FXプロトレーダーになる方法
FXプロトレーダーになる方法
FXでプロトレーダーを目指す人のためのロードマップです。
初心者時代の過ごし方や、兼業トレーダーの注意点、起業方法などを具体的に解説しており、これ1冊で副業トレーダーから専業トレーダーになるまでの道筋が分かります。
また、FXに関連する税金の話や、節税のコツなども解説しています。
【第1章初心者時代にやること】
それではまず最初は、FX初心者の方や、まだ思うように勝てていない方が、これからプロトレーダーを目指す上で絶対にやっておくべきことをご紹介します。
初心者時代のテーマは、「生き残る!」ことです。
勝てない時期の苦しさは痛いほど分かります。ですが初心者の頃にしかできない失敗や経験もあるので、この時期を大切に過ごす方法をご紹介します。
1.トレード資金を貯める
【1.トレード資金を貯める】
まずはトレード資金を貯めましょう。頑張って働くということです。
「え?画期的な手法を教えてくれるんじゃないの?」「貯金かい!」と思った人もいるかもしれません。そうです。やはり、まずは目の前にある本業を頑張ることが第一です。
FXトレードをするためには、証拠金となる元手が必要です。この元手は多ければ多いほど良いです。選択肢が広がり、より有利な勝負ができるからです。
FXに限らず、株や仮想通貨、不動産など、投資(投機)全般に言えることですが、お金持ちの方が絶対的に有利です。お金はお金があるところに集まります。資本主義社会は、お金持ちはますますお金持ちになるようにできています。
確かにFXは、レバレッジを掛けることで、少額からでも成り上がることが可能です。そこがFXの醍醐味でもあります。ですがやはり元手は多いに越したことはありません。
元手が少ないうちは、FXで稼げる金額もたかが知れているので、トレードを頑張っても効率が悪いです。そんな中、「こんな利益じゃ我慢できない!」とシビレを切らしてより大きく稼ごうと思うと、ハイリスク・ハイリターンの勝負をせざるを得ず、破滅の道へとまっしぐらです。
例えば、「FXで10万円稼ぎたい」とします。元手が1万円しかない場合、ハイレバハイリスクの勝負に出て、11倍にしないと10万円は稼げません。
ところが元手が100万円あれば、1.1倍にすれば10万円稼げます。
このように、同じ獲得利益でも、元手が多ければ多いほど簡単です。
ですから、元手が少ないうちは、働いて元手を作ることが先決です。
10万円用意するのか、20万円用意するのか、50万円用意するのかは、人それぞれです。
ちなみに私は20万円でFXに参入しました。
どこまで貯めるかという目安は、「働いて稼ぐのと、FXで稼ぐのと、どちらが早いか?」を基準に考えます。少額のうちは働いて稼いだほうが早いはずです。ですが証拠金を増やしていくと、エントリーできるロット数が増えていくので、労働収入では手が届かない金額を獲得できるようになります。そこからがFXの本領発揮です。
働いて作った元手を使って、働くだけでは絶対に手に入らない額を稼ぐことを目指すというのが、FXの理想形なのです。
もうすでに貯金があるという人は、「失っても大丈夫」という余剰資金をトレード資金に回しましょう。
おすすめの資金管理術としては、1つの口座に全額突っ込まないことです。
FXは予期せぬ乱高下などに巻き込まれて、思わぬ損失を被る可能性があります。
例えばトレード資金が50万円あるとしたら、30万円、10万円10万円に分けておきます。
もし万が一口座の一つが吹っ飛んでも、「自分にはまだ命綱の資金がある。まだトレードできる。」というメンタルを保っておくことは大切です。
なお、貯金額以上のクレジットカード入金や、借金でトレードするのは絶対にやめましょう。「絶対に負けられない」というプレッシャーから、焦りが焦りを呼び、勝てるところも勝てなくなり、泥沼にハマります。
FXのメリットは、「負けても0以下にはならない」というところにあります。強制ロスカットシステムがあるからです。自分で借金をしない限り、マイナスにはならない戦いが保証されているのです。それなのにも関わらず、マイナススタートの戦いで挑むのは、完全に間違った道です。
まずは、働いて稼ぐ。その自分のお金でトレードする。というのがスタートラインです。
2.稼ごうとしないで経験を積む
【2、稼ごうとしないで経験を積む】
いきなりFXで稼ごうとしてはいけません。初心者のうちは、まずは経験を積むことが優先です。
なぜいきなり稼ごうとしてはいけないのかというと、FXの世界は初心者がいきなり稼げるほど甘くないからです。
もちろん、上がるか下がるかは二分の一なので、運よくいきなり稼げてしまうこともあります。ですがいきなり稼げたということは、紙一重の差で、いきなり失う可能性もあるということです。なぜならFXにはさまざまな壁や落とし穴が存在するからです。
