8/17 【5日目~】書く副業の始め方

5日目余白のある文章を書こう

余白のない窮屈な文章は、読者に「この文章を読むのは大変そう」と思わせます。

結果として、より読みやすい記事を見つけるために、読者は別のサイトへ移動してしまうのです。

余白のない、ある文章をそれぞれ用意したので、見比べてみてください。

■余白のない文章

空行や平仮名、鍵括弧や読点(、)を駆使して、見た目の窮屈さを解消した文章を余白の在る文章と定義します。窮屈な印象の文章、つまり余白の無い文章は読み下しに労力を要する為、読者によっては「読み辛い文章だ」と言って、内容に関係なく記事から離脱する要因になるのです。特別な理由が無い限り、文章には余白を入れるように意識しましょう。

■余白のある文章

空行やひらがな、かぎ括弧や読点(、)を駆使して、見た目の窮屈さを解消した文章を「余白のある文章」と定義します。

窮屈な印象の文章、つまり余白のない文章は読み下しにエネルギーを使います。そのため、読者によっては「読みづらい文章だ」と言って、内容に関係なく記事から離脱する要因になるのです。

特別な理由がないなら、文章には余白を入れるように意識しましょう。

どちらが読みやすいか、というのは読者の性格にも左右されますが、長文になるほど余白のある文章が読みやすいと判断される傾向にあります。

余白のある文章を書くにあたって、意識した点はつぎの3つです。

・ひらがなの割合を増やした

・空行(何もない行)を使った

・音読したときに息継ぎをする場所へ、かぎ括弧や読点(、)を入れた

これらのポイントを意識するだけでも、ずいぶんと読みやすい文章に変身しますから、今日までに解説したテクニックとあわせて活用してくださ

 

今日の課題

『5日目余白のある文章を書こう』の全文を書き写してください。

 

6日目言葉選びはわかりやすく

書き手、読み手のあいだには、必ず知識量のギャップが生じます。あなたが普段から使う言葉、知っている情報は「読者にとっての常識」ではない可能性があるのです。

たとえば、あなたがWebライター未経験者なら、本書の内容には未知の情報が多く含まれていたはずです。

・へえ、そうなのか

・そういうやり方があるんだ

・なるほど。文章はそうやって書くのか

こう感じてくださった場所が、いくつかあるかと思います。これこそ、書き手(私)にとっての常識が、読み手(読者の皆さん)にとっての常識ではないことの一例です。

ですから「自身の常識は、読み手の常識」という前提のもと文章を書くと、読者に何も伝えられない場合があります。結果、読者をつぎのように困らせてしまう可能性があるのです。

・これはどういう意味?

・難しくて理解できないな

・私向けの記事ではなさそう

情報収集を目的とする読者は「すばやく、楽に、正しい情報を手に入れたい」と(潜在的に)考えている傾向にありますから、ネット記事を書くにあたり言葉選びはわかりやすさを重視しましょう。

具体的には、つぎのポイントを意識してみてください。

・その言葉は中学生でも理解できそうか(中学生までは義務教育であるため)

・複数の意味に捉えられる言葉ではないか

・読者に「〇〇意味」と調べさせないよう、用語を補足できているか

ここまで配慮できると、読者に「この記事は不親切だな」と思われる回数が減ります。

 

今日の課題

『6日目言葉選びはわかりやすく』の全文を書き写してください。

 

7日目書いた文章を読み返そう

思うに、文章がうまくなるタイミングは4つに分類できます。

①自分の文章を読み、分析しているとき

②他人の文章を読み、分析しているとき

③自分の文章に対し、意見をもらうとき

④他人の文章に対し、意見を述べるとき

1~6日目に実践していただいた模写は、どちらかと言うとるに近い行動です。

ただ、2を繰り返すだけでは文章の上達が頭打ちしますから、皆さんには今後「書いた文章を読み返す」を新たな習慣としていただきたく思います。

文章の読み返しを習慣化していただくために、二週目の課題はやや趣旨を変えています。二週目は本書の模写ではなく、ご自身で文章を書き上げていくことを課題として設定しました。

ですから「自ら文章を書いて、読み返す」ところまでを1セットとして取り組んでみてください。

一週目に身につけた知識を生かし、自らの文章の分析を習慣化すると、文章力は必ず向上します。必ず……と断言できるほど、血肉になりやすい行動ですから、面倒だと思わずに実践してみてください。

その面倒さを越えるからこそ、運ではなく実力で副業収入を得られるのだと補足しておきます。読み返す際、とくに注意深く見るべき点はつぎの5つです。

①主部と述部がかみ合っているか

②同じ文末が続いていないか

③同語反復になっていないか

④言葉の意味を誤って使っていないか

⑤言葉の漢字・ひらがなが統一されているか

それぞれ、どのような点に注目すると良いのか解説します。

①主部と述部がかみ合っているか

主部(〇〇は)と述部(00である)がかみ合っていないことを「文がねじれている」と表現します。

つぎのような文はねじれているものの一例です。

「佐々木君と私は友達で大学生です」「米一合の炭水化物は、0gの炭水化物が含まれています」「今日着ている服はお気に入りの緑色です」「私の日課はスポーツジムでトレーニングをします」

たとえば、一文目は「佐々木君と私は」から始まったものの、うまく着地できていないと感じませんか?

