラウドソーシングサイトです。日本のクラウドソーシングサイトの中でも代表的なのが、株式会社クラウドワークスが運営する「クラウドワークス」です。

クラウドワークスは、2012年3月にサービスを開始しました。クラウドワークスの公式発表によると、2014年2月時点で登録会員数は12万人以上にのぼっています。フリーランスで活躍するプロフェッショナルのデザイナーやプログラマーをはじめ、主婦や学生、年配者など活力みなぎる多彩な人材が勢ぞろいしています。

クラウドワークスでは、プロ向けと未経験者向けの仕事があらかじめ分かれているのが特徴です。プロ向けは、チラシや会社のロゴデザイン、ウェブサイトの制作からサーバーの立ち上げ、スマートフォン用のアプリ開発といった専門技能を持つ人が手がける仕事がたくさんあります。未経験者向けの仕事としては、ブログの執筆やデータ入力、体験談の募集など、経験や年齢を問わず誰でも引き受けやすい仕事が豊富です。

※クラウドソーシングとクラウドワークスは似たような言葉なので混同しそうになります。「クラウドソーシング」は、そのしくみを意味する一般用語で、「クラウドワークス」は、株式会社クラウドワークスが運営する、クラウドソーシングサービスを提供しているサイトの名前です。

 

クラウドワークストップページ(http://crowdworks.jp/)Cwbit

クラウドワークスに登録しよう

クラウドソーシングで在宅ワークを始める最初の一歩として、クラウドワークスのサイトにアクセスしてみましょう。

クラウドワークス(http://crowdworks.jp)

クラウドワークスのサイトが表示されたら、さっそく利用登録のための手続きをとりましょう。クラウドワークスへの登録は無料です。仕事に応募するときも費用は一切かかりません。

クラウドワークスの利用には年齢制限があり、18才未満は登録できません。また、未成年者は保護者の同意が必要です。これらは利用規約に明記されています。高校生がアルバイト目的でクラウドワークスに登録して仕事を請け負うことはできません。クラウドワークスの利用登録をするには、次のような流れで手続きを進めます。

 

登録手続きの流れ

ログインアカウントの作成→利用者情報の登録→プロフィール情報の登録→登録完了

※18才未満は登録できません。

  • ログインアカウントの作成

クラウドワークスのトップページ、または新規登録画面にアクセスすると、ログインアカウントとして使用するメールアドレスを入力するよう求められます。送信ボタンを押すと入力したメールアドレスあてに本登録用のアドレスを記載したメールが送られてきます。メール本文に記載のアドレスをクリックすると利用者情報の登録画面が表示されます。

ログイン用のアカウントは新規に作る以外にも、Facebook、Yahoo!ID、Googleアカウントを使用できます。いずれを使って登録しても違いはありません。

  • 利用者情報の登録

住所や氏名、性別など利用者の個人情報を登録します。これらの情報は公開することもできますが、非公開にもできます。また、プロフィール画面に表示する画像も登録できます。

  • プロフィール情報の登録

自己紹介文や、スキル、職務経歴、イラストなどの作品を登録できます。

プロフィール情報はいつでも追加・変更ができます。新規登録時は必要最低限の内容を記入し、登録完了後に少しずつ充実させていくとよいでしょう。

 

プロフィール情報を充実させて自己アピール

クラウドワークスで仕事を請け負うには、プロフィールに詳細な情報を公開して自分を売り込むことが不可欠です。プロフィールに何も書いていなければいくら応募しても選考時に判断材料がないため、なかなか採用してもらえません。

仕事をもらえるために有効なプロフィール情報の編集方法を紹介します。

  • 親しみのある名前をつける

プロフィールに登録する名前は自由につけられますが、相手が親しみをもってくれるような名前をつけましょう。仕事をする上で呼びにくい名前や、違和感をもたれるような名前は第一印象を悪くします。