どんなに本などで予習していても、自分で身をもって経験しないと分からないことはたくさんあります。例えば「損切りは大切だ。」と頭では分かっていても、実際にコテンパンに負ける経験をしないと、本当の意味で骨身に沁みることはありません。
子供に「熱いから触っちゃダメだよ。」と言っても、実際に触ってみてヤケドをしないと理解できないのと同じです。
今現在プロとして活躍しているトレーダーも、誰もが初心者時代は大失敗を経験しているはずです。
一回も失敗せずにプロになった人を見たことがありません。誰もが泥水をすする悔しい経験を何度も味わっているものです。私も何度も何度も打ちひしがれてきました。
ですがこのような経験が大切です。なかなか勝てない、お金が増えない、という時間はツライということはよく分かります。ですが「勉強代」だと思って乗り越える必要があります。
このような経験は初心者にしかできません。失うものがないからです。
運よく、失敗をすることなく大金を稼げてしまったとします。これは運の悪いことです。ちょっとした失敗が、取り返しのつかない失敗に繋がる可能性があります。
初心者時代に扱っていた金額なんて、スキルが身に付いた将来の自分なら、一瞬で取り返せます。
FXではそのような長期的な視野を持つことが大切です。そのためにも、初心者時代は「稼ごうとする」のではなく、将来のための経験を積むという意識でFXに取り組むことが大切なのです。
3.勝っている人の真似をする
【3、勝っている人の真似をする】
初心者のうちは、勝っている人の真似をしてください。
学ぶとは「真似ぶ」が語源だと言われています。要するに、成功している人の真似をすることが、最高の学習だということです。
FXで成功するということは、何も、「前人未到の偉業を達成してください」と言われているわけではありません。幸いなことに、FXには先駆者がいます。学ぶべき人がたくさんいるということです。
初心者時代は勝っている人の真似をして、スキルを徹底的に盗みましょう。
ここで注意したいこととして、単なるミラートレードをすれば良いということではありません。
エントリーや決済だけ真似をしていても、本当のスキルは身に付かないからです。
それではまるで問題集の答えを丸写ししているのと同じです。いざ問題を解こうと思った時に、手も足も出ません。大切なのは、問題の解き方です。
FXも同じで、「なぜそこでエントリーしたのか」「なぜそこで決済したのか」という行動の背景や、思考を学ぶことが大切です。
確かにミラートレードで勝てたら苦労しません。「思考や本質など興味ない。勝てればそれでOK。」という考えもあるかもしれません。ですが一生ミラートレードが続けられる保証はありません。その人がいなくなったら、FXができないということになってしまいます。これではプロになれるわけがありません。
「真似ばかりしていて、オリジナリティがなくてもいいのか?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。ですが、初心者や勝てない間は「オリジナリティ」を求める必要はありません。むしろ、オリジナリティという名の「個人の感覚」は邪魔です。感覚だけで勝てたら誰も苦労しません。
まずは徹底的に真似をしましょう。真似をした先に、初めてオリジナリティが出てきます。
では「どんな人を真似すればいいのか?」という問題ですが、これは正解はなく、「自分のフィーリングに合った「人」が一番です。FXの取り組み方は十人十色ですから、色々なトレーダーの情報を取り入れて、色々試してみるしかありません。
そのような試行錯誤を繰り返すことも、初心者時代では大切な経験になります。
4.ゼロにしない
【4、ゼロにしない】
有名な投資家ジョージ・ソロスの名言に、「まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。」という言葉があります。「生き残る」というのは、証拠金をゼロにしないということです。
初心者のうちは、絶対に証拠金をゼロにしないことを目標にして、訓練してください。
ゼロにしているうちは、金額の大小に関係なく、絶対にプロにはなれません。
10万円を0にしてしまう人は、1億円あっても0にしてしまうことでしょう。
手法が悪いのか、資金管理が悪いのか、メンタルが悪いのか、原因はさまざまあると思います。それらを探し出して次に活かします。
ゼロにしてしまったら、働いてトレード資金を貯めるところからリトライしてください。
逆に言えば、ゼロにしなくなった時がトレーダーとしてのスタート地点です。ゼロにさえしなければチャンスはあるからです。
証拠金というのは、いわば生産工場です。どんなに損害を被っても、工場が稼働している限り、またやり直しができます。
ですが完全に工場が失われてしまったら、何も生み出せなくなってしまいますから、ゲームオーバーです。
初心者の頃は稼ごうとするのではなく、「証拠金をゼロにしないゲーム」だと思って取り組むべきです。極論、ゼロにさえしなければ何をしても良いのです。
