5⃣セミナーをネットで配信する
ネットでセミナーを配信するには、何らかのクラウドサービスを利用することになります。セミナーの著作権について気になる方もいらっしゃるでしょうが、著作権やアカウントの管理を厳格にしようとするほどコストがかかります。
セキュリティ管理レベルを上げるとコストは累乗的に増えますので、実務的にはどこかで手を打つことになります。
現実的なことを言えば国家機密を扱うようなセミナーでない限り、それほど気にする必要はありません。もちろんヤフオクやメルカリでの転売などの著作権侵害行為は見つけ次第対応すべきです。
ほとんどの場合は、違反者に「著作権侵害」であることを指摘するだけで出品を取り下げると思います。一本連絡するだけですから、それほど手間でもありません。
起業当初に優先すべきはビジネスとして成立することですから、当初は最低限の管理でも充分です。もちろんDRM(デジタル著作権管理)を導入することで厳格な著作権管理をすることもできますが、相当なコストがかかりますのでオススメしません。ビジネス立ち上げ時より利用しやすい、ネット配信のサービスを3つご紹介しましょう。
YouTube(ユーチューブ)
ご存知、動画サイトの最大手です。ユーチューブにはアップした動画を限定公開する機能があります。動画を限定公開にした場合、公開用のリンクを知っているヒトだが見ることができます。
パスワード設定機能はありませんが、ユーチューブはほとんどのデバイスに対応していますし、なんと言っても知名度もありますから安心して見てもらえます。ただ「無料」であることがブランドイメージを下げることもあります。
そのあたりが気になる場合は「なぜユーチューブを使用しているか」について補足説明を入れておいて方が良いでしょう。基本的にサーバが落ちて見られないといったことがほとんどありませんから、そういった面からの訴求が良いと思います。
Amazon(AWS)アマゾンウェブサービス
日常的にAWSの名前を目にする機会がないヒトの方が多いでしょうが、名だたる大手企業も使っているクラウドサービスです。信頼性はピカイチです。AWSは小規模ビジネスからでも使うことができ、従量課金制ですからイニシャルコストをかなり抑えられます。
AWSの中にファイルストレージサービスがありますが、そこに動画ファイルを置き会員管理システムと連携させる方法があります。こうした形で公開することで、落ちたり固まったりすることがなく、かつセキュリティを高めた動画配信を行うことができます。私の主催するセミナー動画の配信はAWSと次にご紹介するvimeoを併用しています。
Vimeo(ビメオ)(https://vimeo.com/jp/)
Vimeoは2004年にスタートした動画共有サイトです。ユーチューブなど他の動画サイトに比べ、動画のクリエイティブとクオリティの高さで知られています。Vimeoは個別の動画を外部サイトへ埋め込むことができ、しかも個別の動画に視聴パスワードを設定できます。
これを使えば会員管理システムを使わなくても、セキュリティレベルを上げることができます。また埋め込みプレイヤーもユーチューブとは違ったクリエイティブな作りですから、配信時のクオリティを上げることもできます。個人的にはかなりオススメです。商用コンテンツについてはVimeoPRO以上を利用する必要があります。
6⃣当たりやすい企画のテーマとは
2⃣ではどういったカテゴリの企画、テーマのニーズが高いかお話しました。概論から考える切り出し方とコンセプトの立て方、および具体的なテーマについてお話したいと思います。
どういったテーマが当たりやすいかは「商品企画」に関することですから、永遠の課題でもあります。しかし今はすでに「令和」ですから、昭和とも平成とも時代の空気が違います。ネットの常時接続が当たり前、かつ誰もがスマホを持つような時代です。これによってタダで見える情報におカネを払うヒトはいなくなりました。つまり「その情報に価値を感じる」ことが重要です。
そもそもヒトは一体どういったテーマに価値を感じやすいのでしょうか?根源的にヒトが欲するものは二種類と言われます。ひとつは痛みをなくすもの、そしてもうひとつは利益を得るものです。マイナスをなくすもの、もしくはプラスを得るものという言い方もできます。その上で今の時代背景を前提にカテゴリーを分類すると、大きく5つのカテゴリーになります。
具体的には
- お金(仕事)
- 人間関係
- 趣味
- 健康(病気)
- 社会問題
の5つです。