  • 自己紹介にこれまでに経験してきた仕事内容を盛り込む

自己紹介欄には、自分の得意とする仕事や、会社で働いたことがあればどんな業務をこなしてきたかを具体的に記載します。たとえば、「企画でリサーチ業務を担当した」、「事務でデータ入力をしていたので入力作業は得意」などと書いておくと、説得力がつきます。

  • 資格や使用できるソフトを明記する

「プロフィール編集」にある「職種・スキル」に、学生時代や在職中に取得した資格を登録しておきます。また、ワープロや表計算ソフトなど、実務で扱えるソフトを列挙しておくのも効果的です。グラフ作成やレイアウトを整えた表の作成もできるといった具体的なスキルも書いておくとさらによいです。

  • 実務経歴もリストアップする

これまで仕事で成し遂げてきた業績をリストアップしておくと具体性が上がります。プロフィールの編集項目に、実務経歴を一覧リストとして登録できる「経歴・実績登録」があります。自己アピールのために積極的に活用するとよいでしょう。

  • ポートフォリオに作品を登録する

「経歴・実績登録」には、資格や経歴といっしょにこれまでに手がけたイラストや作品を登録できるポートフォリオという機能があります。ポート

フォリオには画像ファイルのほか、PDF形式のファイルも登録できます。テキストエディタやワープロソフトで作成した感想文やコラムをPDFファイルに変換して公開すれば、自分の文章力を披露できます。

プロフィールはいつでも編集できます。プロフィールを編集するには、クラウドワークスにログインして最初に表示される「マイページ」から上部にある自分の登録名をクリックします。関連項目が表示されるので、その中から「プロフィール編集」を選択するとプロフィールの編集画面が表れます。あとは、項目ごとに情報を記入して更新すれば完了です。

 

プロフィールの編集方法

①登録名をクリック

②プロフィール編集を選択

③クリックして各項目を記入

「基本情報編集」

クライアント(発注者)情報編集

メンバー(受注者)情報編集

メンバー情報編集

スキル登録

経歴・実績登録

外部サービス連携

本人確認書類提出

振込先口座登録

 

本人確認手続きをして信用を高めよう

詳細なプロフィール情報に加えて、本人確認手続きをしておくと信用が高まり、仕事の依頼を受けやすくなります。本人確認手続きは登録の際、一緒に済ませておくのがよいです。

本人確認手続きは、登録時に入力した住所や氏名などの情報が正しい内容であることをクラウドワークス事務局に証明してもらう手続きです。本人確認手続きは、免許証やパスポートといった公的証明書をイメージスキャナやデジタルカメラで撮影して、専用の申請ページからアップロードするだけで済みます。コピーした書類を郵送したりしなくてよいので手間いらずです。

クラウドワークス事務局は、申請者の公的証明書の内容とプロフィールに記載の情報を照らし合わせて相違がなければ本人確認完了の処理をします。もし、転居などで住所が変わった場合は、再度本人確認手続きをします。

本人確認手続きは、プロフィール編集ページから本人確認書類提出の項目をクリックします。ファイルをアップロードする画面が表示されますので、撮影した公的証明書の画像ファイルを選択します。最後に、「本人確認書類を提出する」ボタンをクリックすれば完了です。不備がなければ後日、事務局から本人確認処理をした旨の連絡が届きます。そして、自分の公開プロフィールページの左側に、本人確認済みのマークが表示されます。

 

プロジェクト・タスク・コンって何?

