副業とは・・・。
人は生きるためには働かなくてはいけません。
成人で働かずに食べていけるのは、身分の高い人か、どうしても働けない人かのどちらかです。
いや!投資家は働いていない!と考える人もいますが、投資家も投資資金を得るために、何らかの形で働いてきたのです。
じゃあ、元々働かずに親に食べさせてもらっていた成人が、親の遺産を投資資金にして投資家になった場合は?…そんな例外は置いておきましょう。
今回、私がお話したいのは、お金を稼ぐ方法についてです。
お金を稼ぐ、という話をすると、お小遣いをもう少し上げてほしい、でも転職はなかなかできない、という声が聞こえてきそうです。
今よりもらえるお金を増やす方法として転職は有効ですが、家庭を持っていたり、転職後の人間関係を考えると、躊躇してしまう人が多いようです。
そんな人も、気軽にお金を稼ぐことができる方法があります。
それが、副業です。
皆さんは、副業についてどんなイメージをお持ちでしょうか。
会社員で働く人にとっては魅力的に見えるでしょうし、人を雇う側からすればあまり良いイメージを持たないことが多いでしょうか。
これから、そんな副業について考えていきたいと思います。
やってみたいけど自分にはできない、と思っている人もいると思いますが、副業について知っていくうちに、意外とそのハードルは低いと考えられるようになるかも知れません。
【1⃣・大まかな副業について】
副業の意味
副業ってなに?と聞かれると、多くの人は何となく、本業とは別の収入源となる仕事、と大雑把な意味で答えるでしょう。
文字的な意味は、それで正解です。
一方で、「兼業」という言葉もあります。
それぞれの言葉の違いを明確に説明するのは難しいかも知れません。
実は、法律上、副業と兼業の意味は区別されていないのです。
どちらも本業以外の収入源と同じものとして扱っています。
副業は収入面や費やす時間などの割合が本業よりも少なく、兼業は本業と同じくらい、という考えが一般的でしょうか。
副業、兼業のいずれも、日本では、特に雇用する側の人からはあまり良いイメージを持たれません。
実は最近まで、国も副業を禁止する立場でした。
しかし、2018年に、国が副業を認める方向に変わるような出来事がありました。
2018年、厚生労働省は、企業の作成する就業規則の例として掲示していたモデル就業規則の内容を変更し、それまで例として記載してあった副業の禁止に関する内容を削除し、労働者は時間外において他の会社等の業務に従事することができる、という内容が追加されたのです。
これは国が勧める働き方改革の一環で、労働者の多様な働き方を推進するのが目的です。
世界に目を向けると、本業に縛られて働くという考えの国はほとんど無く、海外の多くの会社員は、会社のためではなく自分や家族のためにその会社で働いています。
モデル就業規則の内容の変更は、日本のこれまでの働き方から、新しい働き方へ変わっていくためのきっかけになると言えます。
このような動きから、2018年は「副業元年」と呼ばれ、以降徐々に副業を認める会社は増えてきています。
副業の目的
副業をしたいほとんどの人は、収入を増やしたいと考えていることが、多くの調査から明らかになっているようです。
ある人材派遣会社が行った、副業の目的に関する調査によると、副業の目的として最も多かったのは収入を上げることだったそうです。
8割以上の回答者が、収入を上げるために副業を希望していると回答しました。
自分の自由な時間を減らしてまで、別の仕事をしようとするのですから、考えてみれば当然かもしれませんね。
一方、その他の副業の目的として、スキルアップを図りたい、人間関係を広げたい、中には失業したときの保険、と回答した人もいたそうです。
2018年の国の副業に対する方針転換を含め、このような調査結果からも、副業を単に複数の収入源を得るだけではなく、自分や家族のための働き方と考えている人もいると言えるでしょう。
これからの時代、得られる収入を増やして趣味や家族のために使いたい、仕事や事業に集中するためにスキルアップや人間関係の構築につなげたいなど、人々の多様なニーズを充たすために、副業は必要なものになるのではないでしょうか。
副業の現状
では、現状副業はどのように行われているのでしょう。
ある人材会社の、2020年に行われた男女別のインターネット調査によると、
【副業をしている人の本業の業種】
1位男女→製造業
2位男女→卸、小売業
3位男→IT、コンピューター/女→宿泊、飲食業
【している副業の種類】
1位男女→アンケートモニター
2位男→株式投資/女→ポイントサイト、ポイント投資
3位男→ポイントサイト、ポイント投資/女→フリマアプリ
【副業での収入】
1位1万円未満
2位1~3万円
3位3~5万円
だったそうです。
男女ともトップ3には、時間が変則的であったり、拘束時間が長いイメージがある業種が入っており、意外な結果と感じます。
ですが、先にも書いたように、副業の目的の1位が収入を上げることであるため、ここで挙げられる業種は一般的に収入が得られにくい業種である可能性が考えられます。
となると、やむを得ず収入アップを目的として、副業をしている人が多い可能性を考えると納得できます。
更に、副業の種類の1位~3位を見ても分かるように、副業は実際に職場に行って働くというよりも、インターネットを使うのが主流になっています。
副業というと、以前は日中本業をして、夜間などにアルバイトをする、というような形態が主流でしたが、最近ではインターネットで手軽にお小遣いが稼げる時代です。
もちろん、以前のような形で副業をしている人も多くいるでしょうが、それ以上に手軽なインターネットでの副業を始める人が多いため、必然的にその割合が増えたのだと考えられます。
しかし、それによって、データ上の副業で得られる収入額が減少しているのかもしれません。
収入額を増やすために副業をしても、副業での収入額の1位は1万円未満が最も多く約33%、2位が1~3万円で約24%、つまり副業をしていると回答した人の半数以上が、副業で得られる収入が3万円未満であると回答したとのことです。
3万円程度であれば、本業で残業をした方が効率的と思う人もいるでしょうし、隙間時間で3万円も稼げるならお小遣いとしては満足、と思う人もいるかもしれません。
いずれにしても、副業のイメージや目的など、その価値観は以前のものとは変わってきていると言えるでしょう。
私はこの調査結果から、副業は、家族や生活のためにするよりも、自分や趣味のためにする人が多いのではないかという印象を持ちました。
あなたはどのように感じたでしょうか。
副業のイメージは変わりましたか?