1.お金とは起業や副業、投資の他、サラリーマンの方が普段仕事をしている時に活用できるもの、例えば資格や検定、営業や物流、人事に関する知識や事例も含みます。
例えばフィンテックやAI、ビッグデータ、DXなど時代とともにトレンド入りするテーマもここに入ります。今はコロナショックによって企業も個人事業主もキャッシュをどう回すかが重要な時期になっていますから、融資や補助金、助成金などに対するニーズも大きくなっています。
2.人間関係には、職場の上司や先輩、部下や後輩、顧客やクライアント、伴侶、パートナー、恋人、両親や子どもなどの人間関係が入ります。ヒトの悩みは究極的にお金と人間関係に集約されると言いますが、それに関するソリューションには絶対的なニーズがあります。
いわゆるマネジメント、ハラスメント対策、リーダーシップ、カウンセリング、コーチング、目標達成、婚活、ナンパ、合コン、離婚などの男女関係、学校や部活、サークルや職場のイジメも悩みの深いテーマです。教育法、シュタイナー教育とか、イエナプラン、七田式もこのカテゴリーに入れて良いでしょう。
また、テレワークや外出自粛によって、家庭内に課題を抱えるヒトが増えています。さらにはオンラインを通した業務管理、チームサポートは対面での場合とはマネジメント手法が異なりますので、それらを解決するICTツール、コンテンツも有効です。
3.趣味は一般的に考えられるもので問題ありませんが、その中でも「お金を使う」習慣のある趣味が好ましいです。
例えば写真、ペット(トカゲや熱帯魚)、ゴルフ、車やバイク(レースやクラッシックカー含む)、着付けや生花、テーブルマナー、ワイン、競馬や競艇、美術品、骨董品、鉄道などになります。コロナのせいで外出できない期間は、自宅でできる作業や準備などのコンテンツ構成が好ましいでしょう。
4.については、病気を癒す・治す方向のものと、より健康になる方向のものがあります。
糖尿病、癌、免疫疾患、痛風、リウマチ、動脈硬化、肝炎、メタボ、依存症などの治らない、治りにくいものについてはセミナー、講座の他、アドバイスやコーチング、勉強会のような情報ニーズも高いです。分子栄養学もここに入れて良いと思います。
より健康になる方向ではヨガやピラティス、護身術、いわゆる健康法、食事法や運動が含まれます。また一般ユーザへの教育ニーズもさることながら、医師、看護士、レントゲン技師などの医療関係者へ向けた教育ニーズも非常に需要が高いものです。テレワークによる対人接触機会の減少から生じるメンタルトラブルへのサポート、メンタルアシスト的なグループ活動も有効です。
5.の社会問題については、原発、LGBT、貧困、ひとり親、DVなどの社会問題にはそれぞれ関心の高い層が存在します。
そうした意識の高い層へ向けた情報ニーズはもちろん、具体的なサポートを行う互助会的な仕組みに対するニーズ、サポートしているヒトへの教育ニーズも高いものです。
7⃣自分で教えることが難しい場合
自分が「講師」にならなくても大丈夫です。このビジネスにおいては、どちらかと言えば「講師」よりも「プロモーター」の方が重要です。自分には教えられるものがなくても問題ありません。実際に教えられる知識や経験のあるなしはともかく、「自分には教えられない」と思って手が止まるヒトが結構な割合でいらっしゃいますが、それほど気にする必要はありません。
以前、アメリカ人の友人に聞いた話ですが、一週間ほど空手道場に通っただけで「オレは空手マスターだ」と言い切ってしまうヒトが結構な割合でいるそうです。流石に一週間で空手マスターを名乗るというのはどうかと思いますが、図々しさの面は見習っても良いかもしれません。
「できない」と思うヒトが何気に多いのは、日本では子ども時代から横並びで「同じ」ことを「同じ」ようにできることが良いことだと教えられますので、その教育の弊害なのかもしれません。自分で教えることが難しい場合の対処法は2つあります。
ひとつは「自分にはできない」と考えることをやめる。そしてもうひとつは自分以外の外部講師を見つける。の2つです。「自分にはできない」という自分の枠の越え方については、別途書籍が必要になりますので、ここでは割愛したいと思います。
外部講師を活用する
自分の持つ思い込みの枠を意識しなくても、外部の専門家を活用すれば問題ありません。何度か書いていますが、コンテンツを外部化し、自分は全体のプロデューサーになるということです。
実際、専門分野に関するコンテンツを発信したいと考える専門家は山程います。それなりに名前の売れているヒトであっても、自分で集客できるヒトはそれほど多くはありません。