登録関連の作業を終えたら、次は仕事の進め方について理解しておきましょう。見慣れない横文字の専門用語がいくつも出てきますが、クラウドワークスで在宅ワークを始めるために必要な知識です。ここでしっかり身につけておきましょう。

クラウドワークスでは、プロジェクト、タスク、コンペという3種類の仕事方法が用意されています。どの方法を選択するかは発注者が決めます。

  • プロジェクト

発注者(クライアントといいます)と契約を結んで仕事を請け負う方法です。仕事を受託したい人(メンバーといいます)は募集内容を見て、自分ができる仕事であれば応募します。そして、発注者と条件交渉をして合意できれば契約をします。応募者が複数いたり、条件があわないときは採用されない場合があります。

プロジェクト

  1. 契約しての仕事
  2. 本格的な仕事が多数
  3. 実績がつくと直接依頼も

 

  • タスク

契約を行わず、即仕事を引き受けられる方法です。単発の作業に用いられます。仕事内容を確認して作業開始手続きをすると専用のページに進み、指示に従って作業をこなします。最後に完了手続きをとると納品されます。発注者が検収して問題がなければ作業が完了し、報酬が支払われます。

タスク

  1. 契約不要で即作業開始
  2. 単発で仕事がこなせる
  3. 初心者に最適
  • コンペ

コンテストと同じで、応募者が依頼内容に沿った作品やアイデアを提出する方式です。応募締切後、発注者は選考を行い、最も意向にあう作品を提出した人に報酬を支払います。コンペは主にロゴデザインなどのプロ向けの仕事に多いですが、事業内容の提案や会社のネーミングといった、専門技能を必要としない募集もあります。

コンペ

  1. 作品を仕上げて応募
  2. 採用者に報酬が支給
  3. 一人で複数応募も可能

クラウドソーシング初心者は、契約手続きが不要なタスクの仕事から始めるのがおすすめです。慣れてきたらプロジェクトの仕事に挑戦してみてください。コンペはプロ向けが大半で、気軽に参加しやすい案件では応募者が殺到し、高倍率の懸賞並に当選が難しいです。採用されるのはかなり大変ですので、それをふまえた上で応募してください。

 

固定報酬制・時給制・マイルストーン払いとは?

仕事を引き受けるときに確認しておかなければならないのが、報酬の種類です。クラウドワークスでは、固定報酬と時給制の二つの支払い方式があります。また、固定報酬では段階的に報酬を受け取れるマイルストーン払いがあります。それぞれについて詳しく解説しましょう。

  • 固定報酬制

仕事の報酬を一括して支払う方式です。募集時の提示金額をふまえて条件交渉を行い、最終的な金額を決めます。ほとんどの仕事は固定報酬制で支払われます。

  • 時給制

アルバイトやパートでの仕事と同じように、作業報酬を時間単位で支払う方式です。時給制では専用のタイムカードシステムを用いて勤務時間の管理をします。パソコンで作業している時間を、ネットを利用して自動集計し、完了時に作業に費やした時間分の報酬が支払われます。

  • マイルストーン払い

固定報酬制の仕事では、報酬の受け取り方として一括払いのほかに、作業状況に応じて段階的に報酬を受け取れる方法があります。この受け取り方法をマイルストーン払いといいます。マイルストーン払いは、たとえば数をこなす作業の場合、半分を納品した段階で報酬の半分を受け取りたいときなどに用います。

マイルストーン払いは、発注者が募集時に設定している場合がありますので、応募前に確かめておくとよいでしょう。もし設定がないときは、応募時に自分で設定するか、契約前に発注者に設定を依頼します。大がかりな仕事を引き受けるときは、マイルストーン払いでの支払いをしてくれるかどうか、発注者に相談しておくとよいです。

※手数料について

クラウドワークスでは、仕事が完了したときに報酬の一部を手数料として徴収します。支払われた金額を見て、契約した報酬より少ないと思いがちですが、手数料が天引きされているのです。手数料や料率については後述します。

 

仮払い(エスクロー)のしくみを理解しておこう

クラウドワークスを利用する上でとても重要なのが、報酬の仮払い手続きです。仕事を引き受ける前に、必ず仮払いのしくみを理解しておきましょう。

クラウドワークスでは、発注者は仕事を依頼すると、先に報酬をクラウドワークス事務局に仮払いしなければなりません。報酬をクラウドワークス事務局に預託して、受注者へ報酬が確実に支払われるようにするためです。この仮払い手続きをエスクローといいます。エスクローという用語と手続きは、必ず覚えておいてください。