普段、誰かと話していて「〇〇さんと〇〇さんは友達で大学生です」などと言わないはず。うまく着地させたいなら、要素を減らしたり順番を変えたりして、意図がぼやけないように工夫する必要があります。

「佐々木君と私は友達です。二人とも大学生です」

こうすると、二人の関係性を正確に言いあらわせます。二文目は「米一合にはOgの炭水化物が含まれています」、あるいは「米一合に含まれる炭水化物はOgです」と書き換えれば、すっきりと意味が伝わります。

ここまで極端なものだと気づきやすいのですが、一文が長くなるほどねじれを見つけづらくなりますから、文章を読み返す際は主部と述部を探し出して、両者をつなげたときに意味が通るか確認しましょう。

②同じ文末が続いていないか

「~です。~です。〜です」や「~ます。~ます。~ます」のように同じ文末が続くと、稚拙な印象を与える文章になります。読み手によっては、リズムが悪いとか退屈だと感じる場合もあります。

とくに敬体(ですます調)は文末の書き分けが難しいと言われるため、左記を参考にして、文末の言い回しを書き分けるよう意識してみてください。

・~です

・~ます

・~ません

・~しました

・~ください

・~ましょう

・とのこと

・~というもの

・しておきます

・体言止め(文末を名詞、代名詞で終える形)

③同語反復になっていないか

同語反復(トートロジー)とは、述べても意味のない言葉の繰り返しです。

詩や小説など、アートの世界では同語反復を使う場面もありますが、情報を早く正しく伝えるためのネット記事において、無意味な言葉の繰り返しは厳禁です。

「富裕層は、お金持ちである」「減価償却とは、減価を償却することだ」「時間をかけたくないなら、時間をかけないようにすべき」

経験上、言葉で説明しづらいことを文章にするとき、あるいは十分に構造を理解できていないものを解説するときに同語反復を使ってしまいがちです。

読み返した際に「これは何の説明にもなっていないのでは?」と思える文章を見つけた場合、同語反復となっているケースがあるため表現を再考してみてください。

④言葉の意味を誤って使っていないか

普段、何気なく私たちが使っている言葉のなかには、本来の意味とは違って解釈されたまま使われているものもあります。

誤用が普及したために一般的な解釈として認められることもありますが、ライターは文

たとえば、左記の例文もそれぞれ一か所ずつ誤りが混ざっています。

「くだらないダジャレに失笑した」

「数学の成績はダントツの最下位である」

「依頼内容の規模が大きく、彼は役不足に感じた」

失笑は「あきれて笑えないこと」をあらわす際に使われていますが、もともとは「笑いを我慢できずに吹き出すこと」をあらわす言葉ですし、ダントツは「二位と大差をつけての一位」をあらわしており、他より著しく結果が悪いことに対して使う言葉ではありません。

役不足は「その人の能力に対して役目が軽すぎること」をあらわすため、謙遜の表現としては不適切です。

誤用をゼロに近づけるためには「これは絶対にこの意味であっている」と確信をもてない言葉と出会ったとき、すぐに意味や使い方を調べる意識が求められます。

面倒に思うかもしれませんが、一度調べておけば「これは誤用しがちな言葉だ」とすぐ思い出せるようになりますから、知識の深い(格好の良い)大人になる一歩と思って習慣化することをおすすめします。

⑤言葉の漢字・ひらがなが一されているか

とくに意図がないにもかかわらず、記事のなかで漢字・ひらがなの表記が統一されていない状態は不自然です。人物画の右目と左目が、それぞれ違うタッチで描かれているようなものです

実際には絵ほど違和感を覚えるものではありませんが、統一感のあるコンテンツほど洗練された印象を与えられますから、いわゆる「プロっぽい 文章」を目指すなら表記の統一にも意識を向けるべきでしょう。

 

今日の課題

『7日目書いた文章を読み返そう』の全文を書き写してください。

また、今日から「書いた文章を読み返す」を習慣化し、本書の課題にとどまらず本業やプライベートで文章を書いた際、その文章がより良いものにならないか……という視点を持つように心がけていただきたく思います。

 

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