「私の方で集客しますので、講師をお願いできませんか?」と聞かれてNOと答えるヒトはどちらかと言えば、少数派です。つまりその質問にYESと答える専門家を探せば良いということです。
受講生に喜ばれやすく、また集客も楽になる講師は以下のようなヒトです。
- 書籍を出版している。
- TVや雑誌に取材されたことがある。
- 肩書、資格、キャリアがある。
特許、商標を持っている。
以上4つです。
外部の第三者による社会的証明があることが好ましいということです。
商業出版をしているヒトはそれだけで「スゴイ!」と思われることがありますが、ひと昔前ならいざ知らず、現在は出版大不況ですから、ほとんどの出版社は経営戦略的に出す本の数をとにかく増やさざる得なくなっています。
商業出版をしている専門家は思っている以上にいるものです。臆することなくどんどんアプローチしていきましょう。
外部専門家の探し方
一年間に出版される本の絶対数は増えていますが、「出版」を通して外部へ専門性をアピールする専門家が多いのは変わりません。ですので、まずはテーマに関する著作を調べてみると良いでしょう。
著書内に連絡先が記載されている場合はそこへ直接連絡すれば良いですし、記載されていなくてもブログやメルマガを発行している場合も多いです。キャスティング会社を使う方法もありますが、べらぼうな中間マージンがかなりかかりますのでオススメしません。
連絡を取る際には、「どんなヒト」に「どんな内容のセミナーや講座」を企画しているのか、明記すると良いでしょう。ごくまれに人間関係を作ってから・・・と考えるのか、いつまで経っても用件を言わないヒトがいますが、用件を言わない相手とジョイントベンチャーを考えるヒトはあまりおりません。
もちろん最初の問い合わせ時に、講師のオファーをしなくても大丈夫です。ただオファーをただ闇雲に先延ばしにすることのメリットはあまり「ない」ものです。
外部講師の報酬目安
外部講師への報酬の支払い方法は、
- 印税方式、
- 講演料方式
の2つがあります。
- 印税方式の場合は、ビジネスパートナーという位置づけで利益を分配することになります。書籍の印税は概ね売上の10%前後ですが、このビジネスモデルの場合は利益の20%ほどのバジェットを組むのが良いです。こうした収益分配式をとる時の目安は集客、セールス、コンテンツ、運営管理、資金リスクの5つでそれぞれ利益の20%ずつを分配する方法が合意形成を作りやすいです。もちろんこれは目安ですから、臨機応変に対応して構いません。ただし印税方式(利益分配方式、レベニューシェアとも言います)の場合、人間関係が重要になります。人間関係が悪化した時にリカバリできなければ、プロジェクトが終了してしまうこともままあります。その点に留意してください。
- 講演料方式の場合、一回いくらの契約になりますので、ビジネスとしてはより稼働しやすくなります。セミナーや講演は通常「一回〇〇円」でオファーされますで、外部講師としても受けやすくなるからです。著名人へのオファーであれば一回50万や100万といった金額は珍しくありませんが、東京キー局でレギュラーを持っているようなヒトでなければ、一回10万~20万でも充分受けていただけます。もちろん公共性の高い企画の場合は、さほど大きな金額でなくても受けていただけることがありますし、さらにはPRによって雑誌や新聞に無料で取り上げてもらいやすくなりますので、あえてそういった方向に絞るのも効果的です。
8⃣成功する4%
パレートの法則という言葉を聞いたことがあるかもしれません。社会は何でも2:8の割合で別れていることが多いという法則です。そもそもほとんどのヒトは本を読みません。スマホやゲーム、テレビには時間を使うヒトがおよそ80%、読書の習慣があるヒトはおよそ20%ということです。そして本で学んだことを「やってみる」ヒトはさらにその20%、何もしないヒトは80%です。成功するヒトは人口のおよそ5%前後と言いますが、本を読んでやって見るヒトは20%×20%でおよそ4%。概ね成功する5%と合っています。
成功する4%に入るとも言えますね。いい話を聞いたなぁで終わるのではなく、とりあえずやってみる。そうするだけで月100万でも200万でも稼げるなら、やってみるのも良いではないでしょうか?もちろん私がやっているそのままでなくても良いと思います。アレンジして自分のビジネスに組み込んだだけでも、相当の結果が出ることと保証しましょう。
9⃣あなたは本当にネットを「使えて」いるでしょうか?
誰もがスマホを手にするようになって、ネットの常時接続がアタリマエになっていますが、あなたは本当にネットを「使えて」いるでしょうか?
