8/12 【2~4日目】書く副業の始め方

2日目まずは結論から伝えよう

文章を読みたいからネット検索をした……という娯楽目的の読者は少数派です。

あなたが本書を手にとってくださった理由も、文章を読むためではなく「副業の始め方を知りたいから」ではないでしょうか?

そして、情報収集を目的とする読者、とくにネット記事の読者は「早く結論を知りたい」と考える傾向にあります。よって、ネット記事を書くときは結論(今から解説することの要点)から書き始めることが、読者への配慮だと言えます。

たとえば、読者へ副業ライターは稼げるのだと伝えたいなら、前置きは最小限にして「副業ライターは稼げます」と要点から伝えると良いでしょう。

おすすめの炊飯器を3つ紹介したいなら、同じように「おすすめの炊飯器は3つあります」と書き始めれば良いのです。

私たちは、学生のころ起承転結を守って書くことを教わりますが、ネット記事は結から書いたほうが読者を引きつけられます。また、結から書き始めることで読者は話の全体像を理解しやすくなるのです。

ネット記事においては、早々にネタばらしをすることが読者への親切にっながりますから「基本的には結論から伝える」と覚えておいてください。

 

今日の課題

『2日目まずは結論から伝えよう』の全文を書き写してください。

ちなみに、本書は『○日目○○をしよう』の部分で要点を伝えており、読者を常にリードして話を進めるように意識しています。

 

3日目納得させる文章を書こう

結論を書いたあと、結論を補足することで文章は完成へ向かいます。「副業ライターは稼げます」と伝えても、読み手は「そうなんだ。なんで?」と疑問符を浮かべてしまいます。

述べた結論が一般常識でない限り、結論単体で納得してもらうことは難しいでしょう。ですから、読者に「なるほど、そういうことか」と思ってもらうためには、結論に納得感を与える補足情報が必要なのです。

・どんな仕組みで稼げるの?

・本当に副業でも稼げるの?

・稼いでいる実例はあるの?

このような疑問に対して補足があれば「副業ライターは稼げます」という主張に納得感が生まれます。

一例として、簡単に各疑問の補足情報を()に入れてみました。

・どんな仕組みで稼げるの?(Webライターはこんな仕組みで稼げます)

・本当に副業でも稼げるの?(仕事は在宅で完結するため隙間時間でも……)

・稼いでいる実例はあるの?(私の一番弟子は副業収入が月0万円ほど……)

稼げる理由や根拠、具体例があると、主張は一気に信びょう性を増します。

まず結論を示し、結論を補足する解説を述べる書き方は「逆三角形」や「PREP法」と称されます。

今、それぞれの型を覚える必要はありませんが、逆三角形とPREP法がどのような順番で論理を展開する方法なのか簡単に紹介します。

・逆三角形(結論→解説→必要に応じてさらに補足)

・PREP法(結論→理由→例示→結論)

それぞれ、詳しい解説は過去に公表した著作にも書いていますが、最初から型にとらわれすぎると不自然なライティングスキルが身につく懸念もあります。

よって、現段階では「結論から書き始めて、必要に応じて理由や根拠、具体例を足していく」という大枠のルールだけ覚えれば十分です。

 

今日の課題

『3日目納得させる文章を書こう』の全文を書き写してください。

実は本書も「章のタイトルを結論として、各章の中身がタイトルを補足説明する構造」となっています。

結論から述べることで、今から何を学ぶのかイメージしていただき、順を追って深掘りする流れになるように工夫しているの。で、二度目、三度目と再読する機会があれば観察してみてください。

 

4日目箇条書き・図表を使おう

文章は、いくつもの情報を同時に並べることが不得意です。試しに、革財布を販売する国内ブランドをいくつか紹介してみます。

■おすすめの革財布ブランドを紹介する文章

革財布を販売する、おすすめの国内ブランドはaniary(アニアリ)・FARO(ファーロ)・GANZO(ガンゾ)・万双・土屋鞄製造所・WILDSWANS(ワイルドスワンズ)・yuhaku(ユハク)の7つです。

同時に情報を並べると、それぞれの項目を把握しづらいと感じませんか?

一方、ブランド情報を箇条書きにしたものはどうでしょうか。

■おすすめの革財布ブランドを紹介する文章(箇条書きあり)

革財布を販売する、おすすめの国内ブランドはつぎの7っです。

・aniary(アニアリ)

・FARO(ファーロ)

・GANZO(ガンゾ)

・万双

・土屋鞄製造所

・WILDSWANS(ワイルドスワンズ)

・yuhaku(ユハク)

これらの国内ブランドは、いずれも製品の質が高く……

 

箇条書きを使わずに情報を並べたとき、箇条書きを駆使して情報を並べたとき、どちらのほうが各項目を把握しやすいと感じましたか?

私自身は、同時に並べる情報が3つを超えるあたりから、箇条書き形式を使ったほうが読みやすくなると考えています。手軽に取り入れられるテクニックなので、ぜひ参考にしていただければと思います。

ただし、箇条書きも万能ではありません。たとえば、つぎのように1箇条あたりの情報量が多い場合、箇条書きでは十分な読みやすさを得られません。

・いちご:色は赤。味は甘い

・ぶどう:色は紫、または緑。味は甘い

・りんご:色は赤。控えめな甘さ

・れもん:色は黄。酸っぱい

・きうい:色は緑。甘酸っぱい

ただ果物の種類を並べるだけではなく、色や味といった情報が加わることにより、一目で各項目を把握しづらくなっているのです。

このような場合、箇条書きよりも表のほうが情報を整理して伝えやすい可能性があります。

便宜上、本書では画像作成ツールにより作った表を貼りつけていますが、Googleドキュメントなら「表」という機能を使うだけで、簡単に表を作成できます。

いくつもの情報を同時に並べるときには、まずシンプルな箇条書きの挿入を検討し、それでもまとまらないなら表を使ってみてください。この工夫だけでも、ずいぶんと読みやすい記事を書けるようになります。

 

今日の課題

『4日目箇条書き・図表を使おう』の全文を書き写してください。

箇条書きはGoogleドキュメントの「箇条書き」の機能を使い、図表部分は「表」の機能を使って挿入します。

Googleドキュメントの場合、箇条書きと図表はつぎの手順で挿入できます。

・上部ツールバーから「箇条書き」を選択

・ツールバーから「挿入→表」を選択

※本書の執筆時点

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