もちろん、ゼロ (全損) しないためには、証拠金が減ってきてしまった場合は、 ロットを減らす必要が出てきま す。 「ゼロにしない」 という訓練をするということは、そのようなロット管理や資金管理も身につくということで す。
これができるようになれば、どんな金額の資金を扱っても、増やしていくことができます。
5.マイルールを作る
【5、マイルールを作る】
以上のように、経験を積んでくると、「こういう時は、こうしたほうがいい。」という経験則が出てきます。これらをまとめていくと、「マイルール」が完成します。
例えば私には、「両建てはしない」というルールがあります。
初心者時代に、高値掴みの含み損ロング、安値掴みの含み損ショートで捕まってしまい、身動きが取れなくなってしまったことがあります。
両建ては、良いところでロングを決済、良いところでショートで決済、という、往復ビンタで勝てないと生き残れません。非常に難易度とリスクが高い行為であり、単なる損切りからの一時的な逃げでしかありません。
その後も何度も両建てで失敗した経験から、私には「両建てはしない」というマイルールがあり、今でも両建てはしません。もちろん「マイルール」であり、両建てをするトレーダーさんを否定しているわけではありません。マイルールは人それぞれです。
他にも、
・リベンジトレードはしない。
・1分足で右往左往しない。
などのマイルールがあります。
マイルールは、改善していき、日々磨いていきます。
ここまでの話をまとめると、
「経験を積むことを優先する」
「ゼロにしない訓練をする」
「勝っている人から学ぶ」
「マイルールを作る」
ということですが、これだけでも、最低でも数ヶ月はかかる作業です。
多くの人が、FXで稼げるようになるまで何年もかかるのは、当然のことです。
ですが考えていただきたいのが、どんなジャンルであれ、プロになるためには長い時間と努力が必要です。
そう考えるとFXのプロというのはチャンスが平等であり、目指す価値があります。
6.自分に合ったスタイルを 見つける
【6、自分に合ったスタイルを見つける】
自分に合ったトレードスタイルを見つけましょう。
まずはトレードをするときのポジション保有時間です。代表的な区分は次の3つです。
1、スキャルピング・・・短期決戦型。数秒から数分で決済。
2.デイトレード・1日でトレードを終える。数十分から数時間で決済。
3、スイング・・・オーバーナイトで数日から数週間保有する長期決戦。
これらは一長一短です。全て自分で試してみて、自分に合った時間でトレードすべきです。なぜなら人それぞれ性格が違うからです。
例えば私で言えば、デイトレーダーです。それも、どちらかというとスキャルピングに近い短期型のデイトレーダーなので、造語で「デイスキャ」などと自称しています。
スキャルピングだと、慌ただしい動きに対応することに神経を使うため、体力的・精神的に消耗してしまいます。また、時間と労力がかかるので、まるで「労働」をしている気分になってしまい、それではFXの意味がないという考えから、私には合いませんでした。
次にスイングですが、大きい値動きの波を狙うため、許容損失も大きくする必要があり、小さいロットでしかエントリーできません。そうすると、せっかく波に乗れても利益が小さいので、個人的には損した気分になってしまい、合いませんでした。
また、大きな波の中には、小さい波もあります。せっかく利益が乗っても、次の波でその利益が減ることがあります。その含み益が減っていく時間に耐えることができず、続けられませんでした。
このように、私は「疲れるのは嫌い」だが「含み益が減るのも嫌い」で「短期的に結果が出る」ことが理想という性格でした。よって、デイトレードですが、マイナスになるくらいならすぐに決済して逃げる、という短期決戦寄りの今のスタイルになりました。
これは、色々試してみて、自分にフィットするものを見つけるしかありません。
次に、「資金管理」です。どのくらいの金額がちょうどいい金額なのかは人それぞれなので、探る必要があります。
例えば「1万円の損切り」と言っても、痛くも痒くもない人もいれば、断腸の思いの人もいるでしょう。
ですから「○ロットでトレードする」「○万円では絶対損切りする」などという資金管理のルールは自分で見つけるしかありません。
よくある資金管理方法として、「2%ルール」というものがあります。含み損が証拠金の2%になったら損切りする
というものです。例えば100万円の証拠金であれば、マイナス2万円が損切りラインということです。
ですがこれも、人によって2%の価値が違うので、万人に通用する手法ではありません。
1%で限界の人もいれば、50%のマイナスでも平気な人もいます。
そこでおすすめな資金管理方法としては、損切り額から逆算することです。
まずは自分が許容できる損切り額を見つけます。損切りとなっても、「まあ仕方ないか」とメンタルがブレることがない額です。