あなたもヤフーでニュースを見たり、Facebookを見たり書いたり、Amazonで買い物をしたりすると思います。ヒトによってはヤフオクで不用品を売ったり、ネットバンキングを使ったり、YouTubeを見たりするでしょう。もちろん仕事でもメールは使うでしょうし、Dropboxやチャットワーク、Evernoteなどのクラウドサービスも使ったりすると思います。
でもちょっと待ってください。
ネットのお陰で、あなたの稼ぎはどのくらい増えたでしょうか?あなたの休日はどのくらい増えたでしょうか?生産性が上がるというのは、稼ぎが増えて休みが増えることです。ひとりで起業しても、諸々のサービスを上手く連携し全体がひとつの仕組みとして機能するようにすれば、生産性は上がります。
そのような状態を作ることで、レバレッジが大きくかかるようになります。多くのヒトはこれに気付く前に、作業に埋没して貴重な時間をおカネと引き換えにしています。この違いは本当に大きいのです。
ご紹介した内容を少しでも取り入れるなら、あなたの稼ぎも休みも間違いなく増えるでしょう。知っているだけで得をすることがあるというのは、頭では理解しても「ハイそうですか」と言いにくいものです。
だから実際に知っているだけで得をする、具体的な話をしておきましょう。
ネットを流れる情報の量は年々増えていると言いますが、ネットの「情報の海」はあまりに広いので、Googleでもその10%にもリーチできていないと言います。それは世の中にはあまり知られていない「お得な情報」が山ほどあるということを意味しています。
ここだけの話ですが・・・Netflixを半永久的に、ほぼ半額で、見る方法があります。また紅綬褒章や紫綬褒章といった褒章がありますがその報奨をある条件を満たすだけで、受ける方法もあります。
またブラックでも300万借りる方法もあります。怪しいヤミ金業者ではありませんし、低金利かつ合法です。無職でもOKです。また旅費規程を使って年間数百万円節税する方法もあります。また期末に240万円節税する方法もあります。もちろんどれも合法です。
他にもまだありますが、多すぎるのでこの辺にしときましょう。
さてこれらの情報ですがご存知でしたでしょうか?世の中、使える情報を「知っているヒト」は得をします。「知らないヒト」は損をするようになっています。そしてこうした情報を、手間暇を掛けて教えてくれるヒトはほとんどおりません。
つまり世の中は「知っているヒト」が得をするようにできているのです。
- 最後に
正直に言えば、
あなたが週休ゼロ日でも、
月の労働時間が200時間を超えていても
コロナで仕事がなくなってしまっても
失業して次の仕事が見つからなくても
奥さんの出産に立ち会えなくても
お子さんの病気で仕事を休めなくても
ご両親が倒れたのに、すぐに駆けつけることができなくても
お子さんの運動会に参加できなくても
私の生活は何も変わりません、
あなたに
「全く休みがなくても家族と過ごす時間が「全く」なくても
仕事がなくなってしまっても
私は何も困りません。
でも
もしあなたに休みがないなら
もしあなたが家族と過ごす時間がないなら
もしあなたの稼ぎがなくなってしまったら
あなたもあなたの家族も困っていると思います。
あなたの友人も
あなたの両親もあなたの兄弟も。あなたの同僚も
とても心配していると思います。
日本人は勤勉で生真面目でよく働く。
そう言われています。
私もそう思います。
しかし同時に
自分の時間よりも仕事を優先することで身も心も消耗してしまっているヒトが多くいます。
同時に、先行きの不透明感から不安で胸が潰れそうになっているヒトも多くいます。
請求書の締め切りに追われながら毎日キリキリと生活しているヒトもいます。
しかし
子どもが産まれる時には、一緒にいたいじゃないですか。
子どもの授業参観には行きたいじゃないですか。運動会にも参加して、一緒に綱引きしたいじゃないですか。
茶碗くらいはいつも洗ってかみさんに「いつもありがとう」なんて言われたいじゃないですか。
たまにはチャーハンなんて作ったりして「お父さんのチャーハンおいしいね」なんて言われたいじゃないですか。
親が病気になって寝込んでいるなら、いつでも行って「無理しなくていいから寝てなよ」なんて言いたいじゃないですか。
子どもの送り迎えをしながら、「もう暗くなったね」とか「あ、トンボだね」とか「夕焼けチャイムだね」とか話したいじゃないですか。
それは私が現に今、得ている時間でもありますしコロナに左右されない仕事のおかげでもあります。
私はあなたに不安と恐怖ではなくもっと自由な時間ともっと家族と過ごす時間を持って欲しいと思っています。
なぜなら、それが私の仕事だと思っているからです。
ここまでお読みいただき ありがとうございました。
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