【2⃣・副業を始めるには】
副業の種類
さて、この記事の読者の方々は、少なからず副業に興味を持っているのだと思います。
現代の副業の種類は、かなり多様化しています。
ここからは、副業の始め方について説明していきたいと思います。
まずは、副業の種類はどんなものがあるかを確認しましょう。
十数年前まででしたら、副業と言えば本業終わりや夜間のアルバイトでした。
パソコンが普及してからはデータ入力なども出てきたように思いますが、今ではそれも少し古く感じます。
【現在の副業の種類】
①インターネットの活用
②アルバイト
③投資
が大部分を占めています。
特に2アルバイトは、雇われて働く分、まとまったお金がほぼ間違いなく入ってくるという意味で昔からある方法ですので、副業としてアルバイトを選択する人はいなくならないでしょう。
1投資に関して、例えば株式投資にしても、今はインターネット上で口座を開設し、株式の購入が出来るようになっています。
株式以外の投資でも、インターネット上でやり取りが可能なものは多くあり、以前は敷居が高く手が出しにくいイメージだった投資ですが、現在はかなりお手軽な方法として副業に選ばれるようになっています。
しかし、これらはあくまでも副業の種類としては一例に過ぎません。
というのも、今の時代の副業の大きな特徴は、「何でもあり」ということなのです。
何でもあり、と言っても、当然違法なことをしても良いということではありません。
需給関係が成り立てば、「何でも商品になる」ということです。
分かりやすくするために、例を挙げてお話ししましょう。
某フリマアプリ内では、日々数えきれない程の商品が出品され、購入されています。
出品される商品は新品のものだけではなく、中古のものも多くあります。
中古品の売買が成立するのは、古くても少しでも安いものを買いたいという購入者と、もう必要が無いけれど捨てるくらいなら、少しでもお金に代えたいという出品者の希望が、販売額という形で合致するからです。
何を当たり前のことを長々と…、と思うでしょう。
しかし、それだけでは話は終わりません。
出品されるものの中には、ペットボトルのキャップ100個、や牛乳パック開き30枚、というものまであります。
以前、知り合いがこの類いの商品を購入していたので、理由を聞いてみました。
返ってきた答えは、「小学生の子供の、夏休みの工作の材料にする」というものでした。
その時私は、なんとも言えないモヤモヤした気持ちになりましたが、確かにどこのお店に行っても牛乳パック30枚なんて売っていません。
欲しいと思う人がいれば全て商品になるのだなと学びました。
まさにこれが、現在の副業の形だと思います。
ニーズさえあれば、商品は生み出せる。
見つけるべきは働き口ではなく、人々の新たなニーズなのかもしれません。
始め方
少々話が大袈裟になってしまいましたので、一般的な話に戻しましょう。
多くの場合、副業をしようとする理由が収入を上げることであることは、すでにお話ししました。
仮に副業を始めようとしても、何をすれば良いか悩んでしまうと思います。
ですので、どのように副業を始めれば良いかを、インターネット上での副業という設定でお話ししたいと思います。
副業で何をするかを決めるための第一段階として、まずは自分の強みを知ることから始まります。
自分には強みは何もない、と思う人もいるでしょう。
強み、というと、文章を考えることが得意、裁縫などで物を作るのが得意、機械の組み立てができる、などの特別な能力を思い浮かべるかもしれません。
しかし、長く続けている趣味など、強みと言えるかどうかわからないようなことでも良いのです。
まずは自己分析をし、続けられそうなことを3つくらい書き出してください。
次の段階として、その強みを副業にするためのアイディアを見つけます。
そのために、自己分析の結果、続けられそうなこととして書き出した内容に、副業というワードを付けてインターネットで検索してください。
どうですか?誰でもできますよね。
要は、副業のアイデアまで考える必要はないのです。
副業のアイデアはインターネット上に溢れています。
その中から、自分に合った方法を選択すれば良いのです。
例えば、趣味が読書であるとして、試しに「読書副業」で検索をしてみました。
すると、読書を副業に繋げるための多くのアイデアが出てきました。
すぐには始められなさそうなものもありましたが、続けていけばお小遣い稼ぎになりそうなものもたくさんあります。
何にしても、趣味でお金が稼げるのであれば、やらない手はありませんよね。
このようにして副業の始め方が検索できれば、その手順に従い開始すれば良いのです。
必要なアプリなどがあれば検索結果で同時に表示されます。
新しいことを始めるのは、少し怖いという気持ちもあるかもしれませんが、始めてみると意外と簡単なことが多いです。
副業の注意点
このようにして実際に副業を始め、少しすると収入が得られます。
内容によっては、ほんの少しの金額のこともあるでしょうが、それでも副業で頑張って得た収入です。
収入が得られることで初めて副業デビューができたという実感が湧いてくるかも知れません。
副業を始めるため、また副業で収入を得るために、その方法以外に押さえておかなければいけないことがありま
それは、副業における注意点です。
注意点は、副業を始める前にしっかり確認しておきたいものです。
次では、会社員の人の副業という前提で、主な注意点を二つお話ししたいと思います。
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