例えば、1万円の損切りが許容額だとします。
エントリーポイントを見つけたら、損切りの位置を決めておきます。
損切りポイントまでの距離が20pipsだとしたら、5万通貨でエントリーできます。
損切りポイントまでの距離が50pipsだとしたら、1万通貨でエントリーできるということです。
こうすることで、どこでエントリーしたとしても、同じ損切り額になります。
このように資金管理をすることをおすすめします。
20pips x 5万通貨 =1万円
よって5万通貨でエントリー
この手法の良いところは、損切りが近ければ近いほど、ロットを大きくでき、狙える利益も大きくなるというこ
とです。よりエントリーを洗練させれば、みるみると資金が増えていく手法になります。
この許容金額は自分で決めるしかなく、経験を積まないと分からないことです。
私の話で言うと、初心者時代は10万通貨でトレードをしていました。これは10pipsで1万円が動く量です。
ですが私は含み損が2、3万円になるとパニックになってしまい、損切りができずにお祈りになってしまう一方で、含み益が5000円や1万円になると焦ってすぐに利確してしまっていました。
明らかに、資金量が多すぎです。その後、色々試した結果、1、2万通貨で2~3千円くらいのトレードがちょうどよいことがわかり、しばらくはそのロットでトレードしていました。
ロットが少なすぎてもダメです。私はこのように2~3千円くらいがちょうど心地よい金額でしたが、これが100円、200円になると、「どうでもいいか」「めんどくさい」となってしまい、雑になってしまいました。
あくまで、多すぎず少なすぎずの、ちょうど良い資金量を見つけて、管理することが大切です。
7.メンタルを鍛える
【7,メンタルを鍛える】
FXはメンタルが結果を大きく左右する戦いです。
なぜなら人間はお金を目の前にすると合理的な判断ができなくなる生き物だからです。
メンタルを鍛える方法は、ズバリ一言で言うと「慣れ」です。要するに、練習するということです。人間は何事も練習が大切です。今当たり前にできることでも、最初の頃は失敗を繰り返しながらひたすら練習したはずです。
私も最初の頃はFXで500円が増減するだけで心臓がバクバクしましたが、今では数万、数十万円の決済も無感情で執行できます。
「自分の性格を知る」「FXで勝つメンタルを染み込ませる」「その思考を練習する」
これを繰り返すことで、どんどん慣れていくはずです。
ではFXで勝つためには具体的にどのようなメンタルがいいのか、ということですが、それは別の方が詳しく解説しているので、そちらに譲ります。
いずれにせよ、メンタルを鍛える練習をして、慣れることが大切です。
8.マインドを変える
【8、マインドを変える】
さて、「これからFXで稼いでいく」「専業トレーダーを目指す」にあたって、正しいマインドを育てる必要があります。
まず、今現在サラリーマンだという人は、サラリーマンマインドを変えて、トレーダーマインドを育てる必要があります。
サラリーマンは労働収入ですから、働けばお金が発生します。頑張ろうが手を抜こうが、給料はほぼ一定で、働けば給料が出るシステムです。また、ミスをしても給料は出ます。「今月ミスをして会社に損害を出したから、給料はマイナス」ということは法律上できないようになっています。
一方でFXは完全なる成果報酬で、自分が出した結果のみがお金になります。頑張ったからと言って稼げるとも限らず、手を抜いたから失敗するとも限りません。また、ミスがマイナスとなって全部自分に降りかかります。全ては自己責任です。
そもそもが、全く違う土俵での戦いなのです。どっちが良いとか悪いとか、優れているか、などという話ではありません。
「郷に入りては郷に従え」という言葉にもあるように、その世界にはその世界の常識があります。FXにはFXの常識があり、そのしきたりを学んで、血肉にしなくてはいけません。サラリーマン時代が長いと、このマインドチェンジに苦労するかもしれません。
FXの専業トレーダーになるということは、人と同じことをしていてはダメです。
よく言われていることとして、「FXトレーダーで成功している人は変わり者が多い。」という言葉があります。これはあながち間違いではないと思います。なぜならFXで成功するという時点で少数派だからです。
私自身も、変わり者と言われることが多い人生でした。集団行動が苦手で、学生時代はクラスに馴染めずいつも浮いており、社会人になってからも職場の人間関係でうまく立ち回れず、苦労していました。
それが今やFX専業トレーダーですので、全く無関係だったとは思えません。
マインドを変えると行動が変わります。その日々の積み重ねがプロへの礎を築きます。
具体的なマインドや習慣などは、すでにこちらの本で解説しているので、ぜひご覧ください。
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