仮払い手続きがしてあれば、納品後に発注者が支払い手続きをせずに持ち逃げしても受注者に損害はありません。報酬は事務局に支払い済みのため、事務局に問い合わせれば支払いの対応をしてくれます。クラウドワークスを利用していると、報酬は発注者から直接支払われているように見えます。実際は、報酬は先払いされていて、クラウドワークス事務局を介して受注者に支払われているのです。

タスクやコンペの仕事では募集時に仮払いが済んでいるため、仮払い手続きを意識する必要はありません。プロジェクトの仕事をするときには注意がいります。プロジェクトの仕事の場合、報酬の仮払いは契約成立後に行います。仮払いを確認するまでは絶対に納品しないようにしてください。

[募集・契約時]→発注者→仮払い(エスクロー)→<報酬>→支払い→[納品・検収後]

 

「ありがとう」ボタンはどんなときに使うの?

クラウドワークスのサイトを見ていると、利用者のプロフィール画像の下 に「ありがとう」というボタンがあります。これはいったいどんなときに使 うのか最初はわからず疑問に思います。

「ありがとう」ボタンの明確な使い方は決まっていませんが、相手に感謝 の気持ちを伝えたいときにクリックします。たとえば次のようなときです。

・契約した仕事が気持ちよくできたとき、発注者へ感謝の気持ちを伝えたい。 

・質問や問い合わせをしたときに、先方の丁寧な応対にお礼をしたい。

逆に、自分自身が「ありがとう」の感謝を受けるときがあります。たとえば、プロジェクトやコンペに応募したとき、採用結果にかかわらず応募へのお礼として、発注者が「ありがとう」ボタンを押して気持ちを伝えてきます。

「ありがとう」ボタンは、クリックすると自分がボタンを押したことが相手に伝わります。誰が「ありがとう」のボタンを押してくれたのかを確認したいときは、ページ右上にある鐘のマークをクリックします。また、マイページ上でも通知が表示されます。

「ありがとう」ボタンは感謝の気持ちを伝える目的以外で押すと、相手に違和感や、不気味な印象を与えます。たとえば、自分を売り込もうと、仕事の募集を出している人へやみくもに「ありがとう」ボタンを押して伝えるのは好ましくありません。ぶしつけな営業行為が嫌がられて、こちらからのメッセージなどを遮断するブロック機能を行使されることもあります。「ありがとう」ボタンの自分本位な使い方は逆効果につながりますので注意してください。

ありがとうボタン

「ありがとう」を伝えましょう!クリックすると相手に伝わる

 

サイトの使い方がわからないときは

クラウドワークスに登録して間もない頃は、サイトの利用方法でわからない点がたくさんあります。そのようなときのために、クラウドワークスが用意しているガイドやマニュアルの参照方法を覚えておくと、いざというときに役立ちます。

クラウドワークスのサイト内には、次の3つの資料があります。

  • はじめての方へ

クラウドワークスを初めて利用する人のために、作業手順のおおまかな流れを解説しています。

  • ご利用ガイド

クラウドワークスの利用マニュアルです。発注と受注の手順をタスク、プロジェクト、コンペごとに解説しています。

  • よくある質問

利用のルールや、発注・受注の際に知りたい情報をQ&A形式でまとめてあります。キーワード検索で該当する項目も見つけ出せます。

これらを利用するには、クラウドワークスの各ページ上部にある「?」ボタンをクリックして、参照したい項目を選択するか、最下部にある「サポート」の項目をクリックすると閲覧できます。また、利用規約は「会社情報」の項目にあります。

使い方がわからないときは

クリックしてメニューを表示またはサポートの中から選択→利用規約

 

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